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2021年6月25日【イベント】

ジャガー、フォーミュラEでエバンスが2日連続ポイント獲得

NEXT MOBILITY編集部

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ジャガー・レーシングは6月25日、メキシコのプエブラで行われたABB FIA フォーミュラE世界選手権 シーズン7の第8戦、第9戦に「I-TYPE 5」で出走し、ミッチ・エバンスが2日連続でポイント獲得を果たしたと発表した。

 

6月19日に開催された第8戦で、ミッチ・エバンスは12番グリッドからスタートし、アタックモードとエネルギー・マネージメントを戦略的に駆使してオーバーテイクを見せ順調に順位を上げていたが、後半にセーフティカーが入り、ライバルとの差が縮まってしまった。さらにそれによって2回目のアタックモードが使えないという難しい状況になり、最終的に8位フィニッシュとなった。

 

18番グリッドからスタートしたサム・バードは、順位を9つ追い上げたが、アタックモードのアクティベーションゾーンでアレックス・リン(マヒンドラ・レーシング)とクラッシュし、リタイアを余儀なくされた。

 

翌日の第9戦では、ミッチ・エバンスは18番グリッドからの出走。ストフェル・バンドーン(メルセデス-EQフォーミュラEチーム)とセバスチャン・ブエミ(日産e.dams)を追い抜き、最終的に9位でフィニッシュした。

 

困難なコンディションで迎えたクオリファイ・セッションの後、15番グリッドから出走したサム・バードは、レース中盤でルーカス・ディ・グラッシ(アウディスポーツ・アプト・シェフラー)とクラッシュし、その後25分にわたる厳しいレースを乗り切り、12位で完走した。

 

ドライバーズ・ランキングで、ミッチ・エバンスは現在首位のエドアルド・モルタラ(ROKIT VENTURI RACING)から12ポイント差の3位、チーム・ランキングでも、ジャガー・レーシングが3位に浮上し、現在首位のメルセデス-EQフォーミュラEチームに4ポイント、2位のDSテチータに1ポイント差に迫っている。

 

ジャガー・レーシングの次戦は、2021年7月3日と4日にニューヨークの市街地で開催されるABB FIAフォーミュラE世界選手権第シーズン7 第10戦、第11戦ニューヨーク・グランプリとなる。

 

 

 

 

 

ドライバー、サム・バードのコメント
「プエブラ・グランプリの2連戦は、苦しいレースでした。ペースも良く、ポイントも獲得できる位置につけていたものの、残念ながら第8戦はリタイアとなってしまいました。1回の勝利でチャンピオンシップをリードすることができますが、大切なのは一貫してレースでいい結果を出すことです。次戦は私が大好きなニューヨークでのレースです。ポイントを獲得できるようがんばります。」

 

ドライバー、ミッチ・エバンスのコメント
「第9戦のレースは本当に大変でした。18番グリッドからのスタートだったので、トップ10に入ることを目標としていましたが、まさにそれを実行し、ポイントを獲得することができました。1周目に4台を追い抜いて良いスタートが切れましたが、滑りやすい路面ではリアタイヤの管理に苦労しました。後方グリッドからのスタートは毎回本当に大変でエネルギーを費やしますが、それはドライバーズ・ランキングで上位にいるが故のことなので仕方ありません。過酷なレースでしたが、すっきりとした気持ちでメキシコを去ることができ、次のニューヨークでのレースへ向けた準備ができています。」

 

ジャガー・レーシング・チームのディレクターであるジェームズ・バークレーのコメント
「2戦連続でミッチ・エバンスがポイントを獲得し、チーム・ランキングで首位とのギャップを埋めることができよかったのですが、レースで『I-TYPE 5』のポテンシャルの高さを発揮できなかったのは悔しさが残ります。第9戦では、ミッチ・エバンスもサム・バードもよく頑張ってくれました。2人のチャンピオンシップ獲得の可能性はまだ残っています。フォーミュラEは常に予測不可能です。私たちが経験したように、後方からのスタートでも追い上げて上位に躍り出るということもあるのです。」

 

 

 

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。