東急は11月12日、新たなサービス実験「ＤＥＮＴＯ」を2021年1月13日（水）～4月28（水）の約3カ月半の期間、実施することを発表した。

人々の移動や働き方は、新型コロナウイルス感染症流行の影響を受けたテレワークの一層の普及により大きく変化している。通勤では、都心へのアクセス条件といった交通利便性に加えて、「脱密」などの新たなニーズが生まれた。またテレワークの浸透により、仕事に集中できる新たな環境整備のニーズが高まっている。

「ＤＥＮＴＯ」では、ＴＰＯに合わせた最適な移動手段と就労場所を選択をすることで、自由で豊かな東急線沿線での働き方の実現を目指している。なかでも東急線の通勤定期券を持つ人には、限定メニューの提供や優待割引を行い、定期券保有の新たな付加価値を開発する。

「ＤＥＮＴＯ」では田園都市線沿線に在住の、東京都心に通勤される人を中心に、以下のサービスを展開する。（★は、通勤定期券を持つ人限定）

①快適な都心通勤を実現する移動サービス
・多摩田園都市地区と東京都心を往復する通勤高速バス（ゆとりある車内でＷｉ-Ｆｉも完備。移動中に作業可能）
★都心勤務地から横浜市青葉区内の自宅まで利用できる相乗りハイヤー（「脱密」のため、乗車定員を半分に制限）

②自宅周辺で快適に楽しくテレワークできる就労環境の提供
・同社ＮｅｗＷｏｒｋ提携店など従来型のワークスペースに加え、東急グループのスポーツ施設や商業施設でもテレワーク可能に。（※実施エリア：たまプラーザ、あざみ野、青葉台、南町田）

③移動目的および体験価値の提供
★東急線ワンデーパス、東急バス１日乗車券の１００円利用券（※１枚当たりの金額、利用回数制限有り。）
★大井町駅周辺の飲食店との連携による特別メニューの提供と、都心地区から店舗までのハイヤー送迎サービス
★東急グループ内外の沿線施設割引クーポン配信（商業施設、スポーツ施設、映画館施設、大井町駅周辺の商店街）
★①の通勤高速バスの割引優待

④その他
・一部店舗のリアルタイム混雑状況表示サービス
・ビジネスパーソンの時間活用を助ける書籍要約サービス「Ｓｅｒｅｎｄｉｐ」無料体験

「ＤＥＮＴＯ」は、会員登録、商品選択、決済、利用のすべてがコミュニケーションアプリ「ＬＩＮＥ」の公式アカウントトーク画面で完結する。利用時間のリマインド通知など、ＬＩＮＥならではの機能で、利便性向上に努めている。

同社は「ＤＥＮＴＯ」の購買・利用データの分析により、新しい生活様式に適合した移動・就労サービスを開発し、顧客の利便性・快適性を提供する。来年度以降も、展開エリアやターゲット層を拡大しながら、顧客の多様化したニーズに合致した価値提供を行い、激変する環境の中でも「選ばれ続ける東急線沿線」の実現を目指しているという。