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2022年12月2日【エネルギー】

パナソニック、EV+住宅用V2H蓄電システムを発売

坂上 賢治

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近年はEVの拡大や電気代の高騰を受け、太陽光から作った電気を売電するのではなく、家庭内で利用する自家発電・自家消費のニーズが高まっている。

 

そうしたなかでパナソニックグループ( エレクトリックワークス社ほか )は12月2日、一般住宅に太陽電池モジュールと大型蓄電池を備え付けて〝当該蓄電池〟と車庫の〝EV蓄電池〟へ同時に充放電を行って、これに宅内の電力制御システムを組み合わせるパッケージ商品の受注を来年2月21日より開始すると発表した。

 

 

より具体的には、EVの電力を家庭に供給するビークル・トゥ・ホーム( V2H )に住宅用の大型蓄電池を連携。これに住宅の屋根にしつらえた太陽光発電機( 最大9kW )からの電気も併せて利用するエネプラット( eneplat )を導入。これにより最大9kWの充放電わ可能にする。更に宅内の電力マネジメントを行うため、対象機器のアイセグ2( AiSEG2 )を組み合わせるというもの。

 

アイセグ2は、日々の電力使用量と翌日の日射量予報を元に余剰電力量を予測して蓄電池の充放電を自動制御。この〝アイセグ2〟と〝ビークル・トゥ・ホーム〟の組み合わせにより消費電力節約効果が2倍近くになり(約5割から9割に改善)、CO2排出量も年間1トン削減されるなど、クリーンエネルギーを利用した電気の自給自足を目指せるようになるという。

 

 

実際、仮に住宅の周辺地域が停電が発生した場合でも、自立出力100/200V・6kVAによりIHクッキングヒーターやエアコンなどの200V機器が利用可能なので、温かい食事、快適な空調環境下で普段に近い暮らしを送れるようになる。

 

 

またEVに接続するV2Hスタンドはエアコン室外機1台分より小さいため、駐車場の限られたスペースに設置し易く、現時点でEVを保有していなくても、後々のEV購入時に屋外工事のみ行えば後からの増設自体は容易としている。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。