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2022年1月7日【新型車】

シトロエン、新型C4を発表。BEVを日本初導入

NEXT MOBILITY編集部

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Groupe PSA Japanは1月7日、シトロエン「NEW C4」および 「NEW Ë-C4 ELECTRIC」を発表した。

 

シトロエンはSUVの分野ですでにC3 AIRCROSS SUVとC5 AIRCROSS SUVが2017年末のグローバルでの発売以来、それぞれ30万台超と20万台超を売り上げている。日本においても同様でこれらにC3とグランドC4スペースツアラー、BERLINGOを加えたラインナップにより2013年以来10年連続で販売記録を更新。そして今回、シトロエンはこのNEW C4 & Ë-C4 ELECTRICにより、Cセグメントハッチバック市場へ復活する。発売は1月22日(土)より。

 

また、NEW Ë-C4 ELECTRICは日本におけるシトロエン初のフルEVとなる。C5 AIRCROSS SUV PLUG-IN HYBRID に続く電動化モデル第二弾となるこのモデルには、パワーユニットには最高出力100kW(136ps)、最大トルク260Nmの高効率電動モーターと50kWの大容量リチウムイオンバッテリーパックを採用。航続距離はWLTCモードで405km、JC08モードで459kmとなっている。

 

 

 

 

NEW C4 & Ë-C4 ELECTRICのデザインは、2016年のパリモーターショーにてワールドプレミアされたCXPERIENCE(Cエクスペリエンス)に直接的にインスパイアされている。フロントグリル中央のダブルシェブロンから続くクロームのラインが左右にV字型のLEDシグネチャーライト(上段:デイタイムランニングライト、下段:ヘッドライト)と伸びやかに繋がり、大胆さとシャープな力強さを表現。C4カクタス以来のデザインキーを受け継ぐハイボンネット、大径ホイールと地上高がもたらす高めのアイポイント、それでいながらクーペのような、なだらかに傾斜するルーフライン。さらにリアランプの造形も同様にV字型のデザインを採用している。

 

 

CXPERIENCE

 

 

NEW C4 & Ë-C4 ELECTRICのインテリアは、運転者と同乗者に平等な移動の喜びとリビングのような居心地の良さ、くつろぎ感を提供すべくCITROËN ADVANCED COMFORT®プログラムのコンセプトを新世代デザインと融合する。

 

ダッシュボードは横方向の広がり感を強調する水平基調とし、センター部に10インチのタッチスクリーン・インフォテイメントシステムを搭載している。その下にエアアウトレット、さらに下にはあらたにダイヤルと押しボタンのフィジカルな空調コントロールを設け、運転中の操作性をアップ。タッチパネルと物理スイッチの機能の切り分けをおこない、UI/UXの最適化と再構築をおこなった。メーターは5.5インチデジタルインストルメントパネルとポップアップ式のカラーヘッドアップディスプレイとなっている。

 

レーンポジショニングアシスト、アクティブクルーズコントロールなどの操作はロジックを変更し、ステアリング左に集約。シフトセレクターはクロームで仕上げたトグルスイッチを新採用し、指先の軽いタッチで操作が可能とした。シートはC5 AIRCROSS SUVで初導入され、C3、C3 AIRCROSS SUVと展開されてきたアドバンストコンフォートシートを全車に採用している。

 

 

 

 

 

NEW C4 & Ë-C4 ELECTRICは、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、BEVで同じSHINEグレードを用意。異なるパワートレインでありながら同一トリムとすることで、乗り味、機能、装備、スペースなど自動車としての基本を同等とし、ユーザーのライフスタイル、使用状況、好みなどに応じて選択可能とした。

 

このコンセプトは、最新世代のコンパクトプラットフォーム CMP(Common Modular Platform)の上に成り立っている。このBセグメントおよびCセグメント専用のあたらしいプラットフォームは、その名が示すように、ディメンジョンとパワーユニットのバリエーションに高い柔軟性を備えており、ICE(Internal Combustion Engine=内燃機関)とBEVを混流生産することすらも可能。NEW C4 & Ë-C4 ELECTRICでは、このCMPをロングホイールベース化して使用している。

 

 

 

 

NEW C4 & Ë-C4 ELECTRICには、数々のセーフティ&ドライバーアシスト機能が装備されている。高速道路などでの走行時に前走車がいない場合は設定した速度を自動で維持する「アクティブクルーズコントロール」、車線の左右の白線内の任意の位置を指定して走行が可能な「レーンポジショニングアシスト」、前方の車両や障害物を検知し、ドライバーが回避操作を行わない場合に自動的にブレーキを作動させる「アクティブセーフティブレーキ(被害軽減ブレーキ)」など。万が一の衝突時に、エアバッグやシートベルトプリテンショナーが作動すると自動的にブレーキをかけ、二次的な衝突リスクを軽減する「ポストコリジョンセーフティブレーキ」は、シトロエン初の装備となる。

 

 

■ボディカラー

ブラン バンキーズ/ブルー アイスランド/グリ プラチナム/ブラン キャラメル

 

■税込価格
NEW C4 FEEL:2,900,000円
NEW C4 SHINE:3,250,000円
NEW C4 SHINE BlueHDi:3,450,000円
NEW Ë-C4 ELECTRIC:4,650,000円

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。