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2021年4月22日【テクノロジー】

ホンダ、新型「VEZEL」発売

NEXT MOBILITY編集部

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ホンダは4月22日、新型「VEZEL(ヴェゼル)」を4月23日(金)に発売すると発表した。

 

VEZELは2013年12月、SUVの力強さ、クーペのパーソナル感、ミニバンの使いやすさなど、ジャンルの枠を超えた価値を高次元で融合させた新世代ビークルとして発売。日本においては4度、暦年でのSUV新車販売台数No.1を獲得している。海外でも2014年に販売を開始して以来、現在では世界で約120の国と地域(2020年12月時点)で販売され、ホンダのグローバルSUVラインアップの一つになっている。

ホンダ・ロゴ

新型VEZELは、「AMP UP YOUR LIFE(アンプ アップ ユア ライフ)」をグランドコンセプトに、日常生活の質の向上を重視し、アクティブで新しいものにオープンな人々に向けて、実用性だけでなくプラスアルファの体験価値を提供することを目指す。

 

日々の生活の楽しさを増幅(AMP UP)することを目指し、「信頼:誰もが自信と安心感を持って運転できること」、「美しさ:デザインの美しさを追求するだけでなく、使う人の所作までも美しく見せること」「気軽な愉しさ:五感に訴えかける爽快な運転体験で、楽しく活力に満ちた毎日を送れること」の3つのキーワードを提供価値として定めている。

 

VEZEL e:HEV Z(FF)(プレミアムサンライトホワイト・パール)

VEZEL e:HEV X(FF)(メテオロイドグレー・メタリック)

 

 

新型VEZELの主な特長

 

■パッケージ
人間のためのスペースは最大に、機械のためのスペースは最小限にして、クルマのスペース効率を高めようとする、ホンダ独自のクルマづくりの基本的な考え方の「M・M思想(マン・マキシマム/メカ・ミニマム思想)」に基づく、「センタータンクレイアウト」を先代モデルから踏襲。ドライバーだけでなく乗る人全てが快適に移動できる、ゆとり空間を追求し、コンパクトSUVのクラス平均を超える広さを実現(2021年4月時点、ホンダ調べ)する。

 

■デザイン・空力性能
エクステリアのデザインには、「スリーク&ロングキャビン」を採用。サイドのラインを前後に貫かせた、水平基調のデザインとした。インテリアのデザインでは、しっかりとした「かたまり感」のあるソリッドなフォルムでSUVの力強さを表現した一方、身体の触れる部位には、柔らかな触感のパッドをあしらっている。

 

空力性能においては、F1パワーユニットの設計・開発などを行うHRD Sakuraの風洞実験施設にて検証を重ね、クラストップレベルの空力性能を徹底追求。エアロパーツを追加するのではなく、各部の形状を最適化している。

 

■パワートレーン
新型VEZELには、モーター走行を中心にさまざまなドライブモードを使い分けるホンダ独自の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV(イーエイチイーブイ)」を搭載したハイブリッドモデルと、静粛性の向上と高出力化を両立させた、新開発の1.5L DOHC i-VTECエンジンを搭載したガソリンモデルの2種類をラインアップした。

 

e:HEVモデルでは、バッテリーのセル数を増やし、モーター出力を上げることで、SUVにふさわしい力強い走りを目指した。小型化したPCU(パワーコントロールユニット)を荷室下からエンジンルームへ移動するとともに、吸排気経路の最適化など構造の見直しを行うことで、VEZELの強みであるM・M思想に基づいた広い荷室空間との両立する。

 

ガソリンモデルでは、FITで採用した新開発のCVTに対して、ギヤのローレシオ化を図り最適化を行った。発進時はスムーズで扱いやすく、加速時にはリニアで爽快な加速フィールが感じられるよう改良を加えている。

 

また、どちらのパワートレーンにおいても、環境性能との両立を目指して開発した結果、クラストップレベルの燃費性能(コンパクトSUVカテゴリにおいて。2021年4月、ホンダ調べ)と、平成30年度排出ガス基準75%低減を達成するWLTCモードで最高評価となる、5スターを達成した。

 

■ダイナミクス
運転操作に対する車両の応答性を高めるため、サスペンションの低フリクション化やステアリングコラムの高剛性化などでハンドリング性能を向上させた。また、ブッシュの改良やサスペンションの最適化などにより、不快な挙動を抑制して乗り心地の向上を図っている。

 

その他にも、エンジンマウントの構造見直しなどによるエンジン音の変動感抑制や、さまざまな周波数帯への対策を施すことで、エンジン始動時から高速クルーズ走行まで、多様なシーンや路面変化で発生する、ノイズと振動を低減。

 

また、傾斜面でのスリップの危険を最小限に防ぐ「ヒルディセントコントロール」を国内Honda車として初搭載。滑りやすい急な坂道などを下る際にボタンを押して設定することで、低速走行が自動で保たれ、ドライバーがステアリング操作に集中できる機能を、全タイプで標準装備とした。

 

■コネクテッドサービス
新世代コネクテッド技術を搭載した車載通信モジュール「Honda CONNECT(ホンダコネクト)」を通じて、コネクテッドサービス「Honda Total Care プレミアム(ホンダ トータルケア プレミアム)」を提供する。

 

HMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)の考え方に基づき、簡単・確実に操作できることを目指して開発されたHonda CONNECTディスプレー搭載車では、初の機能として「自動地図更新サービス」を搭載。これにより、通信機能を使ってナビゲーションシステムを新しい地図に自動更新することが可能となる。

 

その他、スマートフォンでドアロックやエアコンのON・OFFなどの操作を可能にする「Hondaリモート操作」、スマートフォンをクルマのキーとして利用できる「Hondaデジタルキー」、様々なアプリを提供する「Honda アプリセンター」、車内でデータ通信容量を購入し、Wi-Fiスポットとしてインターネット接続が楽しめる「車内Wi-Fi」など、ホンダ量販車として初となる機能を多数搭載している。

 

VEZEL e:HEV Z(FF)(プレミアムサンライトホワイト・パール)

VEZEL e:HEV Z(FF)(プラチナホワイト・パール)

VEZEL e:HEV Z(FF)(メテオロイドグレー・メタリック)

 

 

安心・安全領域

 

■Honda SENSING
最新の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を全タイプ標準装備。先代モデルに比べ横方向への視野範囲を向上させたフロントワイドビューカメラ、高速画像処理チップ、近距離障害検知前後ソナーセンサーの採用している。

 

■搭載機能一覧 ※サポカー S<ワイド>に該当
1)衝突軽減ブレーキ<CMBS>
2)誤発進抑制機能
3)後方誤発進抑制機能
4)近距離衝突軽減ブレーキ
5)歩行者事故低減ステアリング
6)路外逸脱抑制機能
7)渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール<ACC>
8)車線維持支援システム<LKAS>
9)先行車発進お知らせ機能
10)標識認識機能
11)オートハイビーム

 

■その他の安全運転支援装備
マルチビューカメラシステムやブラインドスポットインフォメーションを、新たに搭載している。

 

・マルチビューカメラシステム
フロントグリル、左右ドアミラー、テールゲートに備えた4つの魚眼CMOSカメラで車両の全周囲を撮影し、合成した映像をディスプレーに表示する。
・ブラインドスポットインフォメーション
リアバンパーに内蔵されたレーダーにより、車両の後側方25m以内に接近する車両を検知し、ドアミラー上のインジケーターを点灯させることでドライバーへ通知する。

 

VEZEL e:HEV Z(FF)(プレミアムクリスタルレッド・メタリック)

VEZEL e:HEV Z(FF)(クリスタルブラック・パール)

VEZEL e:HEV Z(FF)(サンドカーキ・パール)

 

 

新たに搭載する主な装備

 

■ハンズフリーアクセスパワーテールゲート(予約クローズ機能付)
従来のハンズフリーアクセスパワーテールゲートに、予約ボタンを押してクルマから離れるとテールゲートが自動で閉まる「予約クローズ」機能を新たに追加。別途車両設定により、閉まった後に自動でキーロックさせることもできる。

 

■パノラマルーフ(Low-Eガラス採⽤)
シェードを開けたままでも暑さを感じにくく、木陰にいるような爽快な開放感を目指し、ホンダとして初となるLow-Eガラスを採用している。90%以上の紫外線・赤外線をカットするだけでなく、日射透過率を25%以下に抑え、従来のモデルでシェードを閉めた状態と同等の室内環境を実現する。PLaYに標準設定となる。

 

■新設計のエアコン吹き出し⼝「そよ⾵アウトレット」
L字型の送風アウトレットから、風がフロント席乗員の頬をなでるようにサイドウインドウに沿って後方に流れることで、乗員を包み込むような柔らかい空気の流れを作り出す。

 

■静電タッチ式LEDルームランプ
照明のレンズ周辺を指で触れて点灯させることのできる、静電タッチ式LEDルームランプを採用。暗い車内でも、スイッチの場所を探すことなく、照明をつけることができる。

 

■独⾃開発のプレミアムオーディオ
オーディオシステムは、新型VEZELの車体に合わせて専用開発・設計されている。アーティストが演奏した音を忠実に再現する「原音再生」にこだわり、高級スピーカーにも採用されるデュポン™ケブラー®素材のコーンを使用したスピーカーと、パイオニア製高性能アンプを用いて、音響のエキスパートによるチューニングを施した。

 

VEZEL e:HEV PLaY (プレミアムサンライトホワイト・パール&ブラック)

VEZEL e:HEV PLaY (メテオロイドグレー・メタリック&ブラック)

VEZEL e:HEV PLaY (クリスタルブラック・パール&シルバー)

 

 

全国メーカー希望小売価格

 

カラー

 

■G・e:HEV X・e:HEV Z
プレミアムサンライトホワイト・パール/プラチナホワイト・パール/メテオロイドグレー・メタリック/プレミアムクリスタルレッド・メタリック/クリスタルブラック・パール/サンドカーキ・パール
インテリアカラーはすべてブラック

 

■e:HEV PLaY
プレミアムサンライトホワイト・パール&ブラック/メテオロイドグレー・メタリック&ブラック/クリスタルブラック・パール&シルバー/ミッドナイトブルービーム・メタリック&シルバー/サンドカーキ・パール&ブラック
インテリアカラーはすべてグレージュ

 

VEZEL e:HEV PLaY サイド10:0スタイリング(ミッドナイトブルービーム・メタリック&シルバー)

 

VEZEL e:HEV PLaY (サンドカーキ・パール&ブラック)

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。