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2018年2月16日【テクノロジー】

東芝、次世代無線LAN(IEEE802.11ax)規格に対応した1チップICを開発

NEXT MOBILITY編集部

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東芝は、規格策定中の次世代無線LAN (IEEE 802.11ax) (※1) のドラフト規格に対応したアクセスポイント向け1チップICを開発した。

 

また、その詳細を、米国・サンフランシスコ開催の半導体回路国際会議「ISSCC2018」で、2月14日(現地時間)に発表した。

東芝・ロゴ 次世代無線LAN(IEEE 802.11ax)では、アクセスポイントが端末を中央制御することで端末同士の衝突を避け、複数端末の同時通信が可能なマルチユーザ伝送技術により、現行世代と比べ、通信が混在した環境でも4倍以上の高速通信を可能にする。

 

しかし規格に準拠した通信を行うには、回路の低雑音化が必須であり、また、多数の無線LANが混在する環境においては、お互いの通信が混ざり通信の品質が劣化する(干渉)という問題があった。

 

東芝では、低雑音動作と、通信の干渉を回避する技術を開発、これらの問題を解決したとしている。

 

 

 

一つ目の技術は、雑音による誤差を補正する回路。

 

無線通信では、2つの信号系統(同相成分と直交成分)を用いてデータを送受信するが、同相成分と直交成分に異なる誤差成分が存在すると、データを正常に受信できなかった。

 

誤差成分には、「振幅誤差」と、「位相誤差」の二つの成分があり、従来の補正技術では、「振幅誤差」の周波数依存成分を補正することは困難だったと云う。

 

同社が新規に開発した補正技術では、「振幅誤差」と「位相誤差」を含んだ信号を受信する際、わざと同相と直交の軸を回転させ、誤差成分を「位相誤差」のみにすることで、簡単な回路で高精度な補正を実現した。

 

 

二つ目は、干渉源検出回路。

 

無線LANが通信を行う周波数には、電子レンジやBluetooth、監視カメラなど多数の電波が存在し、干渉の原因になっていた。

 

この干渉のもととなる電波の種類を判別する回路を搭載し、従来検出が難しかった高機能な電子レンジなどの干渉源をすばやく判別することに成功。

 

この技術を応用することによって、干渉源が少ない周波数を短い時間で見つけ出し、より高品質でつながりやすい無線通信を行うことができるとしている。

 

 

東芝は、これらの技術を搭載した4×4 MIMO対応の1チップICを開発し、IEEE 802.11axに必要な送受信特性を実現。

 

同社は、このICに搭載のマルチユーザ伝送による衝突回避や干渉認識は、高信頼化が求められる産業用途に必須の機能になるとしている。

 

 

※1:IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc)により策定が進められている無線規格。対応する周波数は2.4GHz帯および5GHz帯。端末が高密度で存在する環境において平均スループット向上を目的としている。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域の取材活動を経て同社出版局へ。コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に環境&リサイクル紙、車両ケア&整備ビジネス専門誌等の創刊誌編集長を歴任。独立後は一般誌、Web媒体上でジャーナリスト活動を重ね30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。