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2022年9月29日【MaaS】

SKYDrive、米Volatusと業務提携

坂上 賢治

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SkyDriveとVolatus Infrastructure, LLC( 本社:米国ウィスコンシン州、共同創設者:Grant Fisk )は9月29日、国際的な「空飛ぶクルマ」の市場拡大を踏まえ、バーティポート( 垂直離着陸可能な航空機専用の離着陸場 )に関する業務提携の覚書を9月1日に締結したと発表した。( 坂上 賢治 )

 

SkyDriveは現在、2人乗りの空飛ぶクルマ「SkyDrive式 SD-05型」( SD-05 )の開発に取り組んでいる。一方でVolatusは、米国の空飛ぶクルマ業界で”accessible”こと利便性をキーワードにeVTOL向けの充電ステーション、メンテナンスプログラムなどのインフラの標準化を推進している。またVolatusは、同社の製品やサービスのコストを誰もが利用出来るような価格に保つ事に尽力している。

 

そうしたなかSkyDriveは、Volatusが米国で提供するバーティポートや充電ステーションなどを空飛ぶクルマの運航に不可欠なインフラを活用する事を検討。対してVolatusは、将来日本市場にバーティポートや充電設備などを提供する際にSkyDriveと連携を取っていきたい構え。両社は、空飛ぶクルマの社会実装という共通の目標を目指して協業を進めて行くとしている。

 

こうした連携強化を踏まえSkyDriveの代表取締役の福澤知浩CEOは、「Volatus社はアメリカのウィスコンシン州を始め、米国内の多くの州で常設のバーティポートの建設を計画しており、SkyDriveは、そのバーティポートの活用を検討しています。両社の協業により、エアモビリティの普及に向けた活動が促進されると確信しています」と話している。

 

対してVolatus Infrastructure, LLCの共同創設者Grant Fisk氏は、「SkyDriveとのアライアンス締結は、世界のeVTOL業界にとって大きな前進です。

 

私たちが協業することで、社会に最高のeVTOLサービスを提供し、この新しいモビリティを、より迅速に普及させることができます。また、SkyDriveは物流ドローンも手掛けており、当社が貨物ハブを作る上でも、重要な役割を果たしてくれると考えています」と述べている。

 

≪株式会社SkyDriveの概要≫
設立:2018年7月
代表者:代表取締役CEO 福澤知浩
URL:https://skydrive2020.com/
所在地:豊田本社:愛知県豊田市挙母町2-1-1
    東京オフィス :東京都新宿区
    豊田テストフィールド:愛知県豊田市足助地区
    大阪オフィス :大阪府大阪市北区梅田1-3-1-800号 大阪駅前第1ビル8階

 

≪Volatus Infrastructure, LLCの概要≫

設立:2021年
代表者:共同創設者 Grant Fisk
URL:https://volatusllc.com/
所在地:アメリカ合衆国ウィスコンシン州

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。