NEXT MOBILITY

MENU

2021年4月12日【イベント】

アウディ、2021年SUPER GT開幕戦の結果を発表

NEXT MOBILITY編集部

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

 

アウディ ジャパンは4月12日、2021 SUPER GT第1戦となる「OKAYAMA GT 300km RACE」の結果を発表した。

 

「OKAYAMA GT 300km RACE」は、4月10(土)、11日(日)、岡山国際サーキット(岡山県1周3,703m)で開催。2020年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、岡山国際サーキットでのSUPER GT開幕戦は中止になっていたが、2年ぶりとなる岡山大会は、予選、決勝ともに快晴のもと、観客を迎え入れての開催となった。

audi・ロゴ

アウディ ジャパンとパートナーシップ契約を締結しているHitotsuyama racingは、2021年もAudi Team Hitotsuyama(アウディ チーム ヒトツヤマ)として、SUPER GT GT300クラスに参戦。今シーズンのAドライバーは、2020年から引き続き川端 伸太朗選手、そしてBドライバーには新たに篠原 拓朗選手が起用された。篠原選手は、昨年Audi Team HitotsuyamaよりAudi RS 3 LMSで参戦したTCRジャパンシリーズで、ドライバーズタイトルを獲得した期待の若手ドライバー。マシンのカラーリングは赤を基調にベージュを組み合わせたツートーンカラーに一新。2020年同様ヨコハマタイヤを装着する。

 

また、今シーズンはGT500やスーパーフォーミュラで活躍してきたチームルマンが、SUPER GT GT500 クラスで3度のタイトル、またフォーミュラ・ニッポン選手権では27勝、4度のタイトルを獲得し、同選手権にて歴代1位の記録を誇る、本山 哲氏とのジョイントプロジェクトとして、新チームTeam LeMans with MOTOYAMA Racingを立ち上げ、Audi R8 LMSによりGT300クラスに参戦。Aドライバーは、本山 哲選手自身が務め、2018年にGT500から引退して以来、SUPER GTへの復帰を果たしている。Bドライバーには、全日本F3選手権や全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権で活躍した期待の若手、片山 義章選手を起用。マシンのカラーリングは鮮やかなブルーを基調としたもので、ヨコハマタイヤを装着する。

 

 

土曜日の予選は、好天に恵まれ気温15℃、路面温度32℃でコンディションはドライ。参加車両が29台と多いGT300クラスの予選は、A組、B組の2つに分かれてQ1を行い、各グループ上位8台がQ2へと進出するノックダウン方式を採用している。今大会、#21 Audi Team Hitotsuyama、 #6 Team LeMans with MOTOYAMA Racing 共にB組に配分され、#21は川端選手が、#6は片山選手がQ1を担当した。トップから8位までの差がわずか0.6秒という大混戦の中、#21は川端選手が、Q1終了間際に8位へと滑り込みQ2進出を決めた。#6片山選手は12位でQ1敗退となった。#21 Audi Team Hitotsuyamaの予選Q2は、篠原選手が担当。Q1の川端選手を上回るタイムを記録し、予選総合では#21 Audi Team Hitotsuyamaが13位、#6 Team LeMans with MOTOYAMA Racingは24位となった。

 

日曜日午後1時30分、前日に続き快晴のもと決勝レースがスタート。#21 Audi Team Hitotsuyamaのスタートドライバーは、篠原選手がつとめた。スタート後15分でセーフティカーが入るなどの混乱でポジションを1つ落とすも安定したラップタイムで周回。しかし、上位グループも接戦を繰り広げており思うようにポジションをあげられない展開の中、チームは予定よりも早めのピットインを選択。25周を終えた時点で川端選手へとドライバー交代した。その後、セーフティカーが入る展開となりジャンプアップが期待されるも、運にも恵まれず、粘り強く走り続け13位でのフィニッシュとなった。

 

 

#6 Team LeMans with MOTOYAMA RacingはスタートドライバーをSUPER GTデビュー戦となる片山選手がつとめた。スタート直後にはポジションを落とすも、安定したラップを重ね29周を終えたところで、本山選手にバトンタッチ。本山選手にとっても初のAudi R8 LMSでのレースながら、さすがのベテランらしくチームベストタイムを記録しながら周回を重ね、初戦は22位でゴールした。

