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2022年9月23日【自動車・販売】

アウディRS Q e-tron E2、モロッコで初の耐久テスト

坂上 賢治

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Audi Sportは2022年9月、新型Audi RS Q e-tron E2の大規模なテストをモロッコで行い、来るべきラリーレイド参戦に備えて順調に準備を進めている。( 坂上 賢治 )

 

 

マティアス エクストローム / エミール ベリークヴィスト、ステファン ペテランセル / エドゥアール ブーランジェ、カルロス サインツ / ルーカス クルスの6人のドライバーとコドライバー全員が、厳しいコンディションの中で、第2世代へ進化した車両のパフォーマンスを確認した。

 

 

トラックオペレーションズのプロジェクトリーダー、アルナウ ニウボ ボッシュ氏は、「私たちの計画は、ドライバー/コドライバーの各ペアが、テスト車両でそれぞれ3日間走行。

 

 

合計で9日間のテストを行うことでした。その主な目的は2つあります。ひとつ目はダカールラリーに向けて第2世代のモデルを進化させる事。2つ目は、各チームに新しい車両に慣れて貰う事です。

 

軽量化により、サスペンションセットアップに新たな可能性が生まれたため、そのメリットを活用したいと考えています。いずれも全て順調に進んでおり、システムを含めた電気駆動も1年前のテストよりもスムーズに機能しています」と話す。

 

 

Audi Sportビークル オペレーションズの責任者、ウヴェ ブリューリング氏は、「チームと共に、非常に厳しいコンディションの中でテストを実施しました。40℃に近い極端な気温の中では、車両だけでなく乗員も限界に追い込まれます。

 

更に気温だけでなくテストコースも非常に過酷で車両にも大きな負担が掛かります。しかし今回のテストで車両が走行不能に陥る事はなく、発生したのは修理が可能なマイナートラブルだけでした」とプロトタイプの軽量化に驚きの声を上げたと言う。

 

 

結果、Audi Sportはモロッコで実施された9日間のテストで合計4,218キロメートルを走破。既に行われたヨーロッパでのテストと合わせると、その総走行距離は6,424キロメートルに達する。

 

 

しかし、チームは休むことなくマティアス エクストローム / エミール ベリークヴィスト、ステファン ペテランセル / エドゥアール ブーランジェ、カルロス サインツ / ルーカス クルスは、10月1日から6日までモロッコ南西部で開催されるモロッコラリーに参戦。その変化に富んだ地形はダカールラリーの準備には理想的な舞台になると結んでいる。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

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1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。