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2024年4月4日【イベント】

プジョー・スポール、FIAから環境認証で3つ星を獲得

坂上 賢治

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ステランティス グループは長年に亘り、FIA( 国際自動車連盟=世界各国の自動車団体で構成される非営利の国際機関・国際競技連盟 )と共に地球環境への影響低減に熱心に取り組んできた。その取り組みの一環として4月4日、プジョー・スポールはFIAから環境認証で3つ星を獲得。同環境評価を獲得した初のWECレーシング・コンストラクターとなった。

 

そんな3つ星の環境認定は、自動車業界内で環境保護、二酸化炭素排出量の削減、持続可能な慣行の確立に取り組む姿勢を示した組織に対してFIAから与えられるもの。この認定は、FIAが管理する厳格な評価プロセスを経て行われ、さまざまな基準で評価する。

 

今回の自社( プジョー スポール )の取り組みと、その評価は、エネルギー転換を推し進めるステランティスグループの全体的なグローバルポリシーの一部を形成し、2038 年までのカーボンニュートラルを目指す「Dare Forward」計画で定められたステランティス グループの温室効果ガス削減戦略に準規するものだとプジョー スポールでは述べている。

 

 

またそもそも昨年のWECで「低炭素賞」を受賞したプジョー・スポールであったが今回、更にFIAから3つ星評価を取得することで、環境への取り組みをより進化させていることが明らかになった。

 

ちなみにFIAは、温室効果ガスを削減するためのロードマップの確立と実施。更にエネルギー消費と照明の最適管理を全てのレーシング・コンストラクターへ指示している。しかし、ステランティスのモータースポーツでの環境に係る取り組みは、そこで終わるわけではなく、既に次の段階を目指しているともいう。

 

例えばプジョー・スポールでは、多様な環境目的を達成するべくステークホルダー全員と気候変動問題について話し合い、アイデアを交換する。これにより、誰もが自身が果たすべき個人的な影響と共に、スポーツが世界に与える影響についてより深く理解できるようになるとした。

 

プジョー・スポールによるとモータースポーツは、より持続可能なモビリティを目指すための技術進化だけでなく、排出ガス削減の開発に於いても最先端にあるべきだとしている。

 

 

自社のそうした環境に係るレーシング・コンストラクターの立ち位置についてステランティス・モータースポーツ上級副社長のジャンマルク・フィノ氏は、「2023年では、フォーミュラE活動でFIAの3つ星評価を獲得。WECではプジョー・スポールが低炭素影響賞。オペル・コルサeラリーカップがDMSBサステナビリティ賞を獲得したことを誇りに思います。

 

今日に至る期間に於いて、私たちが獲得した環境に係る認証等は、モータースポーツシーンに於いても重要課題として掲げているDare Forward計画を背景した当社の強い意志を示しています。

 

また当社が事業活動の全域で環境への取り組みに参加することは、当社だけでなく、既に未来を見据えているパートナーにとっても非常に重要です。私たちは力を合わせて、安全かつ持続可能なモビリティの開発に精力を注いでおり、それが私たち全員が事業活動を深化させている理由です」と結んでいる。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。