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2024年2月5日【イベント】

日産、「大阪オートメッセ」へ整備学生達と共に参加

坂上 賢治

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日産自動車と日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)は2月5日、関西開催のカスタマイズショー「大阪オートメッセ2024」(開催期間:2024年2月10日(土)~2月12日(月)、場所:インテックス大阪)の出展概要を発表した。

 

今回の大阪オートメッセでは、先の1月に「東京オートサロン2024」で披露した「日産アリア NISMO」を筆頭に「NISSAN GT-R NISMO」、「エクストレイル」、「ルークス」、「マーチ」のコンセプトカー、内外装部品のリフレッシュやカスタマイズを施してトライアル販売を行う「CUBE Retro Renovation」などを展示する。

 

更に日産モータースポーツ&カスタマイズからは、日産直系のカロッツェリアとしてデザインや機能に高度な付加価値を加えるカスタムカーブランド「AUTECH」より、「X-TRAIL AUTECH SPORTS SPEC CONCEPT」を展示する。

 

併せて「日産キャラバン カスタマイズコレクション」ブースも出展し、人気カスタムショップとのコラボレーションで制作したカスタムキャラバン8台も展示される。

 

【出展場所】
日産ブース 3-B60(3号館)

 

【出展車両】
● 日産アリア NISMO
「日産アリア」e-4ORCEをベースに、風格と高い空力性能を併せ持つ新世代EV NISMOのデザインに、NISMO専用チューニングが生み出す高次元のハンドリング性能と爽快な旋回性、そして伸びのある加速などを味わえるという。EV NISMOのフラグシップモデル。(参考出品)

 

● X-TRAIL Crawler Concept
本格SUVの「エクストレイル」をベースに、オフロードテイストとタフギア感を高めたコンセプトカー。エクステリアでは傾斜がきつく険しい地形をクルマにて走破するロッククローリングの世界を表現し、ラゲッジエリアには「エクストレイル」が追求してきた道具感を訴求するアイテムを装備した。(参考出品)

 

● MARCH Patissier CONCEPT
東京オートサロン2023にて提案した「CUBE Refreshed & Retro Concept」に続く、第二弾の中古車プロジェクトとして、「マーチ」をベースに中古車の楽しみ方を提案する。

 

“夢を追う若者のライフスタイルに寄り添うクルマ”をコンセプトとして掲げ、今回はその一つの表現として、「パティシエ」をテーマにカスタマイズを施した。(参考出品)

 

 

● CUBE Retro Renovation
東京オートサロン2023にて参考出品した「CUBE Refreshed & Retro CONCEPT」を、奈良日産にて具現化した実売モデル。

 

新車の販売が終了した「キューブ」の中古車をベースに、内外装部品を交換してリフレッシュすると共に、専用カスタマイズ部品を装着してレトロ感を演出した。(奈良日産より出展。同社より20台限定で販売中)

 

● ROOX BEAMS CUSTOMIZED CONCEPT
2023年6月にマイナーチェンジした「ルークス」をベースに、ファッション・雑貨・アートまでを国内外で展開するセレクトショップBEAMSがカスタムを監修したコンセプトカー。

 

「思わず出かけたくなるクルマ」をコンセプトに、ファッションシーンやさまざまなニーズに応える素材であるデニムを内外装のテーマに使用した。BEAMSならではの遊び心を加えて、より自分らしさを表現できるクルマとした。(参考出品)

 

● NISSAN GT-R NISMO
2023年3月に発表した「NISSAN GT-R NISMO」を展示。レーシングテクノロジーを最大限注ぎ込み、空力性能の磨きこみとサスペンションのチューニング、フロントメカニカルLSDを追加することでコーナリング性能も向上させるなど、GT-R史上最高のパフォーマンスを追求したモデル。

 

● X-TRAIL AUTECH SPORTS SPEC CONCEPT
「AUTECH」は、多種多様なカスタムカーづくりで蓄積してきたNMC伝統のクラフトマンシップを継承し、スポーティで高級感漂うスタイリングを伸長させたブランド。

 

今回、「エクストレイル」をベースに、高級感や特別感をさらに高めた「X-TRAIL AUTECH」で、街乗りからロングドライブまで、シーンに応じてリニアで楽しいスポーティさと余裕や安定感のある走りを実現。

 

プレミアムスポーティブランド「AUTECH」として、内外装に加えて走りまで追求したコンセプトモデル。(参考出品)

 

● キャラバン カスタマイズコレクション
日産ブースに併設する「キャラバン」専用ブースにおいて、人気カスタムショップ8社協力のもと制作した、オリジナルのカスタムキャラバン8台を展示する。

 

趣味のギアを自由に積み込めるタイプや、ルーフトップテントを装備したタイプなど、キャンプや釣り、登山などのアウトドアレジャーを楽しめる、多種多彩なカスタムを提案する。

 

特設サイト・SNS
大阪オートメッセ2024日産特設サイトを開設。展示車両の情報などを順次掲載する。

 

 

また併せて日産グループの学校法人日産学園 日産・自動車大学校の学生が制作した3台のカスタマイズカーも出展される。

 

