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2022年9月22日【IoT】

ストラドビジョン、自動運転技術の金賞を2年連続獲得

坂上 賢治

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AutoSensAward授賞式での欧州地域担当GMのフェルデ・ヴォム・アンドレア氏

 

自動運転車両向け物体認識AIソフトウェアのSVNetが再び最高賞を獲得

 

ストラドビジョン(StradVision, Inc./:韓国ソウル市、CEO:キム・ジュナン)は9月22日、オートセンス アワード2022( AutoSens Award 2022 )で2年連続金賞を受賞した。( 坂上 賢治 )

 

栄冠を獲得したのは、同社の自動運転車両向け物体認識AIソフトウェアの「SVNet」で、ベルギーブリュッセルで開催された選考に於いてベスト イン クラス ソフトウエア フォー パーセプション アワード( Best in Class Software for Perception Systems Award )の最高賞を獲得した。

 

SVNetは、自動車業界で進化し続け、ADASや自動運転業界を前進させるディープラーニングベースの物体認識ソフトウェアとして評価されている。

 

「Best in Class Software for Perception Systems Award」部門の金賞を受賞

 

授賞式にはストラドビジョンのビジネス開発担当バイスプレジデントのキム・ディーン氏と、欧州地域担当GMのフェルデ・ヴォム・アンドレア氏が出席した。

 

オートセンスは世界3都市で開催されるADAS・自動運転技術イベント

 

ストラドビジョンは、先進運転支援システム(ADAS)や、物体認識AIソフトウェアなどを提供する自動運転技術の先端企業のひとつ。

 

また「 オートセンス 」自体の催事は、5月のデトロイト、9月のブリュッセル、11月の香港と年間を通し世界3都市で開催されるADAS・自動運転技術に係る国際イベントのひとつ。「オートセンス アワード」は2015年から始まり、毎年革新的な企業や製品が選出されている。

 

同賞典は、このイベントに参加する車載イメージングや車両認知技術に携わる企業・製品・人物について、フォード・モーター社やゼネラル・モーターズ社、NVIDIAなど世界中のOEM・ティア1・ティア2、学界等から選出されたメンバーが審査を行い、受賞対象を決定・表彰するもの。

 

今回、2度目の授賞となった事についてストラドビジョンのキム・ジュナンCEOは、「今回、オートセンスにおいてフ度目の高評価を受けた事は、当社にとって大変な栄誉なことです。

 

私たちはビジネスの成長と、自らのイノベーションを刷新していく事に野心的であり、今年はそうした努力の結晶として大変光栄な機会を得る事が出来ました。

 

今回の評価下さった物体認識ソフトウェアSVNetへの金賞受賞は、我々にとって大変励みになるものであり、今後のモチベーションの源泉を生み出すための原動力になります」と述べた。

 

バイスプレジデントのキム・ディーン氏は2年連続受賞の喜びを語った

 

そして今回、授賞式に出席したビジネス開発担当バイスプレジデントのキム・ディーン氏は、「私たちは、この1年でビジネス領域を大きく成長させ、世界の自動車業界から大変有り難い評価を得ています。

 

特に今回は、当社のSVNetソフトウェアが今年に於いても選考委員の皆様から選ばれた事は嬉しさ自体ひとしおであり、当社のソリューションが自動運転技術の世界で、OEM各社やティア1各位の可能性をより大きく伸ばし続けられる事を夢見ています」と受賞の嬉しさを表現した。

 

ちなみに今回も受賞のSVNetは、クアルコムやテキサス・インスツルメンツ、ルネサス、NVIDIAなど14以上のプラットフォームに対応している。

 

その大きな特徴のひとつは、過酷な気象状況や周囲の明かりが乏しい場合でも車両や車線、歩行者、動物、空き地、交通標識、信号機などの対象物を正確に検出・識別出来るところにある。

 

またSVNetは、TDA2x、R-car V3H、V3M、H3で初めてディープラーニングベースの物体検出ソフトウェアを実装したニュートラルネットワークモデルであり、現在はSnapdragon Ride、Orin、Jacinto、R-carシリーズ、Ambarella CVシリーズ全体へも提供している。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。