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2022年10月3日【ソフトウェア】

OTSL傘下の独法人、英ビジネス誌の技術アワードを獲得

坂上 賢治

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英AI Global Media Ltdの「Research &Development Awards 2022」を受賞

 

主に近距離無線&組込みシステムの開発を担うOTSL( 本社:愛知県名古屋市、代表取締役兼CEO:波多野 祥二 )。その傘下の欧州法人( 独拠点 )が、英国のオンラインビジネス誌から世界をリードする製品並びに企業に相応しいとして技術アワードを獲得した。( 坂上 賢治 )

 

今回アワードを与えたビジネス誌は、AIグローバルメディア( AI Global Media Ltd/本社:英スタッフォードシャー バートン・アポン・トレント )が発行するB2B技術者向けのオンラインマガジン「アクイジション・インターナショナル( AI誌/Acquisition International )」だ 。

 

より具体的には同誌から、OTSL傘下のOTSL Germany GmbH( 本社:独バイエルン州ミュンヘン )に対して、世界にインパクトを与える革新的な技術を構築した企業として「リサーチ&ディベロップメント アワード2022( Research &Development Awards 2022 )」の栄冠が与えられた。

 

 

ここまでの受賞に至る選考過程はAIグローバルメディアが、対象媒体の購読者・ウェブの訪問者・SNSのフォロワーなどの声を基に受賞候補企業を選定。

 

その後、審査員が独自収集した公開情報と、候補企業から提出された資料を基に慎重に審査を重ねた結果、これまでの実績と今後の成長性。クライアントからの声等も加味し最終決定に至った。

 

その評価はAI誌から業界内外へ告知され、対象技術・製品のマーケティング活動でアワードロゴを使用する機会が与えられる。

 

ちなみにAIグローバルメディアが、OTSL Germanyを受賞企業に選んだ理由として「2022年、最も先進的な自動運転車用シミュレータの製作企業」であるからという。

 

今日、翻ってみると市場に投入される大半の自動車には、先進運転支援システム( ADAS )が搭載されるようになった。以来、自動車メーカーやティアワン各社は、より多くの部分の運転操作を自動運転システムが担うべく、より高度なクルマ造りを行っている。

 

2022年、「最も先進的な自動運転車用のシミュレータカンパニー」であると評価

 

さてここで一旦、立ち止まってみると最新の自動運転車は、〝運転者を電子システムが支援する〟ADAS搭載車に比べ、様々な走行環境や相次いで直面するシーンの状況を的確に判断し、一連の運転処理を全システムが判断する。

 

そのためには、ミリ波レーダ、LiDAR、カメラ、赤外線、超音波センサーなどから得られたデータを活用。走行環境や直面するシーンを高精度かつ高確度で把握できる技術が欠かせない。

 

ところがこのような自動運転のシステム開発では、検証すべき項目や想定シーンが従来車に比べてケタ違いに多いのだ。例えば道路への子供の飛び出しのような難しい判断も迫られる。

 

これを検証するには、あらゆる走行条件を仮想的に再現して各種車載センサの機能・性能を効果的かつ効率的に検証できるシミュレータ技術が不可欠だ。

 

OTSLは、このような自動運転車開発のためのシミュレータ製品「コスモシム( COSMO SIM )」を世界の自動車メーカーなどに向けて提供。OTSL Germanyは、それを完成させた企業として孤高の立ち位置を確立したと言えるだろう。

 

そこでAIグローバルメディアは、OTSLのシミュレータ技術を高く評価。同社のシミュレータが、先進的な自動車技術の開発で世界をリードする独・自動車産業はもとより、世界へも多大なインパクトを与える可能性があるとの見解を示した。

 

OTSL : https://www.otsl.jp/

 

OTSL Germany GmbH: https://www.otsl-germany.com/

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。