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2019年5月17日【自動車部品】

NTN、低燃費対応小型チェーンテンショナを開発

NEXT MOBILITY編集部

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NTNは、自動車のタイミングチェーンの張力を維持する油圧式オートテンショナ(チェーンテンショナ)の構造を簡素化して小型化、作動に必要なオイル量の大幅削減によりエンジンの低燃費化に貢献する「低燃費対応小型チェーンテンショナ」を開発した。

NTN・ロゴ

チェーンテンショナは、自動車エンジンのクランクシャフトとカムシャフトを同期して回転させるタイミングチェーンの張力を自動調整する装置で、油圧式のチェーンテンショナの場合、エンジン内部のオイルポンプから供給されるオイルを用いてチェーンの張力を維持する。

 

 

 

 

昨今では、この油圧式のチェーンテンショナに関しても、低燃費化を目的にオイル使用量の削減が求められていると云う。

 

また、エンジン停止時にはオイルポンプの駆動が止まりオイルの供給も停止するため、再始動時にはオイルの供給が不十分となり、チェーンの張力不足による異音が発生しやすいという課題があった。

 

NTNが今回開発した「低燃費対応小型チェーンテンショナ」は、独自設計により、チェーンテンショナの構造を簡素化し、小型・軽量化を実現するとともに、オイルポンプからテンショナに供給、排出しているオイルをテンショナ内部に貯留させる構造とし、従来同様の信頼性・耐久性を維持しながら、必要な供給オイル量の大幅な削減を可能に。

 

オイル量を削減することでオイルポンプの小型化、ポンプ稼働の負荷を低減し、エンジンの低燃費化に貢献するとしている。

 

また、さらに、テンショナ内部にオイルを貯留する構造としたことで、エンジン始動直後にも適正な油圧でチェーンの張力を維持し、チェーンの張力不足による異音を抑制する。

 

なお、NTNは、同開発品を5月22日~5月24日にパシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展2019横浜」に出展する。

 

 

[開発品について]

 

<特長>

 

1. 低燃費化 新規オイル貯留構造の採用でオイル使用量を従来の1/10とし、オイルポンプの小型化、低燃費化に貢献。

 

2. 小型・軽量化 従来品比で軸方向18%短縮、質量10%以上の小型・軽量化を実現。

 

3. 異音を抑制 テンショナ内部にオイルを貯留し、エンジン始動時からチェーン張力を維持、チェーンの張力不足による異音を抑制。

 

<用途>

 

二輪車/四輪車のエンジン用タイミングチェーンの張力調整

 

 

[問い合わせ先]

 

自動車事業本部 事業企画部

電話:03-6713-3667
問い合わせフォーム:https://www.ntn.co.jp/cgi-bin/inquiry/common/index.cgi

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。