NEXT MOBILITY

MENU

2021年11月4日【新型車】

シトロエン、「C3セントジェームス」を発売

NEXT MOBILITY編集部

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

Groupe PSA Japanは11月4日、コンパクトカーC3に仏ファッションブランド「セントジェームス」とのコラボレーションによる「C3 SAINT JAMES(C3 セントジェームス)」を追加し発売した。

 

このセントジェームスは、ノルマンディ地方で1889年に誕生して今年が132年目。フランス西海岸・サン・マロ湾上の小島にそびえ立つ修道院〝モン・サンミッシェル〟がブランドのアイデンティティ・イメージとなっている。

 

 

同ブランドは、産業革命後の19世紀半ば頃、それまでアトリエでの手仕事であった紡績を工業化する試みからスタートした。その創生期に、モン・サンミッシェル干潟の牧草で育った羊から採れる良質の羊毛を、地元の漁師や船乗りたちの仕事着であるマリンセーターとして造り出し、これが実用性を備えた現在のセントジェームス製シャツの原型となった。以降このブランドは同地域の主要産業の礎となった。

 

 

そんなセントジェームスもシトロエンも、〝独立性・自由・開放的〟という価値観を互いにブランドの柱に据える共通性があった。そこで2019年にモン・サンミッシェルで開かれたセントジェームス生誕130年の記念式典では、招待されたゲストが会場へ向かう道程で、送迎用に用意された色取り取りのシトロン2CVから、好きな車体色を選んで会場までの運ぶ送迎役として起用され、互いの緩やかな連帯を示した。

 

そうした関係から、先と同じ2019年6月に特別仕様車「C3×SAINT JAMES(C3セントジェームス)」が日本で初めて発売される。それ以降、ふたつのブランドはC3を核に互いのコラボ活動をより本格化させ、今回グローバルモデルとしての特別仕様車「C3 SAINT JAMES」がフランス(フランスの海外県などを含む)、イギリス、ドイツ、オランダで発売され、これが日本に里帰りする形で戻ってきた。

 

 

2019年6月発売の日本企画による特別仕様車「C3 セントジェームス」

 

C3 SAINT JAMESは、2021年5月に世界販売累計100万台の大台を超えるベストセラーモデルC3の上級グレードSHINEをベースとし、セントジェームスにインスパイアされた特別なディテールが備わっている。ルーフには青、赤、白のトリコロールとSAINT JAMESのロゴが入ったステッカーを、Cピラーにもトリコロールのステッカーをあしらった。さらにフロントドアにはセントジェームスバッジが特別感を醸し出す。

 

 

専用ファブリック/テップレザー アドバンストコンフォートシートは、基準車のSHINEで高い評価を得ているアドバンストコンフォートシートをベースに、ヘッドレストとショルダー部分のテップレザーとアクセントのファブリックを変更。赤のステッチとSAINT JAMESのタグがアイキャッチになっている。なお、アドバンストコンフォートシートとは、シート生地裏に特別なフォームを追加し、さらにボリュームを従来の2mmから15mmへと大幅にアップしたもの。

 

 

 

さらにインストルメントパネルはブラックのテップレザーとホワイトのステッチで仕上げ、センターコンソールシフトレバー下にはSAINT JAMESのバッジが配されている。C3ならではの旅行かばんの持ち手をイメージしたインナードアハンドルには青と赤のSAINT JAMESのドアハンドルアクセントを追加。その他、白いパイピングが入った専用フロアマットと取扱説明書などを入れる専用ハンドブックケースも特別装備品とした。

 

 

 

ボディカラーはサーブルとブラン バンキーズの2色を設定。なお、アクティブセーフティブレーキ、LEDヘッドライト&インテリジェントハイビーム、フロント&バックソナー、バックカメラ、16インチアロイホイールなどの主要装備はSHINEグレードと同一となる。

 

■税込価格
2,725,000円

 

CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。