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2022年11月9日【イベント】

カワサキ、伊ミラノショーでEV&HEVプロトタイプを初披露

NEXT MOBILITY編集部

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カワサキモータースは11月9日、イタリア・ミラノ市郊外で10日(木)から開催される「ミラノショー(※1)」に、同社初の電動モーターサイクル(以下、EVモーターサイクル)2機種に加え、ハイブリッドモーターサイクル(以下、HEVモーターサイクル)のプロトタイプ車を展示すると発表した。共に一般向けとしては世界初の展示となると云う。

 

またこれに伴い、カーボンニュートラルの実現に向けた今後の方針とその象徴となるシンボルマークを制定。環境対応など、ユーザーや社会のニーズに適応した製品・サービスを提供することで、ブランド力をさらに強化し、あらゆる可能性に向けて挑戦していくことなどを示した。

カワサキモータース・ロゴ

[カーボンニュートラル実現に向けた方針]

 

・EVモーターサイクル2機種の2023年の発売を目指す。
・HEVモーターサイクルの2024年の発売を目指す。
・水素エンジンモーターサイクルの2030年代前半の実用化を目指します。※2
・EVモーターサイクル、HEVモーターサイクル、水素エンジン、eフューエル(e-fuel/※3)およびバイオフューエルなど多様な選択肢に挑戦し、カーボンニュートラルに対応した内燃機関エンジンの開発にも取り組む。

 

 

シンボルマークは、カーボンニュートラルの時代に於いて、社会のニーズに応える持続可能な開発(Sustainable development)、カワサキの技術(Technology)、そしてユーザーを満足させる楽しみ(Fun)による”Good times(グッドタイム)”を提供し、共に”Go with Green Power(ゴー・ウィズ・グリーンパワー)”を実現していきたいという想いが形にされている。

 

 

[ミラノショー展示モデルの概要]

 

■EVモーターサイクル(プロトタイプ)

 

カワサキ初の電動二輪モーターサイクルとして、ネイキッドタイプの「Z」とフルカウルタイプ「Ninja」の2機種を展示(2023年発売予定)。近距離コミューターとしての活用を想定し、取り外し可能なリムーバブルバッテリーバック2個(バッテリー最大容量3.0kWh/約12kg)を搭載。EUのA1ライセンス(*4)に対応する。

 

 

■HEVモーターサイクル(プロトタイプ)

 

2024年の市販化を目指すハイブリッドモーターサイクルのプロトタイプ。独自開発のストロングハイブリッド型エンジン(*5)を搭載し、燃費の良さと高い走行性能を両立。通勤通学からスポーツ走行やツーリングなど走行シーンに合わせ、モーター走行またはモーターとエンジン併用走行の切り替えが可能。

 

 

■水素エンジン(参考出品)

 

カワサキモーターサイクルのトップエンドモデルである「Ninja H2」のスーパーチャージドエンジンをベースに直噴化。圧縮気体水素を燃料とする研究用エンジン。

 

 

■noslisu(ノスリス)(参考出品)

 

川崎重工の社内公募制度「ビジネスアイディアチャレンジ(*6)」から生まれた電動3輪ビークル。日本では2023年春の発売を目指している。

 

カーゴ仕様(左)とEV仕様(右)。 カーゴ仕様(左)とEV仕様(右)。

 

※画像の車両は欧州向け仕様ではない。また、EV仕様は、ショー展示車両と車体色が異なる。

 

■Ninja H2 SX

 

スーパーチャージドエンジンによる究極の性能と、ロングツーリングでの快適性を追求したハイパフォーマンス・スポーツツアラー。 23年モデルでは新たにハイビームとロービームを自動に切り替えるオートハイビーム機能を搭載。

 

 

※1)ミラノショー:正式名称はEICMA(Esposizione Internazionale Ciclo Motociclo e Accessori)。欧州最大級のモーターサイクルショー(開催期間:2022年11月10日~13日)。
※2:実用化時期は、水素供給インフラや各国の法規制の整備状況により変動。
※3)e-fuel:再生可能エネルギー由来の水素と二酸化炭素を原料として製造される燃料。人工的な原油ともいわれている。
※4:排気量125cc以下かつ最高出力が11KW(15馬力)以下のモーターサイクルに対応した免許区分。
※5:エンジンを切って電気モーターのみでも走行可能なハイブリッドエンジンシステム。
※6:(川崎重工業、2022年05月18日付ニュースリリース)社内公募制度「ビジネスアイディアチャレンジ」の「noslisu(ノスリス)」プロジェクトを事業化(カワサキモータース):https://www.khi.co.jp/pressrelease/detail/20220518_1.html

 

 

■ミラノショー(英語):https://www.eicma.it/en/

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。