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2024年3月26日【自動車・販売】

日産、NV100クリッパーシリーズを車名変更

NEXT MOBILITY編集部

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日産・新ロゴ

日産自動車は3月26日、「NV100クリッパー」、「NV100クリッパー リオ」を一部仕様変更すると共に、それぞれ車名を「クリッパー バン」、「クリッパー リオ」に変更し、同日から販売すると発表した。

 

また同日、日産自動車の関連会社である日産モータースポーツ&カスタマイズ(以下、NMC)は、「NV100クリッパー リオ」をベースにしたライフケアビークル(LV/*1)「チェアキャブ」を一部仕様変更し、同様に車名を「クリッパーリオ・チェアキャブ」に変更。日産の販売会社を通じて発売すると発表した。

 

価格(消費税10%込)は、クリッパーバンが133万3200円から(2WD・5MT)で、クリッパーリオが195万3600円から(2WD・CVT)。また、クリッパーリオ・チェアキャブ(2WD・CVT)が229万円から(消費税は非課税)となる。

 

1.クリッパーバン&クリッパーリオについて

NV100クリッパーは、利便性と快適性、低燃費、そして積載性能の高さを兼ね備えた軽商用バン。これに、さらに広い荷室や多彩なシートアレンジなど、手が加えられたモデルがNV100クリッパーリオである。

 

その新型となる「クリッパー バン」、「クリッパー リオ」では、両モデル共に、これまでトランスミッションが4AT/5AGS(5速オートギヤシフト)だったグレードに、無段変速システムのCVT(Continuously Variable Transmission)を採用。

 

併せて、クリッパーリオでは、4WDシステムをフルタイム式からパートタイム式に変更。搭載される電子制御式4WDでは、通常走行で使用する「2WD」、路面状況に応じて駆動力を自動で4WDに切替える「4WDオート(AUTO)」、未舗装路などで力を発揮する「4WDロック(LOCK)」の3種類から走行モードを選ぶことができる。また、LEDヘッドランプを全車標準装備するなど、さらなる安全性の向上が図られたほか、ボディカラーには、「デニムブルー」と「モスグレー」が新設定された。

 

一方のクリッパーバンには、オートエアコンやオートスライドドアを標準装備した「GXターボ」を再設定。また、「インテリジェント エマージェンシーブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)」や「踏み間違い衝突防止アシスト」をはじめとする先進安全技術が全車標準装備となったほか、ボディカラーには新たに「デニムブルー」、「クールカーキ」、「モスグレー」、「スノーパールホワイト」が加えられた(グレード別設定)。

 

 

[全国希望小売価格](消費税10%込)
クリッパーバン (リンク先のページは3月29日公開予定)

<駆動、エンジン、ルーフ形状、グレード、ミッション、価格(円)>
– 2WD、R06A、ハイルーフ、DX、5MT、1,333,200
– 2WD、R06A、ハイルーフ、DX、CVT、1,424,500
– 2WD、R06A、ハイルーフ、DX GL パッケージ、CVT、1,585,100
– 2WD、R06A、ハイルーフ、GX、5MT、1,531,200
– 2WD、R06A、ハイルーフ、GX、CVT、1,644,500
– 2WD、R06Aターボ、ハイルーフ、GXターボ、CVT、1,848,000

– パートタイム4WD、R06A、ハイルーフ、DX、5MT、1,465,200
– パートタイム4WD、R06A、ハイルーフ、DX、CVT、1,578,500
– パートタイム4WD、R06A、ハイルーフ、DX GL パッケージ、CVT、1,739,100
– パートタイム4WD、R06A、ハイルーフ、GX、5MT、1,663,200
– パートタイム4WD、R06A、ハイルーフ、GX、CVT、1,798,500
– パートタイム4WD、R06Aターボ、ハイルーフ、GXターボ、CVT、2,002,000

 

■クリッパーリオ (リンク先のページは3月29日公開予定)

<駆動、エンジン、ルーフ形状、グレード、ミッション、価格(円)>
– 2WD、R06Aターボ、ハイルーフ、E、CVT、1,953,600
– 2WD、R06Aターボ、ハイルーフ、G、CVT、2,027,300
– パートタイム4WD、R06Aターボ、ハイルーフ、E、CVT、2,107,600
– パートタイム4WD、R06Aターボ、ハイルーフ、G、CVT、2,181,300

 

 

2.クリッパーリオ・チェアキャブについて

 

 

クリッパーリオ・チェアキャブは、車両後部から車椅子のままでも車内に乗り込めるよう、操作が簡単な手動式のスロープと、その乗り降りを手助けする電動ウインチを装備した福祉車両。

 

今回の仕様変更ではベース車と同様に、トランスミッションを4ATから無段変速システムのCVT(Continuously Variable Transmission)に変更したほか、4WD車のシステムをフルタイム式からパートタイム式へと変更(2WD、4WDオート、4WDロックへのモード切替ができる電子制御式4WDを搭載)。

 

また、LEDヘッドランプや、前方に加え後方にも機能する「踏み間違い衝突防止アシスト」、後席左側オートスライドドアを全車標準装備とし、安全性や利便性のさらなる向上を図っている。

 

 

*1:日産自動車グループでは、生活の色々なシーンで役に立ちたいとの意味を込め、福祉車両を「ライフケアビークル」(LV:Life Care Vehicles)と呼称。

 

[全国希望小売価格](消費税は非課税)

クリッパーリオ・チェアキャブ (リンク先のページは3月29日公開予定)
<車種、駆動、エンジン、ルーフ形状、ミッション、価格(円)>
– チェアキャブ、2WD、R06Aターボ、ハイルーフ、CVT、2,290,000
– チェアキャブ、パートタイム4WD、R06Aターボ、ハイルーフ、CVT、2,430,000

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。