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2022年9月29日【経済・社会】

英トライアンフ、モトクロス世界選手権への参戦

坂上 賢治

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トライアンフモーターサイクルズジャパン( 本社:東京都港区海岸、代表取締役社長:大貫陽介 )は9月29日、トライアンフ・レーシングの旗の下、ファクトリーサポートーを受けて2024年にFIMモトクロス世界選手権に参戦すると発表した。( 坂上 賢治 )

 

この新しいトライアンフ・レーシングチームは、モトクロス界で最も経験豊富で成功したチームオーナーのひとりであるティエリー・チザット・スゾーニとのパートナーシップにより設立された。2024年には、トライアンフの新型250cc4ストロークMXバイクで。2025年には450ccMXGPクラスにエントリーする予定という。

 

ちなみにトライアンフ モーターサイクルズは、英国最大のオートバイメーカー( 2021年度の生産台数は75,000台以上、世界に約700のディーラーを展開 )であり、創設は1902年。この2022年でオートバイ製造を手掛けて120年周年を迎える。

 

近年は、レスターシャー州ヒンクレーに拠点を置き、トライアンフ・レーシングとしてはロードレース世界選手権のMoto2に車両提供している。

 

そんなトライアンフとティエリーの新たな挑戦は、トライアンフ・レーシングに更なる成功をもたらすために始動した。

 

新たなトライアンフのモトクロス及びエンデューロバイクのテストは順調に進んでおり、各モデルの仕様、性能特性、コンポーネントに関する情報は、トライアンフ・レーシングのトップレベルの選手権やカテゴリーへの参入に関するニュースと共に順次発表される。

 

 

この新たな挑戦についてトライアンフのニック・ブロアーCEOは、「ティエリーとの新しいパートナーシップは、最高レベルのレースで戦うというトライアンフの長期的な取り組みを証明するものです。

 

我々は世界クラスのパフォーマンスを実現するための情熱を抱いています。ティエリーと彼のチームがもたらす経験は、非常に競争の激しい世界選手権で我々の足跡を残すという野望を実現する上で、非常に貴重なものとなるでしょう。

 

FIMモトクロス世界選手権にファクトリーサポートのトライアンフ・レーシングチームで参戦する事は、我々のトップレベルのオフロードレース・キャンペーンの始まりとして画期的な出来事です」と述べた。

 

対してMX2及びMXGPトライアンフ・レーシング・チームオーナーのティエリー・チザット・スゾーニ氏は、「トライアンフはMXバイクを作り、FIMモトクロス世界選手権に参戦する事に大きな責任を負っています。

 

また私のチームがMX2とMXGPの公式トライアンフ・レーシングチームになることをうれしく思っています。ニック・ブロアーとトライアンフの取締役会は、このプロジェクトに対する長期的な野心を非常に明確にしており、ファクトリーの全員が非常に情熱的であることがわかります。

 

ヴィンセントと私のスタッフは、ヒンクレーのエンジニアと協力して、2024年のMX2選手権に参戦できるような競争力のあるパッケージに仕上げているところです。

 

MXGPは世界中で成長を続けており、私は戻ってくる事ができてとても嬉しいですし、トライアンフでレースに出ることを楽しみにしています」と話している。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。