NEXT MOBILITY

MENU

2018年11月19日【オピニオン】

日産自動車のカルロス・ゴーン氏が逮捕。代表取締役/会長職解任へ

坂上 賢治

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

日産自動車のカルロス・ゴーン氏が逮捕。代表取締役/会長職解任へ

 

 日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:西川 廣人、以下・日産)は11月9日の18時50分、同社のカルロス・ゴーン氏(64歳)の会長及び代表取締役の職を速やかに解くべく緊急の取締役会を来る木曜日に開き提案すると発表した。併せて同じく代表取締役のグレッグ・ケリー氏についても同職を解く提案を行うとしている。( 坂上 賢治 )

 

日産自動車のカルロス・ゴーン氏が逮捕。代表取締役/会長職解任へ

 

 これはゴーン氏が金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の疑いで東京地検特捜部が、事情聴取を開始したことを受けて発表したもの。

日産の広報発表によると同事案に関して、社内にからの内部通報を受けて数カ月間に亘り、ゴーン氏とケリー氏の不正行為について内部調査を行ってきたという。

その結果、ゴーン氏並びにケリー氏の両名は、公に開示されているゴーン氏の報酬額を少なくするため、長年に亘って実際の報酬額よりも減額した金額を有価証券報告書に記載していたことが判明したと自社のリリースで綴っている。

 

日産自動車のカルロス・ゴーン氏が逮捕。代表取締役/会長職解任へ

 

 そのほかゴーン氏は、日産の資金を私的に支出するなどの複数の重大な不正行為が認められ、ケリー氏もそれらに深く関与していることも判明したという。

 

なお東京地検特捜部は、有価証券報告書の虚偽記載に係る金融商品取引法違反で、横浜市にある日産グローバル本社等を家宅捜索しゴーン氏の周辺環境の情報を収集している。また11月19日の現段階では、容疑が固まり次第逮捕する方針を表明している(※追加、19日の20時の段階でゴーン氏が逮捕されたことが判明した。日産では同日の夜半に解任が公式発表される見込み)。

 

 一方のゴーン氏は、この記事掲載時点(19日18時)では仏ルノーの他、日産自動車と三菱自動車工業の会長を兼務しており、直近の有価証券報告書を参照すると、2017年度に3社連合のトップに立つルノーから740万ユーロ(約9億5千万円)、日産からは7億3500万円、三菱自動車工業から2億2700万円の役員報酬を得ている。

 

日産自動車のカルロス・ゴーン氏が逮捕。代表取締役/会長職解任へ

 

次ページへ

1 2
CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域の取材活動を経て同社出版局へ。コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に環境&リサイクル紙、車両ケア&整備ビジネス専門誌等の創刊誌編集長を歴任。独立後は一般誌、Web媒体上でジャーナリスト活動を重ね30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。