KGモーターズは3月22日、プレシリーズAラウンドでベンチャーキャピタルや事業会社を引受先とするJ-KISS型新株予約権の発行を介して3.8億円の資金調達を実施(契約締結完了、4月1日までに払込完了予定)する。
調達した資金は、量産車両の開発、人材の獲得などを行い、2025年の量産販売を目標に事業を進めていく構えだ。
J-KISS型新株予約権、引受先投資家は以下の通り(敬称略)
ベンチャーキャピタル
・環境エネルギー投資
・広島ベンチャーキャピタル
・ちゅうぎんキャピタルパートナーズ
・いよぎんキャピタル
・NCBベンチャーキャピタル
事業会社
・キーレックス
・神鋼商事
KGモーターズでは、エネルギー効率が良く維持コストの低い超小型モビリティ(ミニマムモビリティ)を用いて移動の概念をアップデート。移動そのものを〝持続可能なもの〟へ転換することで、〝今日より明日が良くなる未来を創る〟ことを目指す。
そんな同社が開発するミニマムモビリティは、現在の自動車の利用で圧倒的多数を占める〝1人乗車の短距離移動ニーズ〟に特化して設計。今日、軽自動車ですら日常利用でオーバースペックな中で、無駄なコストと環境&経済負担も軽減させていく取り組みを打ち出した。
そして将来的には、自動運転化したMaaS(Mobility as a Service)の展開を通じて、誰もが、安全に、快適に、手頃な価格で移動できる世界を求めていく。
そこで先の3月24日、YouTubeライブ配信で「量産に向けたロードマップ」を配信。当日は、KGモーターズ代表取締役 楠一成氏と取締役 横山文洋氏により、開発スケジュールや受注受付方法などについて説明した。
ハードウエアとして見た同社のミニマムモビリティは、1人乗りのセンターポジションで走る楽しさを追求した小型の電気自動車だ。80年代のポラロイドカメラをモチーフに、レトロでありながら、近未来を感じさせる前後対称のデザインとなっている。
小型で軽量であるため環境性能に優れており、原付ミニカー規格で車検不要・税金も安くコスパも高い。
但し原付ミニカー規格なので乗車定員は1名のみ。一方で、ドア・エアコン付きで快適な走行環境を提供する。充電はAC100Vの家庭用コンセントから。5時間の充電で100kmの航続距離を走る。またソフトウェアはOTAアップデートが可能、進化するモビリティとしていく考えだ。
車両スペック
全長:2,490mm
全幅:1,130mm
全高:1,465mm
最大積載量:45kg
航続距離(30km/h定地走行テスト値):100km
登坂性能(乗員の体重、積載量、路面状況、装備で変動):23%勾配(13°)
最高速度:60km/h
充電AC100V:5時間
乗車定員:1名
※開発時点での値となり、量産モデルでの仕様変更の可能性がある。
会社概要
社名:KGモーターズ株式会社
本社所在地:広島県東広島市志和町七条椛坂 1698-1
代表取締役CEO:楠一成
事業内容: 超小型モビリティの製造・販売、MaaS事業
設立: 2022年7月