 

アウディ ジャパンは2016年来、Audi Sport customer racingパーツトレーラーを全国のサーキットに配備してレースに参戦するカスタマーチームをサポートしている。2021年も専用のトレーラーにボディ、トランスミッション、エンジン等、レース車検に適合した約3,100アイテム、約11,100点の部品を積載し、SUPER GT、スーパー耐久、およびTCRジャパンに参戦するチームと共にサーキットを転戦する。

 

次戦、SUPER GT第2戦は、5月3日(月・祝)〜4日(火・祝)、富士スピードウェイにて開催される予定だ。

 

 

 

 

 

#21 Audi Team Hitotsuyama チーム代表 一ツ山 亮次氏のコメント
「無事に開幕戦を迎えられたことを大変うれしく思います。練習走行でいいセッティングを見つけることができ、川端選手も予選Q1を突破してくれましたし、篠原選手もいいタイムで走ってくれました。決勝レースは、前が数珠つなぎの状況でタイムをあげることができず、早めにピットインする作戦を取りました。ピット作業は完璧でしたが、不運にもその後のセーフティカーのタイミングが悪くて、ポイント獲得のチャンスを失ってしまいました。マシンの仕上がりは悪くないですし、次の富士は500kmとAudi R8の得意な長丁場のレースになるので、次こそはポイントを狙っていきたいと思います」

 

#21 Audi Team Hitotsuyama 川端 伸太朗選手のコメント
「去年から通してみてマシンの仕上がりは一番いい状態にあると感じています。ただBoP(性能調整)で苦しんでいるところがあるので、コンマ数秒でしのぎを削る予選Q1ではカットラインぎりぎりかなと思っていましたが、どうにかQ2の篠原選手につなぐことができて良かったです。決勝レースもマシンの状態はいいのですが、昨年から悩まされているデブリ(タイヤカス)の問題があって、いま解消法を探している状況です。そこが改善できればもっといいペースで走ることができるはずです。チームとしてもいい状態にありますし、富士では例年よりもいい結果を残したいと思っています」

 

#21 Audi Team Hitotsuyama 篠原 拓朗選手のコメント
「このチームAudi Team Hitotsuyamaには、2018年にはCドライバーとして、また昨年、一昨年はTCRでもお世話になってきて、SUPER GTでも力になりたい、優勝したいという思いで加入させていただきました。実は今回初めて予選アタックを経験したのですが、大きなミスもなく走ることができました。一方で驚くくらいにグリップがあって、いい勉強になりましたし、それを次につなげていきたい。次の富士はチームの地元でもありますし、応援してくださる人たちにいいところをお見せしたいと思います」

 

#6 Team LeMans with MOTOYAMA Racing 本山 哲選手のコメント
「このプロジェクトを始めたきっかけの1つとして、このようなコロナ禍だからこそ、走る姿を見せることで少しでも喜んでもらえたらという思いがありました。今日はスタンドにファンの方もたくさん来てくださっていて、Tシャツまで作ってくれていたりとても感動しました。改めてレースって良いなと感じました。Audi R8でのレースは初めてですが、第一印象としては癖もないし乗りやすいクルマだと思います。ただGT300はまわりのクルマのレベルが上がっているので、改善するポイントはまだまだある。これからチームとしてAudi R8をできるだけベストな状態に仕上げていきたいと考えています」

 

#6 Team LeMans with MOTOYAMA Racing 片山 義章選手のコメント
「これまでフォーミュラカーでレースをしてきたこともあって、Audi R8も、GT3マシン自体に乗るのも初めての経験です。Audi R8は乗りやすいと思いますし、素直にかっこいいクルマですね。ぜひ街でも乗ってみたいです。チームメイトに本山さんがいることで、タイムの出し方、タイヤの使い方、レース運びなど、学ぶところがたくさんあります。マシンについても、まだまだわかっていないことが多いので、Audi R8の強みを見つけて、面白いレースをしていきたいと思っています」

 

 

CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。