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2023年7月25日【トピックス】

ビッグモーター、社長並びに副社長職の刷新人事を発表

NEXT MOBILITY編集部

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ビッグモーター店舗外観

 

ビッグモーターは7月25日、代表取締役社長の兼重宏行氏と取締役副社長の兼重宏一氏が7月26日付で辞任し、その後任として代表取締役社長に和泉伸二氏、取締役副社長に石橋光国氏が就任する役員人事を発表した。

ビッグモーター・ロゴ

[役員の異動](2023年7月26日付)

 

1.代表取締役社長の異動
<氏名、新役職、現役職>
– 和泉 伸二(いずみ しんじ)、代表取締役社長、専務取締役
– 兼重 宏行(かねしげ ひろゆき)、━、代表取締役社長

 

2.取締役の異動
<氏名、新役職、現役職>
– 石橋 光国(いしばし みつくに)、代表取締役副社長、取締役
– 兼重 宏一(かねしげ こういち)、━、取締役副社長

 

2023年7月26日付で社長に就任する和泉伸二氏(左)と副社長に就任する石橋光国氏(右)。 2023年7月26日付で社長に就任する和泉伸二氏(左)と副社長に就任する石橋光国氏(右)。

 

 

[新任者の略歴]

 

1.代表取締役社長

– 氏名:和泉 伸二
– 生年月日:1969年3月2日(54歳)
– 略歴:

1992年 ビッグモーター入社。
1995年 下松店店長。
1999年 有限会社バイキング(現 株式会社ビッグモーター)取締役社長就任。
2006年 株式会社ビッグモーター専務取締役就任。

– 代表取締役社長就任日:2023年7月26日

 

2.代表取締役副社長

– 氏名:石橋 光国
– 生年月日:1978年7月20日(45歳)
– 略歴:

2019年9月 ビッグモーター入社(営業本部部長)。
2019年12月 取締役営業本部部長
2021年 取締役営業本部部長 兼 店舗開発本部長
2022年 取締役営業本部部長 兼 店舗開発本部長 兼 サービスBP本部長

– 代表取締役副社長就任日:2023年7月26日

 

 

次期社長の和泉伸二氏は、就任前日、社長就任に向けての挨拶文を公表。文中で、自動車保険金の不正請求に至った原因について、創業家の強すぎるリーダーシップや非公開企業であるが故の外部視点の欠如、不合理な目標設定、行き過ぎた業績管理などを挙げ、新社長として、ガバナンスを徹底して強化。顧客満足を最優先に現場の社員が誇りと誠意を持ってサービスの提供ができる様、風の通しの良い職場環境を作っていくことを約束するとしている。

 

 

ご挨拶(次期 代表取締役社長 和泉 伸二)(原文ママ)

 

これまで、弊社は創業者の兼重宏行のリーダーシップと卓越したビジネスモデルの構築により拡大し、業界屈指の企業となりました。しかしながらその反面、あまりにも強すぎるリーダーシップに頼りきっていた事も否めません。また、非公開企業であるが故に外部からのご助言、ご指摘に対して客観的な目線も希薄になり、そう言うことからコンプライアンス意識の低下を招き今回のことが起きたのではないかと強く感じています。

 

今回起きた不正は、社員がどこを向いて仕事をしていたのかが大きいと考えております。お客様満足を追求しお客様の方を向いて仕事をしていれば、こういう事は間違いなくおきません。特別調査報告書でも数々指摘されてますようにここ数年、頻繁な降格人事、不合理な目標設定、行き過ぎた業績管理などから徐々に企業風土が歪になりいつの間にか社員に会社の方を向いて仕事をさせてしまった事が原因と感じます。そしてお客様の信頼と期待を裏切りそれを売れ上げに変えてしまったという絶対にあってはならない事が起きてしまいました。

 

新社長として、常にお客様のニーズに合ったクオリティの高い商品、サービス、情報をご提供し、安心してお客様に自動車に乗っていただくという企業理念を持って正しい仕事が行えるように、そして安心してご利用して頂けるために先ずはその骨格となるガバナンスを徹底して強化して参ります。その為に我々経営陣がまず社会の中のおける会社の存在意義・役割を再認識してコンプライアンスを常に意識して守っていきます。お客様満足を最優先に現場の社員がお客様の方を向いて仕事ができる様に、一人一人が誇りと誠意を持ってサービスの提供ができる様に風土改革をして最大限のバックアップをして参ります。

 

まずは、我々経営陣は現場目線になり全社員とベクトルを合わせ、現場社員がお客様の方を向いて仕事が出来るように風の通しの良い職場環境を作っていきます。

 

最後になりますが、このような状況下におきましても、信頼してご利用いただいているお客様、その陰にはそのお客様たちと長い時間をかけて信頼関係を構築してくれた素晴らしい社員が沢山います。そして今回大変ご迷惑をおかけした損害保険会社様、日頃から支えて下さってる各お取引先様をはじめとする、すべてのステークホルダーの皆様に本日申し上げた事は必ずやり抜くことをお約束して、私の決意とさせて頂きます。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。