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2024年4月25日【MaaS】

国交省、NYC元交通局長カーン氏の来日記念講演会開催へ

坂上 賢治

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写真は、2019年に東京・港区で行われたジャネット・サディク=カーン氏による講演のもの

 

国土交通省( MLIT )は、マチミチ会議( 全国街路空間再構築・利活用推進会議 / 愛称:マチミチ会議 )に於いて来たる5月14日、タイムズスクエアなどのニューヨークの道路空間に歴史的な変化をもたらしたジャネット・サディク=カーン氏を招き記念講演会を開催するにあたり、地方公共団体職員等の行政関係者・公/民の都市計画担当や交通関係者・学術研究機関からの傍聴参加を募っている。( 坂上 賢治 )

 

上記の「マチミチ会議」とは、街路空間再構築・利活用を介して「居心地が良く歩きたくなる」まちなかづくりを推し進めるべく、全国の行政や法人組織の街路・まちづくり担当者が一堂に会する定例会議。同会議では、それらの担当者間の知見・ノウハウの共有等を図るため、平成30年度より開催しているもの。

 

今回は、そのマチミチ会議特別編として、ジャネット・サディク=カーン氏を招く。講演を行うジャネット・サディク=カーン氏(1960年生)は、交通・都市の変革に関する世界的権威。

 

カーン氏は、マイケル・ブルームバーグ市政下の2007年~2013年の期間に於いてニューヨーク市交通局長を務めた。当時のニューヨークで、自動車の交通を如何にスムーズ流すかなど、車両を中核に据えた都市づくりが当たり前になっていた旧態依然の考え方を打破。人が中心の街づくりへと時代の流れを変えた人物。

 

それはタイムズスクエアの歩行者空間化や、400マイルにも及ぶ自転車レーンの敷設延長、道路区画を変更して市民の憩いの場に変えるなど多数のプロジェクトを手掛け、ニューヨーク市の公共空間の創出に改革を巻き起こした。

 

退局後は、ブルームバーグ氏と共にブルームバーグ・アソシエイツを立ち上げ、アメリカ国内外の都市デザインに携わるなど活躍している。現在は、全米都市交通担当官協会(NACTO)理事長。ニューヨーク市在住。『ストリートファイト 人間の街路を取り戻したニューヨーク市交通局長の闘い』などの著書がある。

 

ちなみにマチミチ会議は、去る2019年に東京・港区で、今回と同様の「マチミチ会議特別編-ジャネット・サディク=カーン氏来日記念講演会」を実施、日本国内に於ける交通行政の関係者はカーン氏の講演に触発された。

 

 

今回もマチミチ会議では、「〝居心地が良く歩きたくなる〟まちなかづくりにご関心のある皆様、特に、これから取組を進めていきたいとお考えの皆様のご参加をお待ちしております!

 

なお、5月16日には、〝ジャネット・サディク=カーン氏来日記念講演会in 大阪〟を大阪市会場に於いても開催予定です。詳細については後日報道発表にてご案内致します」と研究者達に向けて講演会の参加を呼び掛けている。

 

東京公演の開催概要
名 称:マチミチ会議特別編-ジャネット・サディク=カーン氏来日記念講演会in 東京
日 時:令和6年5月14 日(火)15時00分~17時00分
形 式:Web配信及び現地会場( 新宿区立牛込<うしごめ>箪笥<たんす>区民ホール / 新宿区箪笥町15番地
対 象:「居心地が良く歩きたくなる」まちなかづくりに関心がある、地方公共団体職員や民間事業者、学術研究機関等
定 員:WEB 1,000名、現地会場 300名
参加費:無料( 現地参加に係る旅費・交通費等は参加者負担 )
内 容:詳細は以下の「別紙1」を参照されたい。※全通訳付き。
備 考:5月16日(木)にはジャネット・サディク=カーン氏来日記念講演会in 大阪を大阪市会場でも開催予定。詳細については後日報道発表にて案内される見込み。

 

 

申込方法
参加希望の場合は、下記URL より参加申込フォームに必要事項を記入して申込む。(申込締切:令和6年5月10日<金>17:00)
●URL: https://forms.gle/eCLXa1LYAjQERu8g7
●参加申込は先着順で、定員に達した時点で申込みは終了する。
●より詳細な参加概要は、参加者宛に別途案内するとしている。

 

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大阪公演の開催概要
 主 催:大阪市、国土交通省 都市局
 名 称:マチミチ会議特別編-ジャネット・サディク=カーン氏来日記念講演会in大阪
 日 時:令和6年5月16日(木)16時00分~18時00分
 形 式:Web配信及び現地会場(グランフロント大阪北館4階ナレッジシアター(大阪市北区大深おおふか町3−1))
 対 象:「居心地が良く歩きたくなる」まちなかづくりに関心がある、地方公共団体職員や民間事業者、学術研究機関等
 定 員:WEB 1,000名、現地会場 220名
 参加費:無料(現地参加に係る旅費・交通費等は参加者負担)
 内 容:詳細PDFリンク、全通訳付き。

 

申込方法
参加希望の場合は、下記URL より参加申込フォームに必要事項を記入して申込む。
(申込締切:令和6年5月13日<月>17:00)
●URL: https://forms.gle/kMr4QtM13nE3EFWJ7
●参加申込は先着順で、定員に達した時点で申込みは終了する。
●より詳細な参加概要は、参加者宛に別途案内するとしている。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。