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2022年2月9日【SDGs】

三菱重工、インドネシアでの脱炭素化促進へ新たな覚書に調印

NEXT MOBILITY編集部

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三菱重工業は2月9日、インドネシアの国立バンドン工科大学(Bandung Institute of Technology:略称ITB)と、インドネシアの脱炭素化に向けたクリーンエネルギーソリューションに関する共同研究に合意し、このほど両者で覚書(Memorandum of Understanding:MOU)に調印したと発表した。

 

覚書は5年間有効で、三菱重工グループが戦略的に取り組むエナジートランジションをインドネシアで推進する技術の実現可能性調査・検証・研究開発を行うとともに、将来同国に共同での研究・開発(R&D)センターを設立するための協議を進めるもの。

 

2月7日にオンラインによる調印式が行われ、駐日インドネシア大使のHeri Akhmadi氏、在インドネシア日本国大使の金杉 憲治氏、ITBを代表して学長のReini Wirahadikusumah氏、同社からはエナジートランジション&パワー事業本部長 河相 健氏が出席した。

 

 

 

 

ITBのReini Wirahadikusumah学長は次のように述べている。「ITBは過去2年間にわたり、火力発電所におけるアンモニア・バイオマス混焼の経済的・技術的評価を中心に、クリーンエネルギーに関連する先進的なフィージビリティ・スタディ(実効性調査)を三菱重工とともに実施してきました。これらの取り組みは、インドネシアの電力産業にとって有益なものになると確信しています。さらに、今回のMOUの延長により、数多くのアイデアや有用な提言がインドネシアにもたらされることを期待しています」。

 

一方、同社の河相 健氏は次のように期待を表明している。「三菱重工は50年近くにわたりインドネシアの発電業界に貢献してきました。ITBとの継続的なパートナーシップを通じて、同国の脱炭素化を加速するクリーンエネルギーソリューションの開発を目指します。ネットゼロ達成に向けたITBとの実りある産学協同を楽しみにしています」。

 

三菱重工とITBは、これまでもMOUを締結しており、水素やアンモニアなどの新たなエネルギー源のほか、総合排煙処理システム (Air Quality Control Systems:AQCS) やマイクログリッドソリューションの共同実現可能性を検討してきた。2020年の本MOU締結以来、同国での将来に向けた技術者育成を目的として、両者はビッグデータ解析、バイオマス、石炭ガス化複合発電、水素、AQCSなどをテーマとした共同講義も実施している。

 

インドネシアでは、2030年までに温室効果ガス排出量を29%削減、2025年までに再生可能エネルギーの利用率23%達成という公約に見られるように、エネルギー部門の脱炭素化への取り組みを強化しており、こうした同国のエネルギー対策に対する取り組みの強化と時期を同じくして今回の新たなMOUが締結されたもの。三菱重工は、今回のMOU調印を弾みに、今後さらにインドネシアの科学技術の発展に貢献するとともに、同国の電力供給安定化ならびに環境保全に寄与していくとしている。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。