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2019年3月29日【テクノロジー】

東工大とコマツ、協働研究拠点を設置

NEXT MOBILITY編集部

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東京工業大学とコマツは、東工大における新しい産学連携プログラム「協働研究拠点」の第1号としてコマツ革新技術共創研究所を4月1日(月)に設置する。

 

東工大すずかけ台キャンパスに置かれた専用スペース(325㎡)に、東工大・コマツ双方からの人材による企画室を設置し、連携テーマの探索、研究の企画機能を担う組織対組織の幅広い分野での連携を進める。

東工大とコマツは2015年に組織的連携協定を締結し、潤滑、摩擦、摩耗、焼付きなど摺動にともなう現象を扱うトライボロジー技術(※)を中心に複数の共同研究を推進。

 

現場のノウハウや経験に依存してきたトライボロジー分野で、東工大の機械・材料・化学各分野の研究者とコマツの研究者による基盤的な研究により、油圧ポンプの寿命延長など、実際の製品にも活用できる多くの知見を得てきたと云う。

 

今回設置する共創研究所では、これまでのトライボロジー研究をさらに深化させ、また機械要素全体に研究分野を拡げることで、機械部品の高機能化と長寿命化を図る。

 

また、産業の現場で現出する未解明事象を基盤研究の源泉として、新たな研究分野を創出。そのために、共創研究所では東工大・コマツ双方からの人材による企画室を設置し、連携テーマの探索、研究の企画機能を担っていく。

 

共創研究所の設置により、東工大は学内にない産業現場の課題への接点を、またコマツは自社にない先端技術を獲得、さらに新たな人材育成の場を形成していく。

 

東工大とコマツは今後も、先端科学技術と製造業のノウハウを結合して日本の産業競争力の底上げを図っていくとしている。

 

なお、東工大として共創研究所の設置は最初のケースとなり、コマツの国内大学における研究所の設置は、大阪大学に続き2校目となる。

 

 

 

 

[協働研究拠点とは]

 

・企業と東工大の組織対組織の大型の連携を実現する新しい制度。

・東工大が学内に拠点専用のまとまったスペースを確保し、共同研究を実行する。

・拠点内に企画室を設けて新たな研究プロジェクトを計画し、連携の枠を拡大する。

・企業は、自社の研究所の分所としての占有スペースを設けられる。それにより、関連する東工大研究室との密なコミュニケーションを可能にする。

 

 

[コマツ革新技術共創研究所の概要]

 

– 名称:国立大学法人東京工業大学オープンイノベーション機構協働研究拠点コマツ革新技術共創研究所
– 場所:東京工業大学すずかけ台キャンパス S1棟 神奈川県横浜市緑区長津田町4259
– 設置期間:2019年4月1日(月)~2024年3月31日(日)
– 拠点長:大竹 尚登(東京工業大学 科学技術創成研究院 教授 科学技術創成研究院副研究院長)
– 副拠点長:住谷 明(コマツ 開発本部 材料技術センタ 所長)

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。