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2017年12月6日【テクノロジー】

パナソニック・ジャガー・レーシング、フォーミュラE緒戦でチーム初の表彰台

坂上 賢治

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香港グランプリに出場し、第2戦でミッチ・エバンスが3位に入賞し、チームは総合5位で新シーズンをスタート

パナソニック・ジャガー・レーシングは、12月2日および3日に開催されたFIAフォーミュラE選手権 2017/2018シーズン第1・2戦 香港グランプリに出走し、第2戦ではチーム史上初の表彰台を獲得した。

 

12月2日に行われた2017/2018シーズン開幕となる第1戦は、同チームでステアリングを握ったネルソン・ピケJr.にとって、ジャガー・レーシングのフォーミュラEマシンでのデビュー戦となった。

この混沌としたレース展開に於いて、10番グリッドからスタートを切ったネルソン・ピケJr.は、これまでの経験と忍耐力で冷静に乗り切り、4位というチーム史上最高の順位を獲得した。

 

 

一方、2回目のプラクティス・セッションでトップに位置したミッチ・エバンスは、クオリファイ・セッションのスタートで苦戦。

決勝レースは後方グリッドからスタートしたが、順位を12位まで上げて健闘、今シーズンにおけるチームマシン「I-TYPE 2」の競争力の一端を印した。

 

翌日、12月3日に行われた第2戦のクオリファイ・セッションでは、ミッチ・エバンスが1位のタイムを叩き出し、5人の予選トップ選手が走行するスーパーポールで、ジャガー・レーシングとして初めての出走を果した。

スーパーポール走行中に、レギュレーションで制限されている最高出力をわずかに上回ったため、ミッチ・エバンスは4番グリッドから決勝レースをスタートし、4位でフィニッシュ。

 

一方ネルソン・ピケJr.は12位でフィニッシュし、ポイント獲得にはわずかに至らず、香港でのレースをフィニッシュした。

その後、2戦連続で開催されたダブルヘッダー・レース終了後、FIAによる車検でレギュレーション違反が判明。

 

 

これによりアプト・シェフラー・アウディ・スポーツのダニエル・アプトのレース結果が剥奪されたため、パナソニック・ジャガー・レーシングのミッチ・エバンスは、繰り上げ3位に入賞した。結果、パナソニック・ジャガー・レーシングは初めての表彰台を獲得し、総合5位で2年目のシーズンを始動する結果となった。

 

ドライバー、ミッチ・エバンスのコメント:
「フォーミュラE選手権で、パナソニック・ジャガー・レーシングにとって初めての表彰台獲得に貢献できたことを大変誇りに思います。

アプト・シェフラー・アウディ・スポーツのダニエルはいい友人で、なにより同志なので素直に喜べない部分もありますが、ジャガー・レーシングにとって初シーズンだった昨年は、とてもタフな1年でしたので、チームメンバー全員の努力が実った勝利です。

今晩は思い切りお祝いして、次のレースでも表彰台に立てるよう、挑戦し続けます。」

 

ドライバー、ネルソン・ピケJr.のコメント:
「ミッチの初の表彰台は、チームにとって最高のシーズンスタートになったと思います。マシンは昨シーズンと比べ物にならないほどに進化し、チーム全体で多くのことが改善されています。

今シーズンがどうなるのか正直不安もありましたが、第1戦、第2戦の2レースでの素晴らしい結果が自信となり、チームの目標がさらに高いものになっています。シーズンを通してポイント加算を続けたいです。」

 

パナソニック・ジャガー・レーシング・チームのディレクターであるジェームズ・バークレーのコメント:
「チーム初の表彰台に立つことができ、今日はミッチにとっても、チームにとっても、本当にうれしい日となりました。

香港での第1戦、第2戦は我々の期待を大きく上回るものでしたが、それに満足している訳ではなく、多くの点で改善の余地があります。

今回の表彰台が今シーズン立つ多くの表彰台の一つであることを祈って、今夜は大いに祝いたいと思います。」

 

なおFIAフォーミュラE選手権は、2017/2018シーズン第3戦のマラケシュ・グランプリに向けたFanBoost(ファン・ブースト)の投票が12月8日より開始される。

出走レーシング・チームのドライバーへの投票方法は、#MitchEvans もしくは #NelsonPiquetJr と、#FanBoostとハッシュタグをつけてツイートするか、以下ウェブサイトで投票する。
http://fanboost.fiaformulae.com/

 

最後にフォーミュラEに於いてレギュレーション上、マニュファクチャラー達はモーター、トランスミッション、インバーター、リア・サスペンションを含むパワートレインを設計することができる。但しコストを抑えるため、カーボン・ファイバー・シャシーとバッテリーは全チーム共通で、電気自動車のパワートレイン開発に焦点が絞られている。

 

また、各レースは、プラクティス・セッション、クオリファイ・セッション、決勝などすべてのスケジュールが1日で行われる。

2017/18シーズンは11都市で14レースが開催され、香港、ニューヨーク、そして最終戦のモントリオールは、2戦連続で実施されるダブルヘッダー・レースとなる。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域の取材活動を経て同社出版局へ。コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に環境&リサイクル紙、車両ケア&整備ビジネス専門誌等の創刊誌編集長を歴任。独立後は一般誌、Web媒体上でジャーナリスト活動を重ね30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

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1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。