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2024年5月8日【MaaS】

TMPとアリススタイル、モノの定額シェアリングを開始

坂上 賢治

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ネッツトヨタ大阪5店舗にて2024年5月18日(土)よりサービス提供開始

 

モノの貸し借りアプリ 「Alice.style( アリススタイル )」を提供するピーステックラボ( 本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:村本 理恵子 )と自動車関連部品・用品の卸売業を行うトヨタモビリティパーツ( TMP / 大阪支社:大阪府寝屋川市、支社長:木村 俊一 )は、トヨタ系自動車販売店の顧客に対してモノの定額制シェアリングサービス「Tポケット」の提供を開始する。

 

まずは5月18日から、ネッツトヨタ大阪が展開する販売店5店舗( 一部店舗では先行してサービスの提供を開始済み )でサービス提供を開始。10月以降は順次、その他のトヨタ販売店へ拡大させていく構え。そうして2025年末までに10万人の会員獲得を目指し、サービス網の厚みを増やしつつ、当該事業の改善と品質向上にも尽力していくという。

 

さて今回の両社による共同事業が立ちあげられた背景は、TMP側がロジスティクスに係るノウハウと、マーケティングスキルの強みを磨き上げ、自社顧客の〝移動と暮らしを支える地域密着型モビリティカンパニー〟として様々な施策に取り組んでおり、今回のサービスもその一環にある。

 

一方、ピーステックラボでは〝モノの貸し借りを通して、体験を平等に提供できる社会つくる〟というピーステックラボ独自の企業理念のもと、独自のシェアリングプラットフォームを活用した事業連携の強化や新規プロダクトの開発等に取り組んできた。

 

そうしたなかで今回開始する「Tポケット」は、ピーステックラボが構築するシェアリングプラットフォームと、TMPが保有する物流プラットフォームを活用した、新たな価値創造を目指す新しいサービスとなる。

 

レンタル中に気に入った商品は求め易い価格で購入することも可能

 

そんな「Tポケット」は、ありていに言えば〝モノの定額制シェアリングサービス〟で、話題の最新家電や最新の美容家電など800種類以上の商品を月額3,880円(税込)で月に何度でも交換できる定額制シェアリングサービスとなっている。

 

トヨタ販売店を起点に展開するシェアリングサービス「Tポケット」の物流イメージ

 

例えば気になっていた家電を購入前に試したり、使用時期が限られている季節家電や、たまにしか使わないアウトドアアイテムも返却期限を気にせずに自由に利用することができるもの。

 

また、これにはカーライフをより便利に、充実したものにするためTMPが手掛けるドライブレコーダーや、車載音響機器もETC車載機などのT’Zブランド™の商品も利用できるようになっている。

 

具体的な利用の手順は、借りたい商品を「Tポケット予約専用LINE」にて予約すると指定した希望日時に合わせて自宅へ商品が届く。レンタル中に気に入った商品は求め易い価格で当該商品を購入することも可能。

 

一方、商品を返却・交換する際は、返送用伝票を使って指定先へ返送するか、トヨタ販売店(利用中の自動車販売店)に直接持ち込んでも良い。なお商品の発送・返送に伴う往復送料は無料となっている。

 

 

トヨタグループ物流網を活用した物流コストの削減と新たな収益機会の獲得へ

 

このようにピーステックラボは、全国に33の拠点と物流網を構えるTMPとトヨタグループの幹線物流を活用することで、商品返却時の物流コスト削減を実現した。

 

対してTMPは、既存物流網の提供を通じた新たな収益機会を獲得した。なおサービス提供開始時は大阪-東京の物流網のみだが、将来的には日本全国の物流網を提供することを目指していく。

 

なお流通を担うTMPは他社荷主の混載による積載率向上ではなく、既存物流網を活用した自社サービスを新規創出することで新たな収益機会を獲得するといった独自の取り組みで、物流の「2024年問題」にも取り組んでいく。

 

結果、トヨタ販売店が地域社会のハブとなり、各地域に於ける人と企業の繋がりを構築。持続可能なモビリティと生活の豊かさを実現するプラットフォームの提供を目指す。

 

また今後は、先の通りで順次「Tポケット」の提供エリアを拡大。トヨタ販売店を利用する地域顧客に、豊かな「体験」を提供するだけでなく、シェアリングによるサスティナブルな暮らしを愉しんで貰い、より便利で価値のあるサービスを提供できるよう務めていくという。

 

 

 

 

トヨタモビリティパーツ株式会社
トヨタモビリティパーツは、トヨタグループの一員として、お客様が安全・安心かつ快適に楽しくクルマを使っていただけるよう、全国33支社を拠点に、修理部品や用品を企画・販売し、お届けしてまいりました。また、関連事業としてジェームスを運営するなど、BtoB・BtoCビジネスを通じてこれまで築き上げてきた「ロジスティクス」と「マーケティング」の強みを着実に磨き上げ、「100年に1度の大変革の時代」を生き抜き、「未来のモビリティ社会」に向けた様々な取組に挑戦します。
ウェブサイト:https://toyota-mp.co.jp/

 

会社概要
トヨタモビリティパーツ株式会社 大阪支社
代表者:支社長 木村 俊一
支社設立:1968年11月21日
資本金:150億円(全国支社)
所在地:大阪府寝屋川市仁和寺本町3-1-1
事業:自動車関連部品・用品の卸売業
ウェブサイト:https://toyota-mp.co.jp/

 

ピーステックラボ
「モノの貸し借りを通して、体験を平等に提供できる社会つくる」という企業理念のもと、独自のシェアリングプラットフォームを活用した事業連携の強化、新規プロダクト開発等に取り組んでいます。「モノ」を取り巻く様々な社会課題解決に向けて、SDGsを実現する社会インフラの構築を実現するべく活動しております。
ウェブサイト:https://peaceteclab.co.jp/
サービスサイト:https://www.alice.style/ 

 

株式会社ピーステックラボ
代表者:代表取締役社長 村本 理恵子
設立:2016年6月
資本金:170,342,500円 (2024年2月現在)
所在地:東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ8F MOV内
事業内容:モノの貸し借りアプリ 「Alice.style(アリススタイル)」の開発・運営
手ぶら旅行事業「Alice.style TRAVEL(アリストラベル)」の開発・運営
ウェブサイト:https://peaceteclab.co.jp/

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。