日産・自動車大学校は、全国に5校(栃木校・横浜校・愛知校・京都校・愛媛校)あり、5校に共通する自動車整備の国家資格取得を目指す学科に加え、モータースポーツ系や車体系(板金・塗装)の課程をもつ自動車整備専門学校。

 

その筆頭で自動車ショーに初出展となる「KOTO」は、自動車大学校の学生自身がターゲットカスタマーとなり、「自分たちが乗りたい車」をテーマに制作した車両となる。また「ELGRAND GLASSIER」と「SETO」は、2024年1月12日から14日に東京オートサロンに出展し、そのクオリティの高さから好評を得たもの。

 

これら車体系の課程を有す京都校の学生たちが授業の集大成として制作した出展車両の概要は以下の通り。

 

【出展車両】
『KOTO』 日産京都自動車大学校
自動車整備・カスタマイズ科 4年生制作 制作期間6か月

車両コンセプトは、「学生の感性がとらえた京都のWABISABI」。京都の由緒ある建築物から着想を得てデザインされた。フロントグリルは、1300年の歴史を持つ伏見稲荷大社が誇る、圧巻の千本鳥居をイメージ。サイドオーバーフェンダーは東寺の五重塔の屋根の優美なアーチをモチーフに制作した。

 

 

ベースとなる車両は2012年まで販売されていた軽自動車の「KIX」。コンパクトなボディと高い走破性を持つ「KIX」は、狭い道やアップダウンが多い京都にぴったりのモデル。古都・京都の名所をキビキビと走れるように、トランスミッションをATからMTに改造し、学生の理想とするクルマに仕上げた。

 

 

インテリアは神社仏閣を想起させる高貴な赤と紫の革張りを施すと共に、ドアスピーカー部分を障子の格子にみたて、京都らしい模様をあしらった。ボディカラーは、晴天の空をイメージした明るい白をベースに、差し色として太陽を表現する赤を用い、晴れた京都の街並みを爽快に走り抜けるような活発なイメージに仕上げた。

 

『ELGRAND GLASSIER』 日産京都自動車大学校
自動車整備・カスタマイズ科 4年生制作 制作期間6か月
東京オートサロン2024出展

車両コンセプトは、「紡ぐ」で、両親と二人の兄弟と祖父母、仲の良い6人家族のクルとしてイメージして制作した。

 

 

家族全員でキャンプを楽しみ、笑顔が絶えないクルマをいうことを目指すと共に、アウトドアを満喫しながら家族の絆を深めて欲しいという願いを込めている。

 

また、災害時に悪路を走行することを想定し、車高はベース車両のエルグランド(E52)から4cmアップし、ルーフには大型テントも設置し、万が一の時にも大切な家族を守る。

 

 

フロントは、オフロード感を出すためにエクストレイル(T33)のフェイスを採用、リアは学生らしい「今ドキ感」を感じさせる一直線のテールランプをあしらい、スタイリッシュな印象に仕上げた。

 

ボディカラーは、夜明けをイメージして学生がオリジナルで調色。夜から朝にかけて広がる幻想的なグリーンをベースに、朝焼けの雲に照らされるオレンジを差し色としてリップスポイラーやサイドステップ、インテリアに施した。

 

『SETO』 日産京都自動車大学校
自動車整備・カスタマイズ科 4年生制作 制作期間6か月
東京オートサロン2024出展

「過去と現在の架け橋」をコンセプトに、前述の仲の良い6人家族の姉(22歳)がお洒落なカフェや都会のナイトライフをクルマと共に楽しむシーンをイメージし、ユニークで可愛いパイクカーに仕上げた。

 

 

エクステリアはベース車両のキューブ(Z12)に、ブルーバード(410)のフロントフェイスとテールランプをあしらった。異なるクルマのフェンダーとボンネットを自然な形でつなぎあわせるべく、溶接・パテ造形の調整を何度も繰り返し、見事に調和させている。

 

ヘッドライトはそのコンセプトから「現在」感を意識し、ハロゲンではなくLEDを取り付けた。姉が友達と自由気ままな旅行に行くシーンを想定し天井にバケットを装着。ボディカラーは、学生が考案した淡い紺色で、姉が友人とナイトライフを楽しむべく、夕方の青から漆黒の夜にむけて出かけるシーンを表現したカラーとした。

 

 

フロントは、オフロード感を出すためにエクストレイル(T33)のフェイスを採用、リアは学生らしい「今ドキ感」を感じさせる一直線のテールランプをあしらい、スタイリッシュな印象に仕上げた。

 

ボディカラーは、夜明けをイメージして学生がオリジナルで調色。夜から朝にかけて広がる幻想的なグリーンをベースに、朝焼けの雲に照らされるオレンジを差し色としてリップスポイラーやサイドステップ、インテリアに施した。

 

 

大阪オートメッセ2024開催概要
会期:2024年2月10日(土)~2月12日(月) 9:00〜18:00(初日は13:00~一般公開)
会場:インテックス大阪(大阪国際見本市会場)
主催:オートメッセアソシエイション

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。