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2018年5月4日【テクノロジー】

米・トヨタリサーチインスティテュート、ミシガン州に自動運転の新施設

坂上 賢治

 

 

公道上では実施困難なエッジケースのテストを実施、ガーディアン・モード(高度安全運転支援)実験車の開発を加速

 

トヨタ自動車株式会社(本社:愛知県豊田市、代表取締役社長:豊田 章男)の子会社で、ギル・プラット氏(Gill A. Pratt)が率いて米国内に於いて人工知能等の研究開発を行うToyota Research Institute, Inc.(以下、TRI)は、自動運転開発用の新たな施設の建設を行う。

 

具体的にTRIは今週、ミシガン州・オタワレイク市にあるミシガン・テクニカル・リソース・パーク(以下、MITRP)内の60エーカー(約24万m2)の土地に新たなテスト施設をつくる建設許可を提出。

2018年10月には使用を開始する予定だと云う。TRIはこの施設を専有で使用し、公道上では危険が伴うエッジケース(特異な状況下で発生する事例)の運転シナリオを、安全な環境で再現し、テストを行う計画であるとする。

 

このような取り組みについて、TRIの自動運転技術担当・上級副社長であるライアン・ユースティス氏は、「我々自身の手でコースを建設することで、特にガーディアン・モードに対する試験が容易となり、より迅速な車両性能開発に繋がるでしょう。

新施設では、様々な運転シナリオを柔軟に再現するテストが出来るようになり、人間が主体的に運転しつつ、事故を起こさないクルマづくりに、より一歩近づくことになります」と語っている。

 

TRIの施設は、MITRPが管理する既存テストコース内部の約24万m2の土地に、新たに設けられる

 

ちなみに先の通り、このTRIの新施設はMITRPの既存の1.75マイル(約2.8Km)の楕円形テストコースの中に建設される。

 

このMITRPのテストコースは、ミシガン州ホワイトフォード郡区のオタワレイク市で、元来1968年に大手部品メーカーのテストコースとして設立された拠点である。

その広さは336エーカー(約136万m2)にも及ぶが、永らく利活用されて以降、2010年に不動産開発会社に売却され、現在では乗用車・商用車・公道外で使用する特殊自動車や、部品サプライヤーのテスト。先進技術開発のためのテストコースとしても使用されてきた。

このMITRP内に設けられることになるTRIの新施設には、TRI独自の設計思想に裏付けられた思想を投入。混雑した都会の交通状況や、滑りやすい路面、入口・出口のある、片側4車線の高速道路などを模擬する施設を設けることなどが含まれている。

 

新施設の実運用に関してTRIは、MITRPと土地のリース契約を結び、新施設の設計、建設、メンテナンスなどを行う。

またTRIは今回の新施設以外に、MITRPが所有・管理する他のクライアントにも提供されている既存の楕円形コースや、その他の施設を使用したり、サービスを受けたりすることも可能な契約となっている。

加えてTRIはカリフォルニア州のGoMentum Station、ミシガン州のMcityやAmerican Center for Mobilityとパートナーシップを結んでいることから、TRIはこれらMITRPの施設に加え、今新施設を活用していくことで、公道外でのテストをより広範に、実際的な環境に近いシチュエーション下で行えるようになるようだ。

 

MITRPのプレジデントであるMike Jones氏は「今回のTRIとのパートナーシップは大変意義深いものであり、自動運転技術開発に成功をもたらすと確信しています」とコメントしている。( MOTOR CARDSより転載 

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域の取材活動を経て同社出版局へ。コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に環境&リサイクル紙、車両ケア&整備ビジネス専門誌等の創刊誌編集長を歴任。独立後は一般誌、Web媒体上でジャーナリスト活動を重ね30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

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1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。