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2023年12月12日【トピックス】

大阪メトロ、路線バスの乗降調査をAIで実施

坂上 賢治

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大阪メトログループ(Osaka Metro Group)と画像処理AIのアプリズムは12月12日、来年1月上旬から大阪シティバスの一部の路線バス車内にAIカメラを設置。昇降客がバスを利用した「乗車区間データ(乗降データ)」を取得する第2回実証実験を行う。

 

かつて調査員がバスに乗り込み、調査票を配布する従来の方式では、特定の1日の乗降データしか取得できなかったが、AIカメラを使用する事で継続的かつ、効率的・効果的に乗降データを取得。

 

 

収集データを、よりつぶさに分析することで、多額のコストと労力を削減すると共に路線バスのサービス改善を図る。

 

今回の実証実験では前回実証実験で得られた結果を基に、対象路線を拡大し、効率的・効果的な乗降データ取得の検証を行うことを目的としている。これらの実証実験を通じて、今後、大阪メトログループで最適なサービスの提供に活かしていくことにしているという。

実証実験については以下の通り

 

(1)期間:2024年1月上旬から2024年1月31日(予定)
(2)対象エリア:【住之江営業所の担当路線】阿倍野区・生野区・住之江区・住吉区・大正区・中央区・天王寺区・浪速区・西区・西成区・東住吉区・平野区・港区内の路線バス18系統(2、3、4、9、14、15、16、17、25、29、33、48、49、54D、61A・B、73、76、89号系統)なお、AIカメラを搭載した路線バス16台が上記系統を運行する。

 

 

AIカメラについて
同実証実験を介しAIカメラで撮影した全身画像は、同じAIカメラ内で特徴量データ(身長・体重・年齢・性別など特徴を数値化したもの)として変換した後、直ちに削除(個人データを保持しない)。乗車時と降車時での特徴量データが一致したデータを乗降データとして集計する。

 

 

個人情報の取り扱いについて
・先の通り、乗降口に設置したAIカメラで撮影した画像は、車内AIカメラ内で特徴量データに変換して削除される。
・特徴量データは、安全管理措置を施したサーバ内で本人識別ができない乗降データとして作成。一定期間保管された後に削除される。なお特徴量データに頼った行動追跡等は行わない。
・乗降データは路線バスの利用状況を把握するために用いる。それ以外の目的には利用しない。
・なお、特徴量データ、乗降データは、第三者に提供しない(法令に基づく場合等を除く)。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。