マツダは６月３０日、現在提供しているコネクティッドサービス全体の料金体系を見直すと共に、「安心・安全」に関わる機能の無料期間を3年間から10年間に延長、併せて「快適・楽しむ」に関わる機能についても、気軽に利用できる新プランを導入すると発表した。

またCX-60に於いては、安心・安全に関わるプランの一つである緊急時の自動通報機能「マツダエマージェンシーコール」に新設定する「ドライバー異常時対応システム（DEA）」との連携機能を追加するほか、愛車を見守り、快適に利用するための専用プラン「見守りプラン」を設定。

以上サービスは、対象車種の新規購入者に加え、既存の所有も加入できると云う。

マツダのコネクティッドサービス

マツダでは、商品・技術のみならず、サービスに関しても、「ユーザーの人生が輝く」ことを目的に企画・開発を行っていると云う。

コネクティッドサービスについては、「安心・安全」「快適・楽しむ」の2つの機能群を軸としたサービスを2019年9月に開始。対象車種の新車販売の内、約90%が契約し、利用者からは、「事故や故障などの非常時に適切なサポートをしてもらえた」「MyMazdaアプリからの情報提供が有益だった」「次に乗る車もコネクティッドサービスがなければダメだ!」といった、高い評価を得ており、今後は、これらユーザーの声や、コネクティッドサービスにより得られたデータを、更なる品質の向上やクルマへの入庫時アドバイス、ソフトウェアアップデートの段階的な導入など、マツダ車ユーザーの保有体験の質の向上に、活かしていきたいとしている。

そして今回、コネクティッドサービスの活用により、急病や車両故障などのいざという時、オペレーターが救急や警察、販売会社と連携してドライバーをサポートする「安心・安全」に関わる機能を初度登録後10年間無料とすることとし、また、現在コネクティッドサービスを利用中で、当初の無料期間（初度登録から3年間）を経過したユーザーについても、「安心・安全」に関わる機能を、初度登録から10年間、引き続き無料で利用可能（*1）に。さらに、「快適・楽しむ」機能についても、無料期間終了後に、各々の使い方に応じて、必要なプラン（有料）を必要な時に利用できるよう改変。マツダ車を、長きに亘って高い安心感をもってカーライフを愉しめるようにした。

執行役員 国内営業担当の東堂一義氏は、今回の安心・安全を支援する機能の10年無料サービスを柱とする、コネクティッドサービス新プランの導入にあたって以下のように話している。

「マツダは、人を中心に考えたクルマづくりと、お客様に安心してカーライフを送っていただけるサービスの両面で、いつまでもクルマの運転を通じて自由な移動を楽しむことができる、安心安全な社会の実現を目指してまいります」。

[コネクティッドサービス・新プランの概要]

■「安心・安全」機能（初度登録後10年間無料）

・マツダエマージェンシーコール：重大事故や急病など万一の場合、車載通信機から緊急通報と位置情報を発信し、救急・警察などをユーザーに代わってオペレーターが手配。

・マツダアドバイスコール：重大な故障が発生時などにオペレーターがサポートし、ロードサービスや修理の手配・相談ができる。

・コンディションモニター：「MyMazda」アプリでメンテナンス情報などが確認できる。

・バッテリーケア（*4）：バッテリーに優しいクルマの使い方を「MyMazda」アプリに通知。入庫の際の待ち時間にアドバイスする。

・バーグラアラーム通知：車両に対する不審な動きを感知し、バーグラアラームが作動すると、「MyMazda」アプリへ作動要因と共にアラーム作動を通知。

以上「安心・安全」機能により、例えば警告灯が点灯し不安になった時でも、「MyMazda」アプリで情報を得たり、販売会社に相談可能。不意に起きた問題解決のための対処方法などについてのサポートが受けられる。またCX-60では、ドライバー異常時対応システムとの連携機能が追加され、ドライバーが意識を失うような緊急事態に自動で緊急通報する「マツダエマージェンシーコール」も利用可能となる。

