日本の電子技術商社コーンズテクノロジーは6月9日、イスラエルのネスジオナに本社を置く車載用ビジョンシステム開発企業のフォーサイト・オートノーマス・ホールディングス社(Foresight Autonomous Holdings Ltd.)傘下のアイネット・モバイル社(Eye-Net Mobile Ltd.)が、日本の大手自動車メーカーからアイゾーン(Eye-Zone)車載システムを初受注したことを公表した。
これに伴い当該する両社は、車両と全ての道路利用者(交通弱者を含む)の間の暫定的なコミュニケーションを可能にするソフトウェアV2Xレイヤーであるアイゾーンの付加価値と機能を評価する有償の概念実証(POC)プロジェクトを開始する。
POCではアイゾーンを自動車メーカーの先進運転支援システム(ADAS)に統合し、自動車の安全機能を強化するレイヤーとして評価していく予定だ。
またPOCは、通信インフラと高度な通信モジュールを提供する日本の大手電気通信事業者と共同で実施される予定。
今後はPOCプロジェクトにより一定の成果を納めた後に、両社はプロジェクトの範囲を商業契約に拡大する為の検討フェーズに入る。
なお日本国内でアイネット・モバイル社の製品を取り扱うコーンズテクノロジーは、「共同でPOCを行う日本の大手電気通信事業者とは、日本で広く普及しているアプリにアイネットモバイル社のソリューションを組み込んで、日本市場に於ける製品の更なる拡大を目指します」と述べている。