自動運転バス「ARMA」
愛知県日進市が2台目の自動運転バスを導入し運行ルートを拡大
ソフトバンク傘下のBOLDLY(ボードリー)は2月19日、愛知県日進市が2台目として導入した自動運転バス「ARMA(アルマ/仏製)」を使った公道実証に2月20日から運行協力する。
この実証は、去る2022年12月に設立した産官学の「自動運転実装コンソーシアム」の構成メンバー6者(日進市、BOLDLY、名鉄バス、セネック、マクニカ、名城大学)が連携して実施するもの。
実証期間は、2024年2月20~29日を予定しており、更に3月以降も継続して運行される予定だ( 3月以降の運行は市民のニーズを受けて、バス停の位置、運行ルート、運行ダイヤの調整も検討する )。
ルート全体図
そもそも日進市は、将来も安心して住み続けられる街をを目指して、鉄道、コミュニティバス、自動運転バスの組み合わせた公共交通システムを視野に、2023年1月に自動運転バス(ARMA)を導入。
日進市役所と日進駅を結ぶ市の中心部の往復約5.7kmルート(第1期・運行ルート)の定期運行を開始した。その後、磁土運転バスの累計乗車人数は約3,500人に。累計運行便数は1,200便となり、1年以上の安定運行を実現している。
自動運転レベル4運行に向けた将来の取り組みも視野に据える
そうしたなか今回、追加導入した自動運転バス(ARMA)は、高齢化率が高い日進市東山地区の住宅エリアを走行。この2台目の運行ルート(第2期・運行ルート)は1周約3.3kmで、日進駅を起点にドラッグストアやスーパー、病院などを通りながら住宅エリアを回遊する〝より地域に根ざした生活ルート〟となる。
2期ルート(往復約3.3km)
ちなみに日進駅は、先の第1期・運行ルートの設定時から、市民がスムーズに乗り継ぎできる運行ダイヤを心掛けており、これを受けてボードリーは〝事業統括〟〝車両提供〟〝自動走行の設定〟自前の運行管理システム〝Dispatcher(ディスパッチャー)の提供〟を担う。
なお自動運転バスの運行や遠隔監視業務は、先の第1期とは異なり(第1期は、自動運転バ遠隔監視専業のセネックを専業利用)、日進市が運営するコミュニティバス「くるりんばす」の運行を担う地元の交通事業者(名鉄バス)も担う監視体制の冗長化を実現。
運行ダイヤ
※日曜日と月曜日は運休。
※乗客定員は10人(予約枠5人、自由乗車枠5人)
更に第2期運行では、将来に於ける自動運転レベル4でのバス運行を見据え、市内4箇所の交通信号を「信号協調」させて自動運転バスのスムーズな運行への配慮にも取り組む。
LINE公式アカウント「にっしんアルマ」
https://lin.ee/UuSdBnB
加えて日進市は、自動運転バスのLINE公式アカウント「にっしんアルマ」を用意。LINEから自動運転バスの乗車予約を行えるようにした上で、期間限定で(2024年2月1日~3月8日まで)、予約乗車した場合、日進市内の店舗で景品や割引券などと交換可能な〝自動運転バス予約ポイント(マイナンバーカードとの連携ポイント)〟も提供するという。