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2023年6月12日【社会インフラ】

マイキーパー、1人運転代行請負で地方の移動課題解決へ

坂上 賢治

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事業化にあたり国土交通省と国家公安委員会から公式回答を取得

 

myKeeper(マイキーパー/本社:和歌山県海南市、代表取締役社長:青山大翔)は6月12日、運転代行業界の課題解決を果たすべく1人運転請負業「ONEMAN」サービスを始動させると発表した。

 

昨今、新型コロナウイルスの感染拡大が収束傾向にある中、夜間のアルコール提供を行うレストランやバーの活動が徐々に活性化し始めている。そうした状況で運転代行業は、ドライバー不足に直面している。

 

全国運転代行協会によると全国の業者数はコロナ禍前と比べ700社減って7800社。従業員数は1万6000人減って5万4000人と、業界全体が深刻な人手不足になっている。

 

運転代行のドライバー不足は、安全な帰宅手段の選択肢を減らし、飲酒運転のリスクを増加させる懸念も有り得ること。同時に運転代行が利用できなければ、飲酒を控える選択をする可能性があることから、飲食店への影響・街の衰退も懸念される。

 

そこでmyKeeperは、「ONEMAN」サービスの稼働を決めた。このONEMANサービスは、通常2人で行われる運転代行を1人で行う。具体的には、ドライバーが客車に折りたたみ式電動バイクを輪行バッグに収納して積載。目的地に到着後、そのバイクを使って帰るという仕組み。

 

従来の運転代行では、2人が一組となり車を運転するため、2名の採用やシフト管理が必要であり、人員を確保するのが困難になっていた。また深夜の仕事にも関わらず全国的に収入が低いという状況から、新たなドライバーの採用が進まない状況でもあった。

 

こうした諸要素を前提に同社は、経済産業省のグレーゾーン解消制度を活用。国土交通省および国家公安委員会から当事業の適法性を確認する回答を取得。これにより運転代行業者が安心して取り組めるような運営を構築した。

 

併せて大手損害保険会社と連携、運転請負業界向けの1人代行専用保険を導入。結果、安全に運転請負サービスを提供することが可能となる。この取り組みにより、同社は法令遵守を前提としたビジネス環境を提供し、運転代行業界の発展を支えていきたいと話している。

 

ちなみに「ONEMAN」はフランチャイズ形式を採用しており、異業種の個人や法人の参加は認めず加盟は運転代行業者のみに限定。これによりプロフェッショナルな運転代行業者と、そのドライバーが地方での移動に関する問題を解決に導けるようになるという。

 

更にサービスの稼働にあたり「ワンマン」で使用可能な電動バイクやキックボードについては、すべて保安基準を満たしたもののみに限定した。また通常の運転代行業で行う紙の乗務員記録は管理は、データ化や管理の効率性を目指してDX化。日報記録をスマートフォンの専用アプリで行う。

 

上記の記録方式の導入で万が一の事故が起きた場合、myKeeperのシステムを利用して損害保険会社と連携し補償までの流れをスムーズにする。

 

myKeeperでは「私たちは運転代行業者とともに新たな市場、運転請負業を開拓し、地方の移動問題の解決に尽力しています。

 

是非6月15日午前7:45からの〝NHKニュースおはよう関西〟の放送を通じて、私たちの挑戦をご覧頂き、地方の移動問題やそれに対する私たちの取り組みについてご理解いただければと思います」と話している。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。