NEXT MOBILITY

MENU

2022年9月22日【新型車】

日産、スカイラインを仕様変更し価格を改定

坂上 賢治

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「スカイライン」 400R

 

日産自動車は9月22日、「スカイライン」の一部仕様変更と価格を改定した上で、今年10月末より発売すると発表した。変更箇所は様々だが最も大きなところでは、インテリアにブラウンインテリアパッケージが追加された。なおこれらの改定に合わせ、排出ガスの各種規制に対応する他、価格は原材料の高騰分を反映させたものとなっている。( 坂上 賢治 )

 

 

スカイラインは、1957年に富士精密工業(後のプリンス自動車)が主力車種として生産を開始したのが皮切り。その後、プリンス自動車が日産自動車と合併した1966年後も、その車名自体が延々と引き継がれてきた異例の長寿命車種だ。

 

もはや現在の日産自動車では、かつては存在していた伝統の車名が相次いで廃盤となり、「スカイラインは、根強い愛好家に支持され続けているDセグメントモデル」だと日産に於いても謳っている。

 

 

そんな今に続く伝説の発端となったのは、2代目から7代目の途中まで、車両開発を手掛けた技術者・桜井眞一郎氏( 日本自動車殿堂入りした人物/オーテックジャパンの初代代表取締役 )が開発責任者(主管)として立ち続けて来た事が、今に続く歴史の裏打ちとなっている。

 

実際、昔を懐かしむシニア世代には、2代目スカイライン( 1963年9月~ )と、それに続く3代目スカイライン( 1968年7月~ )で同車名に憧れた影響が色濃く続き、また1964年の第2回日本グランプリに出場したスカイラインGTが発端となって、その華々しい活躍が現在のスポーツセダンとしての立ち位置の原点となっている。

 

 

なお、かつて今を超える人気を博していた頃には、2ドアクーペ、5ドアハッチバック、ステーションワゴンなども存在したのだが、現在のボディタイプは4ドアセダンのみとなった。それでも日産車の中に於いて最先端の運転支援機能を搭載するなど、日産車の中でも、〝先駈け〟的な役割を果たして来たのだが、今回を契機にハイブリッドモデルが廃止となった。

 

 

日産では「プレミアムスポーツセダンのスカイラインは、多くのお客さまに長く愛されるブランドとして支持されながら、スカイライン史上最高の405馬力を誇る400Rや、V6ツインターボ搭載による力強い走りをもたらすGT Type SPの投入など、先進技術の搭載と共に進化を遂げています。

 

今回の一部仕様変更では、往年のスカイラインより受け継がれるDNAであるパワフルさやスポーティさを求めるお客さまからご好評をいただいている400Rのエクステリアカラーに、新たにミッドナイトパープルを追加します。またインテリアには、シックな装いとプレミアム感を演出する「ブラウンインテリアパッケージ」を新たなオプションとして設定いたします」と記している。

 

 

スカイラインWEBカタログ
https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/skyline.html

CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。