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2022年11月16日【社会インフラ】

NEXCO中日本、観光需要の時空間分散実証を実施

坂上 賢治

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中日本高速道路八王子支社( NEXCO中日本 )、芝浦工業大学、やまなし観光推進機構、八ヶ岳ツーリズムマネジメントは11月16日に、観光情報や観光地の混雑状況、高速道路の渋滞情報などの配信を介して観光需要の時空間分散を目的とする実証実験を11月19日から約2ヶ月間行う事を発表した。

 

 

実証実験では、観光施設・店舗などの観光情報や混雑情報(一部施設)と「中央道 渋滞減らし隊 」で提供するAI渋滞予測情報を、芝浦工業大学が開発した「スイスイ旅」アプリを通じて提供。観光需要の分散を図る。

 

 

また旅行者の損失している時間を有効な滞在時間へと転換する事によって、地域での消費の拡大と、中央道の渋滞削減を目指す。なお実証実験参加者は、スイスイ旅アプリを自身のスマートフォンにインストールすること実証に参加出来る仕組みだ。

 

この「スイスイ旅 」とは、芝浦工業大学土木工学科モビリティ・インフラ研究室が開発した実証実験用アプリケーション。渋滞予測情報の提供や経路案内の機能を有する他、周辺地域の観光情報や施設混雑情報を提供していくコンテンツとなっている。

 

スイスイ旅アプリ操作画面 ※画面はイメージ。

 

実証実験における各者の役割は、芝浦工業大学が「スイスイ旅」アプリのシステム構築・運用を実施し、行動変容効果を分析。やまなし観光推進機構と八ヶ岳ツーリズムマネジメントは、観光施設情報を提供し、実証実験の広報を実施する。更にNEXCO中日本は「スイスイ旅」アプリへAIによる渋滞予測情報を配信し、実証実験の広報及び中央道の渋滞状況の検証を行う。

 

同実証実験による求める課題解決は以下の通り

(1)NEXCO中日本が「中央道 渋滞減らし隊」で提供するAIによる渋滞予測情報を「スイスイ旅」アプリに連動させ、旅行者の帰宅時間分散を図り交通集中渋滞を軽減しつつ、現地滞在時間を拡大させる。

 

 

(2)やまなし観光推進機構、八ヶ岳ツーリズムマネジメントと連携して施設混雑度や魅力に関する情報を「スイスイ旅」アプリにインプットし、渋滞や混雑による損失時間を「消費時間」に転換するとともに、「予期せぬ立ち寄り行動」による発見型観光を促進してリピーター獲得を図る。

 

 

(3)旅行者の待機時間を回遊行動へと促すため、情報提供のみならず、アプリを用いてポイント制など(ゲーミフィケーション)を導入し、滞在・旅行消費の促進を図る。

 

【上記実証に係る問い合わせ先】

NEXCO中日本お客さまセンター( 24時間対応 )

TEL:0120-922-229 ( フリーダイヤル )

TEL:052-223-0333( 上記電話以外の問合せ手段、通話料有料 )

 

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

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1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。