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2020年2月27日【エネルギー】

NSG、水素エネルギー利用のガラス製造実証へ

NEXT MOBILITY編集部

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日本板硝子・HP

 

 

日本板硝子(NSG)は、世界初となる水素エネルギーを利用したガラス製造の実証実験を、英国北部にあるグリーンゲート工場で、11月から開始する。

NSGグループ・ロゴ

この実験では、ガラス溶解窯の主燃料である天然ガスと重油の代替エネルギーとして水素を利用し、転換可能な水素の比率を調査。仮に天然ガスをすべて水素転換できれば、二酸化炭素(CO2)の80%削減ができると云う。

 

なお実験は、CO2削減に取り組む共同事業体HyNet(*1)のプロジェクトの一環として、英国政府が推進する工業燃料転換計画から520万ポンド(約7.5億円)の資金補助を受けて実施される。

 

NSGは、2030年のCO2 排出量(Scope1 および Scope2/*2)を2018年対比で21%削減することを目標に(*3)、過去3年間の取組において、エネルギー使用量とCO2排出量の削減により、単位生産量当たりのCO2排出量5%削減を達成。

 

今後も、エネルギー効率向上に貢献する高付加価値ガラス製品の製造と、事業活動によるCO2排出量の削減の努力を重ね、気候変動リスクの影響緩和にむけた取り組みを続けていくとしている。

 

 

*1)HyNet<https://hynet.co.uk/>:イングランド北西部における産業、一般家庭および交通機関から排出されるCO2削減に取り組む共同事業体。33,000の雇用創出、40億ポンド相当の投資および1憶トンのCO2削減を目指す。North West Energy & Hydrogen Cluster www.northwestcluster.co.uk のメンバー。

 

*2:Scope1 事業者からの直接排出(製造工程における燃料の使用等)。Scope2 エネルギー起源の間接排出(製造工程における購入電力など)。

 

*3:SBTイニシアティブ認定の削減目標(2019年10月9日発行ニュースリリース「日本板硝子の温室効果ガス削減目標がSBTイニシアティブの認定取得」参照:https://www.nsg.co.jp/-/media/nsg-jp/ir/press-releases/2019/09oct2019sbtinitiativeapprovesnsgtarget_j01.pdf

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。