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2020年5月26日【物流】

東芝、物流事業をSBSホールディングスに譲渡

NEXT MOBILITY編集部

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東芝は5月26日、グループにおける物流事業を外部化することとし、連結子会社の東芝ロジスティクス(TLOG)株式の66.6%を譲渡する契約を、SBSホールディングス(SBSHD)と締結した。譲渡は、政府許認可などの必要な手続きを経て、10月1日に完了する予定。 TLOGは、譲渡完了に伴い、連結対象から外れることとなる。

 

また、譲渡に伴い、TLロジサービス(TLLS)や東芝ロジスティクス米国社(TLGA)など、TLOG 傘下の連結孫会社15社も、連結対象から外れ、SBSHDのグループ企業となる予定。東芝は、当該の譲渡に伴い、2020年度に連結ベースで約230億円の営業外収益を計上する見込み。

これまで、東芝グループでは、TLOGおよびその傘下会社が、グループ製品等に係る物流業務を担ってきた。しかし近年、東芝グループの事業内容の変化に伴い、グループ製品以外の取扱量が増加。経営資源の集中と選択を進めるなか、TLOG事業の競争力を高め、事業を継続的に発展させていくため、総合物流企業をパートナーとすることが最適と判断し、SBSHDにTLOG株式の66.6%を譲渡することを決定した。

 

今後、TLOGは、SBSグループのもと3PL(*)のノウハウ等を活用し、必要な設備投資を実施することで、事業の一層の発展を目指す。

 

*)3PL:サード・パーティー・ロジスティクス。企業の物流業務をその荷主企業から包括的に 受託する業務形態。

 

 

 

 

 

[異動の方法]

 

1.異動する子会社の概要

 

<TLOG>

 

(1)名称:東芝ロジスティクス株式会社(TLOG)
(2)所在地:神奈川県川崎市川崎区日進町1番14号
(3)代表者の役職・氏名:代表取締役社長 佐藤 広明
(4)事業内容:

倉庫業、貨物利用運送事業、機械器具設置工事業、 とび・土工工事業、通関業、航空運送代理店業、 物流コンサルティング

(5)資本金:2,128百万円
(6)設立年月日:1974年10月1日
(7)大株主及び持株比率:株式会社東芝 100%
(8)当事会社との関係:

・資本関係:東芝の連結子会社。
・人的関係:東芝従業員が同社に出向。また、同社従業員が東芝に出向。
・取引関係:東芝及び東芝子会社は、同社と物流業務に係る取引を行っている。また、東芝及び東芝子会社は、同社に対し一部業務サービスを提供している。

 

(TLLS)

 

(1)名称:TL ロジサービス株式会社(TLLS)
(2)所在地:神奈川県川崎市川崎区日進町1番14号
(3)代表者の役職・氏名:代表取締役社長 関 欣也

(4)事業内容:

物品の荷役・荷造梱包・製函、港湾運送、製造機械の据付、荷造梱包資材の製作・販売。

(5)資本金:100百万円
(6)設立年月日:1992年10月1日
(7)大株主及び持株比率:TLOG 100%
(8)当事会社との関係:

・資本関係:東芝は、同社に対し間接的に 100%出資。
・人的関係:該当事項なし。
・取引関係:東芝及び東芝子会社は、同社と物流業務に係る取引を行っている。また、東芝及び東芝子会社は、同社に対し一部業務サービスを提供。

 

(TLGA)

 

(1)名称:東芝ロジスティクス米国社(TLGA)
(2)所在地:5241 California Avenue, #250, Irvine, CA 92617, U.S.A.
(3)代表者の役職・氏名:取締役社長 渡辺 寿一
(4)事業内容:

倉庫管理、国際貨物輸送、国内輸送、通関、物流コンサルティング

(5)資本金 500 千米ドル(約 56 百万円)
(6)設立年月日 2004 年3月 1 日
(7)大株主及び持株比率:TLOG 100%
(8)当事会社との関係:

・資本関係:東芝は、同社に対し間接的に100%出資。
・人的関係:該当事項なし。
・取引関係:東芝及び東芝子会社は、同社と物流業務に係る取引を行っている。また、東芝及び東芝子会社は、同社に対し一部業務サービスを提供。

 

 

2.譲渡手先の概要

 

(1)名称:SBSホールディングス株式会社(SBSHD)
(2)所在地:東京都墨田区太平四丁目1番3号
(3)代表者の役職・氏名:代表取締役社長 鎌田 正彦
(4)事業内容:食品物流や一般物流を主力とした総合物流事業
(5)資本金:39億20百万円(2019年12月31日現在)
(6)設立年月日:1987年12月16日
(7)連結純資産:540億77百万円(2019年12月31日現在)
(8)連結総資産:1,800億47百万円(2019年12月31日現在)
(9)大株主及び持株比率:

・鎌田 正彦 36.22%
・日本トラスティ・サービス信託銀行(株)(信託口) 15.86%
・SBSホールディングス従業員持株会 3.46%
・日本マスタートラスト信託銀行(株)(信託口) 3.31%
・特定有価証券信託受託者(株)SMBC信託銀行 3.02%

(2019年12月31日現在)

(10)当事会社との関係:

・資本関係:該当事項なし。
・人的関係:該当事項なし。
・取引関係:東芝子会社は、同社及びその子会社との間に物流サービスや製品売買等の取引関係がある。
・関連当事者への該当状況:該当事項なし。

 

 

3.譲渡株式数及び譲渡前後の所有株式の状況

 

– 譲渡前の所有株式数:4,256,000株(所有割合:100%)
– 譲渡株式数:2,834,496株(所有割合:66.6%)
– 譲渡の対価:199.8億円(66.6%相当/※)
– 譲渡後の所有株式数:1,421,504株(所有割合:33.4%)

 

※譲渡の対価として記載されている金額は、2019年9月末のTLOGを含む譲渡対象会社 の財務数値に基づいて算出。最終的な譲渡対価は譲渡完了時点 での財務数値に基づいて決定するため、事後的に調整される可能性がある。

 

 

4.日程

 

– 決議日:2020年5月26日
– 契約締結日:2020年5月26日
– 譲渡実行日:2020年10月1日(予定)

 

 

■SBSホールディングス:https://www.sbs-group.co.jp/

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。