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2021年3月17日【企業・経営】

アウディ、2021年モータースポーツ活動計画を発表

NEXT MOBILITY編集部

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アウディ ジャパンは3月17日、2021年度Audi Sport customer racing のチーム体制を発表した。

audi・ロゴ

Audi Sportのモータースポーツ活動は、電気自動車によるレースシリーズ、フォーミュラEへのファクトリー参戦に加えて、ユーザーによるレース参戦であるAudi Sport customer racingに関する活動が世界各国で行われている。2020年度2020年は、新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響により、全世界のレース数は約37%減少したが、世界中で開催された478のレースでAudi Sportカスタマーチームから1285台のレースカーが参戦し、122回の勝利を含む361回の表彰台を獲得した。チャンピオンシップにおいては、12のドライバーズタイトルと22のクラス優勝を果たした。

 

今年度2021年、アウディ ジャパンはAudi Sport customer racingプログラムにより、SUPER GT GT300クラスにAudi R8 LMSで参戦する2チーム2台、スーパー耐久シリーズST-ZクラスにAudi R8 LMS GT4で参戦する1チーム1台、第3戦の富士SUPER TEC 24時間レースのST-Xクラスにスポット参戦する1チーム1台、TCRジャパンシリーズにAudi RS 3 LMSで参戦する3チーム3台、の合計7チーム7台のカスタマーチームをサポートする。

 

また、アウディ ジャパンは2016年来、Audi Sport customer racingパーツトレーラーを全国のサーキットに配備してレースに参戦するカスタマーチームをサポートしている。2021年も専用のトレーラーにボディ、トランスミッション、エンジン等、レース車検に適合した約3,100アイテム、約11,100点の部品を積載し、SUPER GT、スーパー耐久、およびTCRジャパンに参戦するチームと共にサーキットを転戦する。

 

 

 

■SUPER GT(GT300:GT3)
アウディ ジャパンとパートナーシップ契約を締結しているHitotsuyama racingは、2021年もAudi Team Hitotsuyama (アウディ チーム ヒトツヤマ)として、SUPER GT GT300クラスに参戦する。今シーズンのAドライバーは、2020年から引き続き川端 伸太朗選手、そしてBドライバーには新たに篠原 拓朗選手が起用された。篠原選手は、昨年Audi Team Hitotsuyamaより参戦したTCRジャパンシリーズで、Saturday SeriesとSunday Seriesの両方でドライバーズタイトルを獲得。期待の若手ドライバーだ。マシンには昨年より赤を基調としたカラーリングを採用。昨年同様ヨコハマタイヤと契約を結び、協力関係を強め、シーズンを通して上位を狙っていく。

 

また、今年はGT500やスーパーフォーミュラで活躍してきたチームルマンが、昨年のAudi Team Hitotsuyamaとのジョイントプロジェクトでの経験をもとに新チームTeam LeMans with MOTOYAMA Racingを立ち上げ、Audi R8 LMSを擁してSUPER GT GT300クラスに参戦する。Aドライバーは、SUPER GT GT500クラスで3度のタイトル奪取、そしてフォーミュラ・ニッポン選手権では27勝、4度のタイトルを獲得し、歴代1位の記録を誇る本山 哲選手。2018年にGT500から引退して以来のSUPER GTへの現役復帰となる。Bドライバーには、昨年まで全日本F3選手権や全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権で活躍した期待の若手、片山 義章選手を起用。ヨコハマタイヤを採用する。

 

■スーパー耐久(ST-Z:GT4)
2017年からスーパー耐久シリーズに新設されたST-Zクラスは、GT3とTCRのあいだを埋めるGT4マシンによって争われる。Audi R8 LMS GT4は、市販車のAudi R8 Coupéと60%以上の構成部品を共有しており、速さはもちろん安全性、耐久性、整備性が高く、コストパフォーマンスに優れているという。今シーズンのST-Zクラスには、Audi Team AS Sportが、人気アニメーション「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」とプロモーションタイアップにより結成したエヴァンゲリオンレーシングとして参戦する。登録ドライバーは、田ヶ原 章蔵代表を筆頭に、西村 元希、岡本 武之、藤原 能成、ショウン トンの各氏5名。

 

■スーパー耐久(ST-X:GT3)
スーパー耐久シリーズ 2021の第3戦(5月21-23日)であり、今年で4度目の開催となる富士スピードウェイでの24時間耐久レース「NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース」にAudi Team Hitotsuyama がAudi R8 LMSでST-Xクラスにスポット参戦する。ドライバーは都筑 善雄、宮田 莉朋、小倉 基宏、田中 鉄三郎、本多 秀朗、都筑 晶裕の各氏6名。

 

■TCRジャパン
TCRシリーズは、4ドアまたは5ドアで、2リッター以下のターボエンジンを搭載した前輪駆動車によるレース。欧州で2015年に創設されて以来、世界各地で人気を博し、2021年は国内で6戦が予定されている。今シーズンAudi RS 3 LMSで参戦するのは、NILZZ Racing、バースレーシングプロジェクト(BRP)の2チームに加えて、Audi Team Hitotsuyamaがスポット参戦する予定だ。

 

 

 

■Audi Sport customer racing team 2021参戦体制(敬称略)
– SUPER GT(GT300:GT3)
#21 / Audi Team Hitotsuyama / Hitotsuyama Audi R8 LMS
A:川端 伸太朗、B: 篠原 拓朗

#6 / Team LeMans with MOTOYAMA Racing / Team LeMans Audi R8 LMS
A:本山 哲、B: 片山 義章

– スーパー耐久(ST-Z:GT4)
#505 / Audi Team AS Sport / エヴァRT初号機 アウディR8 LMS GT4
A:西村 元希、B:岡本 武之、C:田ヶ原 章蔵、D:藤原 能成、E:ショウン・トン(Shaun Thong)

– スーパー耐久(ST-X:GT3)
#33 / Audi Team Hitotsuyama / TSK Audi R8 LMS
A:都筑 善雄、B:宮田 莉朋、C:小倉 基宏、D:田中 鉄三郎、E:本多 秀朗、F:都筑 晶裕

– TCRジャパン(TCR)
#7 / NILZZ RACING / ワコーズEDニルズ麻布AUDI
MJ

#17 / バースレーシングプロジェクト(BRP)/ BRP★Audi Mie RS3 LMS
鈴木 建自

#101 / Audi Team Hitotsuyama / 車名未定
ドライバー未定

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。