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2023年10月30日【イベント】

全日本スーパーフォーミュラ選手権2023、宮田が今季王座獲得

坂上 賢治

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鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)国際レーシングコースに於いて10月29日(土曜・日曜日の延べ2日間で4万3000人の観客入場を記録)、全日本スーパーフォーミュラ選手権・第9戦(第22回JAF鈴鹿グランプリ)が開催され、ルーキーイヤーの太田格之進選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が、F1ドライバーとしても活躍するリアムローソン(TEAM MUGEN)を退けて初優勝を飾った。

 

また日本のフォーミュラレースが50周年の節目を迎えた今年、参戦4年目の宮田莉朋選手(VANTELIN TEAM TOMʼS)がドライバーズチャンピオンに輝いた。

 

 

前日の第8戦で、野尻智紀選手(TEAM MUGEN)がポールトゥウィンを達成した一方で、レースアクシデントにより笹原右京選手(VANTELIN TEAM TOMʼS)と大津弘樹選手(TCS NAKAJIMA RACING)が欠場となり、最終戦を迎えた第9戦は20台のエントリーとなった。

 

第9戦はノックアウト方式での予選を実施。Q1・A組ではランキング2位からの逆転で3連覇のタイトル獲得を狙う野尻智紀(TEAM MUGEN)がトップ通過。続くQ1・B組では、ランキング3番手で最終戦を迎えたローソン選手がB組トップで通貨。ランキングトップで最終戦を走る宮田選手がB組2番手。

 

続くQ2は各組上位6名ずつ、計12名で実施。ここでローソン選手がポールポジションを獲得。2番手に太田選手、3 番手に野尻選手、ランキングトップの宮田選手は4番手となり、最終戦の決勝レースはスターティング・グリッド上位3人による三つ巴の争いとなった。

 

 

つまり最終戦開始前の時点で宮田選手が103.5ポイントでランキングトップ。野尻選手は97ポイントでランキング2位(首位から6.6ポイント差)。さらに88.5ポイントでランキング3位(首位から15ポイント差)のローソン選手が追う形となったことで、仮に第9戦ポールポジションのローソン選手がトップでゴールラインを潜ったとしても、今季の栄冠を奪い合う3人のゴールポジション次第で、シリーズチャンピオンの行方が左右される格好だ。

 

迎えた決勝レースは、1周約5.8kmのコースを31周することで争われ、気温20度・路面温度29°Cのコースコンディション下で、午後2時30分に1周のフォーメーションラップの後にスタートを切った。

 

オープニングで2番手スタートの太田選手が集団から抜け出してホールショットを奪取。ポールスタートのロ ーソン選手が出遅れるなかで、後続3番手スタートの野尻選手は前の2台に割って入ろうとするものの前方を塞がれ、その虚を突いて宮田選手が3番手に浮上する。

 

 

レース序盤は、暫く上位4台が隊列を組んで周回を消化していたが、タイヤ交換が許される10周を境に松下信治選手(B-MAX RACING TEAM)を筆頭に各車がピットへ動き始める。

 

その後12周終了段階で宮田選手がピット・イン。13周終了時点でローソン選手がピット・イン。その後、ローソン選手と宮田選手は互いのポジションを争い、鍔迫り合いを繰り返すものの膠着状態に。

 

 

そのなかで太田選手は、タイヤ交換によるピット作業を消化しつつトップポジションをキープ。野尻選手は周回ペースを上げつつ最後のタイヤ交換での上位復帰を狙う戦略を組み立てていたもののペースが上がらず4番手に再浮上するも時間切れ。

 

結果、太田選手はほぼ全周回を通して終始トップポジションをキープ。ちなみに今季に於ける選手権の勝利数は、先の第8戦までランキングポイント上位3名の宮田選手、ローソン選手、野尻選手が分け合ってきたなかで、遂に最終戦で太田選手は、ローソン選手の追い上げを退けて、 ルーキーイヤー最終戦での初優勝をもぎ取った。

 

 

この2台に続いた宮田選手は3位となって念願のドライバーズチャンピオン(114.5ポイント)に。シリーズ2位は太田選手と同じルーキーイヤーながら、ポール1回、優勝3回のローソン選手が獲得し、現役F1レーサーの面目を保った(106.5ポイント)。またローソン選手のチームメイトの野尻選手がシリーズ3位となった(106ポイント)。

 

 

チームランキングでは、TEAM MUGENが188.5ポイントで首位。2位はVANTELIN TEAM TOM’Sの109.5ポイント。3位はDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの 69.5ポイントとなった。

 

なお最終9戦の決勝結果は以下の通り

1.太田 格之進選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
2.リアム・ローソン選手(TEAM MUGEN)
3.宮田 莉朋選手(VANTELIN TEAM TOM’S)
4.野尻 智紀選手(TEAM MUGEN)
5.坪井 翔選手(P.MU/CERUMO・INGING)
6.平川 亮選手(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
7.松下 信治選手(B-Max Racing Team)
8.国本 雄資選手(Kids com Team KCMG)
9.山下 健太選手(KONDO RACING)
10.牧野 任祐選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
11.阪口 晴南選手(P.MU/CERUMO・INGING)
12.小高 一斗選手(KONDO RACING)
13.大草 りき選手(TGM Grand Prix)
14.大嶋 和也選手(docomo business ROOKIE)
15.ジェム・ブリュックバシェ選手(TGM Grand Prix)
16.関口 雄飛選手(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
17.小林 可夢偉選手(Kids com Team KCMG)
18.ラウル・ハイマン選手(B-Max Racing Team)
19.福住 仁嶺選手(ThreeBond Racing)
20.佐藤 蓮選手(TCS NAKAJIMA RACING)

 

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

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1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。