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2018年11月29日【経済・社会】

大同特殊鋼、工具鋼製品に原料価格変動によるサーチャージ制適用

NEXT MOBILITY編集部

 

 

大同特殊鋼は、工具鋼製品の販売価格に、合金原料価格の市況変動に追随したサーチャージ制を、2019年1月納入分から適用する。

大同特殊鋼・ロゴ

大同特殊鋼では、価格変動の影響を大きく受けるモリブデン、バナジウム、タングステン、コバルトの4合金原料の価格急騰に伴い、工具鋼製品のサーチャージ制を、2005年から限定的に導入した。

 

しかし、リーマンショック以降、2016年まで合金原料価格が安定し、9年間にわたり価格改定の機会が無く、結果として市場でサーチャージ制そのものが陳腐化。現在、同社が価格上昇分を負担する形に。また、今年はバナジウムの価格が急騰傾向にあり、今後の再生産が困難な状況にまできていると主張している。

 

大同特殊鋼では、このような取引形態を変革するため、2019年1月納入分から上記4合金原料に限定し、全ての顧客に対して新たなサーチャージ制の適用を開始。市場への浸透を図ることで、工具鋼流通各社も含め、安定した企業活動が継続できるよう、公平な取引形態を確立するとしている。

 

なお、4合金原料以外の鉄スクラップ、ニッケル、クロム等の主要原料ほか、電極や耐火物といった副資材価格の変動に関しては、今後も状況に応じて販売価格改定を実施するとのことだ。

 

 

[サーチャージ制適用の概要]

 

– 見直し対象:需要家および店売り、国内輸出向け全ての工具鋼製品。
– 実施時期:2019年1月納入分から。
– サーチャージ制:合金原料の価格変動に対するサーチャージ制。

・対象となる合金原料:モリブデン、バナジウム、タングステン、コバルト。
・算定方法:基準期間と比較期間の合金原料価格変化を販売価格へ反映。

 

<2019年1月~6月販売価格>

基準期間(2011年~2016年)と比較期間(2018年6月~11月)の合金原料価格変化差を販売価格へ反映。以降、6カ月毎に販売価格改定を行う。

 

 

[問い合わせ先]

 

大同特殊鋼株式会社 工具鋼事業部 泉、川田

電話:03-5495-1269

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松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。