■「快適・楽しむ」機能（初度登録後3年無料、4年目以降コンフォートプランとして有償）

・目的地送信：目的地をスマートフォン経由で車両に送信できる。

・カーファインダー：「MyMazda」アプリを使用して、クルマの駐車位置を確認できる。

・リモートモニター：「MyMazda」アプリで燃料残量や走行距離などクルマの状態を確認できる。

・リモートコントロール：「MyMazda」アプリで離れた場所から、ハザードランプの消灯やドアロックが可能。

・うっかり通知：ドアロック忘れ等のうっかりを「MyMazda」アプリに通知。

・EVサポート（*4）：離れたところから、エアコンのON/OFF操作が可能なリモートエアコンや、充電残量を「MyMazda」アプリで確認できるリモートモニター等、EV専用の機能が利用できる。

以上「快適・楽しむ」機能では、例えば事前に調べたドライブの目的地を自宅からマツダの専用カーナビゲーションシステム（マツダコネクトの一機能）に設定（目的地送信）することが可能。また、駐車場所を忘れても、「MyMazda」アプリを通じてその位置を確認（カーファインダー）すること等もできる。

■基本機能（初度登録後10年間無料）

・ソフトウェアアップデート：マツダコネクトのソフトウェアを車載通信機経由で更新できる。

・リコール通知（*）：所有するクルマにリコール情報があった際、「MyMazda」アプリに通知が届く（2021年10月以降生産のMAZDA3、MAZDA CX-30及びMAZDA CX-60のみ）。

■「その他」機能

・地図更新（差分／*2）：道路の地図データを車載通信機経由で更新。

■CX-60向け機能

・マツダマイカーケア：車両状態の確認や監視を実施。車両へのいたずらや盗難が発生した時には、警備会社からガードマンを派遣。

・ドライバーケア：「MyMazda」アプリに、クルマの速度や運転時間、走行エリア等を任意設定しておくことで、設定条件になると「MyMazda」アプリにアラートを届けることができる。

・リモートエンジンスタート（*3）：クルマの空調システムと連携し、走行開始時の視界確保および快適な車内温度の確保に貢献。

マツダマイカーケアおよびドライバーケアは月額330円（税込）で、CX-60向けの「見守りプラン」として提供される。また、リモートエンジンスタートは月額220円（税込）で、必要な時に必要な期間だけ利用可能。ドライバーケアを利用することで、例えば、家族のクルマが外出先から自宅近くに戻ってきていることを把握、帰宅に合わせて、夕食を準備する等、家族の団らんにも役立てることができる。

[対象車種] （コネクティッドサービスの利用が可能な車種）

・MAZDA3（2Lガソリンエンジン（SKYACTIV-X含む）およびディーゼルエンジン搭載車 ※2019年5月発売）。
・CX-30（全車 ※2019年10月発売）。
・MX-30（全車 ※2020年10月発売）。
・CX-5（2020年12月の商品改良以降の全車）。
・CX-8（2020年12月の商品改良以降の全車）。
・CX-60（2022年9月発売予定）。

[サービス体系]

※各種有料プラン・機能は、月または年単位での自動継続課金となる。利用を中止したい場合には、次回更新日までに必ず解約手続きを行うこと。

*1：継続して利用するためには、新たな利用規約への同意が必要。
*2：地図更新（差分）は、別売りのナビゲーション（SDカードアドバンス）の地図更新機能が利用可能な期間である場合に更新。

*3：PHEVの設定はない（EVサポート（初度登録後3年無料）の「リモートエアコン」が同等の機能）。4年目以降はコンフォートプランとして提供される。
*4：バッテリーケア、EVサポートは、EVおよびPHEV専用の機能。EVサポートは、リモートエアコン、リモートチャージ、充電スポット検索、リモートモニター、うっかり通知のEV専用機能。
*5：CX-60以外の車種では「見守りプラン」およびリモートエンジンスタートの利用は不可。

■（マツダ）コネクティッドサービス： https://www.mazda.co.jp/carlife/connected/