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2019年5月9日【自動車部品】

日本精機、ダイムラーとHUD取引開始。独大手3社に製品納入へ

NEXT MOBILITY編集部

 

 

日本精機の連結子会社で、欧州で四輪車、二輪車用計器等の販売を手掛けるニッポンセイキヨーロッパ社は、パリモーターショー2018で発表された、ダイムラー社(Daimler AG)の新型SUV(メルセデス・ベンツGLEクラス)用のヘッドアップディスプレイ(HUD)の納入を開始した。

 

日本精機グループのダイムラー社向けHUDの取引は今回が初。これにより、日本精機はドイツ自動車大手3社全てに製品を納入することとなった。

日本精機・ロゴ

HUDは、ドライバーの視界内のフロントガラス等に、車速や警告、ナビゲーション表示などのさまざまな情報を透過的に表示し、ドライバーの視界移動を最小限にすることで、安全運転をサポートするシステム。

 

欧州では、ユーロNCAP(ヨーロッパ新車アセスメントプログラム)でHUDの搭載が推奨されていることもあり、今後、欧州、米州、中国を中心に市場の拡大が期待されている。

 

メルセデス・ベンツGLEクラスに搭載されるHUDは、車両のフロントガラスに投影するウインドシールドタイプのHUDで、フルカラーTFT液晶ディスプレイを搭載し、運転者の視点からおよそ3メートルの距離に表示。

 

画角は9°×3°で、光源に高輝度LEDを採用することで、表示画像が見えにくくなる明るい太陽光の下でも鮮明に画像を表示し、日本精機が長年培った光学技術により表示画像の歪みの解消と高精細表示が可能だと云う。

 

 

 

 

日本精機は、1998年に新潟県長岡市の長岡工場で車載向けHUDの生産を開始。現在、日本、米国、英国の3国で生産を行っているが、2020年からはポーランドでの生産も予定している。

 

同社は、こうした生産拠点の充実により、QDC競争力強化と生産能力拡大を図り、グループ会社間の補完体制構築による柔軟な生産体制を実現。

 

今後も市場の伸びが期待されているHUD市場において、強みである光学設計・生産技術、設計から製造までの一貫した生産体制、顧客対応力/サポート力、グローバルに展開する開発拠点・製造拠点を活かして更なる売上拡大及び安心、安全な車社会への貢献に努めていくとしている。

 

 

[ニッポンセイキヨーロッパ社の概要]

 

– 社名:ニッポンセイキヨーロッパ社 (Nippon Seiki (Europe)B.V.)
– 設立:2002年12月
– 所在地:オランダ 北ホラント州
– 資本金:350千ユーロ(2019年3月31日時点)
– 従業員数:169人(2019年3月31日時点)
– 社長:ステファン ポール

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松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。