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2021年9月16日【人事】

三菱ふそう、新CEOにカール=デッペン氏(2021/12/1付)

NEXT MOBILITY編集部

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三菱ふそうトラック・バス(以下、MFTBC)は9月16日、ダイムラートラック社取締役会の決定に基づく以下の役員人事を発表した。

 

・現ダイムラートラック社取締役、ダイムラー・トラック・アジア(DTA)代表 兼 MFTBC代表取締役社長・CEOのハートムット=シック(Hartmut Schick)氏が12月31日付でDTA代表およびMFTBC代表取締役社長・CEOを退任し、その後任としてカール=デッペン(Karl Deppen)氏が12月1日付で着任する。

 

なお、以上の人事は、後日開催する臨時株主総会の承認を経て、正式決定される。

三菱ふそう・ロゴ

12月31日付でDTAの代表および、MFTBCの代表取締役社長・CEOを退任するハートムット=シック氏は、機械工学を学んだ後、1986年に当時のダイムラーベンツ社の研究開発部門に入社。乗用車の製造部門に転じた後、1990年からはミュンヘンの旧ダイムラークライスラーエアロスペース社(DASA)のマーケティング部門へ移り、1993年には同社の社長室長となった。

 

その後、1995年にシュトゥットガルトの本社に戻り、ダイムラーベンツ社の取締役会会長室事務局長に就任。1997年には、生産と物流の責任者として、ブラジルでメルセデス・ベンツのジュイス・デ・フォラ工場拡大を担当。

 

1999年にダイムラークライスラー社の取締役会会長室長、2002年からはダイムラーグループ広報本部長となり、2009年からはダイムラーバス部門の代表とエボバス社の代表取締役に着任し、2018年4月から、ダイムラートラック部門のアジア事業の責任者を務めてきた。

 

 

ハートムット=シック氏(左)とカール=デッペン(左)。

ハートムット=シック氏(左)とカール=デッペン氏(右)。

 

 

ハートムット=シック氏の後任となるカール=デッペン氏は、1990年にダイムラーグループに加わり、主に商用車を中心に、購買や物流分野で様々な管理職を2007年まで経験。米国やトルコ、日本での勤務を経験し、日本では、MFTBCで購買と輸送物流部門の責任者を務めた経歴を持つ。

 

2007年からメルセデス・ベンツブランドトラック「アテゴ」の戦略的プロジェクト管理責任者、2011年から14年まではダイムラー社のグローバル経営責任者となり、その後ダイムラーグレーターチャイナ社にCFOとして赴任。メルセデス・ベンツ社でのコスト管理責任者を経て、2020年5月からメルセデス・ベンツブラジル社のCEOとして、ラテンアメリカにおけるメルセデス・ベンツブランドの商用車事業を担当している。

 

 

ダイムラー・ロゴ

 

 

今回のDTAおよび三菱ふそうの役員人事に際し、ダイムラー社取締役 兼 ダイムラートラック社代表取締役のマーティン=ダウム氏は、以下のように話している。

 

「アジアにおける我々の目標は、収益性とダイムラートラック社への潜在的な利益貢献を高め、地域需要を把握し最適な商品やサービスを提供することです。私たちは、アジアを中期的に最も成長が見込まれる地域と考えています。取締役会と監査役会を代表し、早い段階からゼロ・エミッション車両を推進するなど、その特筆すべき貢献に対し、ハートムット=シック氏に最大限の謝意を申し上げます。同時に、アジアでも豊富な経験を持ち、国際的に商用車ビジネスを熟知しているカール=デッペン氏を後任として迎えられることを、喜ばしく思います。我々はすでにアジアで非常に有利な立場にあり、ビジネスを次のレベルに引き上げる準備が整っています」。

 

また、三菱ふそうトラック・バス代表取締役会長の松永和夫氏は、以下のように話している。

 

「2018年4月に代表取締役社長・CEOに着任されたハートムット=シック氏は、自動車業界の大転換期と呼ばれる時代にMFTBCをその卓越した手腕で強力に統率してこられました。日本および海外の商用車市場において次世代技術である電動化・高度運転支援技術・コネクテッド化を積極的に推進し業界をリードされました。また、日本の文化・社会に対する深い理解の下に抜群の包容力で仕事に当たり、従業員ばかりでなく、企業関係者からも幅広く人望を集めました。これまでの彼の多大な貢献に深く感謝するとともに、後任であるカール=デッペン氏がMFTBCの発展と社会への貢献をさらに推進するリーダーとなることを信じています」。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。