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2020年11月18日【テクノロジー】

ザイリンクスとTI、5G無線ソリューションを共同開発

NEXT MOBILITY編集部

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ザイリンクスは11月18日(米国時間)、少アンテナ数無線機のエネルギー効率を高めるスケーラブルな適応型デジタルフロントエンド(DFE)ソリューションを、TI(テキサス・インスツルメンツ)社と共同開発することを発表した。

 

 

このソリューションはザイリンクスの適応型IPを利用し、RF性能と屋内および屋外無線アプリケーションの電力効率を向上させる。ザイリンクスのZynq UltraScale+ MPSoCファミリおよび適応型RF IPに、TI社のAFE7769クワッドチャネルRFトランシーバーを組み合わせることで、大規模通信事業者およびプライベートネットワークにとってのOPEXおよびCAPEXの課題への対応を強化できる。

 

 

次世代LTEおよび5Gスモールセルは、より広い帯域幅だけでなく、高速モバイルブロードバンド(eMBB)、大規模マシンタイプ通信(mMTC)、超高信頼低遅延通信(URLLC)などの新しいユースケースをサポートする必要性により、新たな無線機能への要求が高まっている。開発者にとっては、これらの新しいユースケースに対応する適応性とスケーラビリティを備えた無線プラットフォームを利用することが非常に重要となる。

 

 

ザイリンクスのWWG(ワイヤード/ワイヤレス グループ)エグゼクティブバイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーであるリアム・マッデン(Liam Madden)氏は、次のように述べている。

 

 

「無線プラットフォームの成功は、RFパワーアンプ(PA)の効率と性能によって左右されます。低消費電力のスモールセルアプリケーションでも、標準的な次世代無線の50%以上の電力がPAで消費されるため、これがOPEXとCAPEX改善の鍵を握ります。現在から将来までのPA効率ニーズを満たすスケーラブルな適応型DEFソリューションが、5Gプラットフォームを前進させるための決め手となります」

 

 

ザイリンクスの適応型デジタルRFIPは、専用のクレストファクター低減(CFR)およびデジタルプリディストーション(DPD)機能を搭載した、さまざまな無線帯域幅とキャリア構成をサポートする唯一のソリューション。また、Zynq UltraScale+ MPSoCデバイスに実装された残りのPHYプロセッシングと緊密に統合されているため、単独のDPD実装では処理の難しい、複雑化するマルチRATおよび5G波形のシグナル ダイナミクスを処理できる。PAテクノロジもまた、GaNおよび新しいアーキテクチャの幅広い採用に起因する新しい無線要件に対応するため、急速な発展を遂げている。このような新しいテクノロジへの適応がPA効率を最大化する上で重要になる。

 

 

TI社のデータコンバーター担当バイスプレジデント兼ビジネスユニットマネージャーであるカールティック・ヴァサント(Karthik Vasanth)氏は以下のようなコメントを寄せた。

 

 

「5GNR(New Radio)システムの性能上の効果を得るためには、スペクトル効率に対するPAの直線性とRF の電力供給が非常に重要です。AFE7769のように帯域幅の広いトランシーバーは、PAの高次の非直線性への対応に役立ち、より効率的な電力供給を可能にします。この実装により、MIMO(Multiple Input Multiple Output) アプリケーションをサポートするための瞬時帯域幅およびアンテナ数の増加を求める市場ニーズに応えながら、システム コスト目標を達成できるスケーラビリティを提供できます」

 

 

ザイリンクスは、開発スピードを加速させ開発者によるソリューションの評価を可能にする、さまざまな開発プラットフォームおよびツールを提供している。200MHz(LTEおよび5GNR向け)までの帯域幅要件に対応するスモールセル4T4R 無線ソリューションのデモを見るには、下記リンクを参照されたい。このデモでは、ザイリンクスのZCU102 Zynq UltraScale+ MPSoC評価プラットフォーム、TI社のAFE7769評価モジュール(AFE7769EVM)とSkyworks社の28dBm SKY66318-21 PAを使用している。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。