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2024年2月28日【MaaS】

ティアフォー、自動運転車両事業のトータルパックを提供開始

坂上 賢治

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ティアフォーが提供する「L4 RIDE」イメージ図

 

TIER IV(ティアフォー)は2月28日、自動運転バス事業を強力に支援する「L4 RIDE」ソリューションの提供を開始した。このソリューションは、運転手不足や地域振興に悩む地方自治体&公共交通事業者へ、自動運転バスサービスの初期から継続運用全域のハードウェア、ソフトウェア、規制対応策を包括的に支援できるものだという。

 

ティアフォーが開発した電気電子アーキテクチャ(EEA)と自動運行装置「AIパイロット」

 

ちなみに同社は、今回のソリューション提案前の2023年6月、自動運転サービスで必須の車両販売を「fanfare(ファンファーレ)」 ブランドで開始。

 

このファンファーレとL4 RIDEのソリューションを活用することで、地方自治体や公共交通事業者は文字通り、リスクアセスメント、高精度3次元地図の事前作成、走行可能性の徹底検証を経た初期の実証実験、ハードウェアの運用保守、修理、交換、ソフトウェアの継続的な機能更新のサポート、更には将来的な自動運転レベル4認可の取得までを一気通貫で享受することが可能となる。

 

ファンファーレの初期ラインナップに含まれるホワイトレーベルEV

 

一方で元々、自動運転技術開発の黎明期から、世界初の自動運転用オープンソースソフトウェア「Autoware(Autowareは、The Autoware Foundationの登録商標)」の開発を主導するディープテック企業として、同領域を世界規模で牽引つ続けてきたティアフォーは、将来的な自動運転移動サービスの拡大。発展に向けて今後も走り続ける。

 

実際、昨年は2023年10月にGLP ALFALINK相模原で自動運転レベル4の認可を取得。同じ年には長野県塩尻市、石川県小松市、新潟県佐渡市、成田国際空港を含む全国各地で実証実験を消化。

 

更に工場内での自動運転車の運行では、既に実用レベル到達する勢いも見せている。同社では、これまで蓄積した認可取得と実証実験の知見を活かし、これからも歩行者と一般車両が混在する環境下でのレベル4運行の事業化を、更に高めていく構えだ。

 

なおそんなティアフォーは、自動運転移動サービスの導入、補助金の申請などを検討する自治体&交通事業者向けに、2024年3月4日に第2回自動運転実証実験オンラインセミナーを開催するという。詳細は同リンクURLの通り。

 

会社概要
社名:株式会社ティアフォー
所在地:東京都品川区
URL:https://www.tier4.jp
設立年月:2015年12月
主な事業内容:
・自動運転プラットフォーム開発事業
・自動運転ウェブサービス開発事業
・自動運転システム開発キット販売事業
・自動運転技術の教育事業

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。