NEXT MOBILITY

MENU

2022年9月30日【イベント】

東京オートサロン2023、幕張メッセで開催へ

坂上 賢治

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

東京オートサロン事務局は、2023年1月13日( 金 )、14日( 土 )、15日( 日 )の3日間の日程で幕張メッセ( 千葉市美浜区中瀬2-1 )に於いて「東京オートサロン2023( TOKYO AUOT SALON2023 )」を開催すると発表した。( 坂上 賢治 )

 

そもそも東京オートサロンは、1983年に自動車メーカー色が希薄な「東京エキサイティングカーショー」として東京・晴海に於いて国内各地のカスタムビルダーが東京の地に集結してスタ ートを切った。

 

 

以来、今回で41回目の開催となる。初開催当初の1980年代の日本では自動車のカスタマイズに対する社会的許容度が低く、規制当局への配慮から国内自動車メーカーの出展が無かった事から、特定のクルマ好きの支持を受けたドメスティックかつ、言わば当時はアウトサイダーであると思われていた自動車マニア達によって内輪的に行われていたイベントであった。

 

しかし2010年代以降は、若者のクルマ離れが叫ばれる中、あくまでも〝移動の足〟としてクルマを購入してきた既存の主流層の基盤が地盤沈下。

 

その一方で、クルマ好き過ぎる若者達による自己主張の一環として、オートロンへの支持が高まり始めた事で、主流派とその他が対面で座っていたシーソー動き始めて逆転。

 

今や国内の主要な自動車メーカー、海外インポー ター、タイヤメーカー、アフターパーツメーカー、カスタムショップなどが相次いでオートサロンに出展。本来は主流である筈の東京モーターショーを、ある意味では超える自動車好きの祭典となっている。

 

 

加えて毎回、幕張メッセで開かれて来たオートサロンは、開催回を重ねる毎に出展ブースが華やかさに溢れるようになり、今日に於いては国内各地のカスタムビルダーのみならず、自動車メーカーさえも、この日に向けて準備を進めてきた個性豊かな車両を発表する場となっている。

 

その壮観さは〝年に1度のカスタムカーの祭典〟に相応しいものであり、それでも今も開催当初と同じく自動車の関連パーツやグッズを販売するブースが多く、単に見るだけのイベントとは異なる、〝買う楽しみ〟があるのも大きな特長のひとつだと言えるだろう。

 

更に東京モーターショーのように肩肘張った開催コンセプトを背景とした〝縛り〟も無いので、屋外会場での走行プログラムや、人気アーティストによるライブステージ、オークションイベントなど、幅広い層を対象としてコンテンツを毎年、相次いで打ち出している。

 

 

先の通り、東京オートサロンはコロナ禍を除くと基本的に毎年開催され続けて、自動車業界にとっても毎年の1月の好例イベントとなっている。

 

従って近年では、多くの自動車メーカ ーがその年のコンセプトモデルなどの新型車を発表する機会になっているケースも多くなった。加えて少なくともレースに係るカテゴリに関しては、日本国内に於いて年に1度の檜舞台になっている。

 

TOKYO AUOT SALON2023の運営事務局では、「本イベントは、催事開催に関する政府の基本的対処方針に従って開催します。また国や県、会場の 幕張メッセが定める新型コロナウイルス感染拡大防止対策ガイドラインに基づき、皆さまに安心してお越し頂けるよう感染症対策を講じてまいります」と話している。

 

 

ちなみに開催に先立ち、来年の本イベントを含み、幕張メッセに至るこの催しを今後3ヶ月間に亘って支え続けるイメージガールが、このほど決定している。

 

昨今、このようなイベント開催にあたって、女性のアンバサダーを設ける事が表立って広く支持される事が少なくなった時代だが、オートサロンでは2003年に初登場して以来、人気女性タレントやグラビアモデル、トップレースクイーンなどが〝A-class〟として続いている。

 

2023年のメンバーは、2022年にA-classを務めた松田蘭さん、トップレースクイーンとして活躍する藤井マリーさん、2021年にレー スクイーンデビューし2022年もサーキットで活躍する長坂有紗さん、花乃衣美優さん、広瀬晏夕さん、日本レースクイーン大賞2022の新人部門から朝倉咲彩さんの6名が選出されている。

 

なお入場券は東京オートサロン公式サイト( 三栄チケットサービス )で10月3日( 月 )12時に発売が開始される。新型コロナウイ ルス感染拡大防止対策の観点から、入場券はすべて電子チケットだ。

主な開催概要は以下の通り。

 

会場:幕張メッセ( 国際展示場ホール1〜11、国際会議場、イベントホール、屋外展示場 )
会期:2023年1/13( 金 ) ・14( 土 ) ・15( 日 )
主催:東京オートサロン事務局( TASA )
後援:

   千葉県/千葉市
   一般社団法人 日本自動車用品・部品アフターマーケット振興会( NAPAC )
   一般社団法人 日本自動車工業会( JAMA )
   一般社団法人 日本自動車連盟( JAF )

特別協力:幕張メッセ/株式会社三栄

 入場料:
1月13日( 金 )/4,000円( 一般特別公開  )
1月14日( 土 )・15日( 日 )/3,000円
   ※デジタルチケット( iOS/Androidスマートフォン端末が必要 )
   ※チケットは事前発売
   ※販売状況により、当日販売を行う場合があります。
   ※実券(紙等のチケット)による販売の予定は無し。
 取り扱い( 予定 ):
   オートサロン公式Webサイト( 三栄チケットサービス )
   ※小学生以下の入場は保護者同伴に限る。
   ※障害者割引あり。事前にチケット購入後、

    来場時の身体障害者手帳の提示で500円を返金( 同伴者1名まで適用 )。

CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。