NEXT MOBILITY

MENU

2020年12月24日【テクノロジー】

HAPSモバイルとAPB、全樹脂電池開発で基本合意

NEXT MOBILITY編集部

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

三洋化成工業は12月24日、関係会社のAPBとソフトバンクの子会社であるHAPSモバイルが、HAPSモバイルの開発する成層圏の通信プラットフォーム(High Altitude Platform Station、以下 「HAPS」)向けに、高いエネルギー密度の蓄電池を開発することを目的とした協業に基本合意したことを発表した。

 

 

HAPSは、成層圏に位置する通信プラットフォームで、インターネット環境が整っていない地域に対して、成層圏からLTE や 5G などのモバイルインターネットを提供することができるシステムだ。

 

HAPSモバイルが開発しているHAPS向け無人航空機「Sunglider(サングライダー)」は、大型の無線機を搭載して、一旦地上を離れたら6ヶ月間など長期間サービスを提供することを想定しているため、実用化にあたっては大容量かつ軽量化された蓄電池のさらなる改良を目指している。

全樹脂電池は、APBの現代表取締役である堀江英明と三洋化成が共同で開発したバイポーラ積層型のリチウムイオン電池で、高分子設計・界面制御技術を有する三洋化成が新開発した樹脂を用いて活物質に樹脂被覆を行い、樹脂集電体に塗布をすることで電極を形成している構造だ。

 

このため従来のリチウムイオン電池よりも製造工程を短縮することができる事から、製造コスト・リードタイムの削減を実現している他、高い異常時信頼性とエネルギー密度も併せて実現している。ちなみに部品点数が少なくて済むバイポーラ積層型の蓄電池ゆえに電極の厚膜化が容易に行え、セル形状の自由度が高いことも特長のひとつだ。

 

HAPSモバイルとAPBによる全樹脂電池は、その高いエネルギー密度や高い異常時信頼性といった特長によって、Sungliderの長期間にわたる成層圏での飛行を支えられる。特に軽量化に関しては、バイポ ーラ構造の特長を活かし、高電圧化に必要な配線パーツを排除する他、エネルギー密度化を高めた負極材を採用することによって、さらなる性能向上を実現していくとしている。

■HAPSモバイル
– 設立:2017年12月21日
– 代表取締役社長 兼 CEO:宮川 潤一
– 事業内容:
・Solar HAPS およびネットワーク機器の研究、開発、製造、運用、管理
・コアネットワークの構築、管理、運用
・Solar HAPS を活用した新規ビジネス
・Solar HAPSのための周波数の獲得
– 所在地:東京都港区東新橋 1-9-1

 

■APB
– 設立:2018年10月
– 代表者:堀江 英明
– 事業内容:リチウムイオン電池の研究開発・製造・販売等
– 所在地:東京都千代田区神田須田町 1-3-9 PMO 神田万世橋 3 階

CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域の取材活動を経て同社出版局へ。コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に環境&リサイクル紙、車両ケア&整備ビジネス専門誌等の創刊誌編集長を歴任。独立後は一般誌、Web媒体上でジャーナリスト活動を重ね30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。