NEXT MOBILITY

MENU

2021年7月26日【エレクトロニクス器機】

ST、絶縁型降圧コンバータを発表

NEXT MOBILITY編集部

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

 

STマイクロエレクトロニクス(以下「ST」)は7月26日、絶縁型降圧コンバータ「A6986I」および「L6986I」を発表した。

 

これらの製品は、幅広い入力電圧範囲と低暗電流を特徴とし、車載および産業機器において最大5Wで優れた堅牢性と電力効率を実現する。

 

絶縁型の降圧トポロジは、レギュレーションされた非絶縁型の1次側電圧と1つ以上の絶縁型2次側電圧が必要なシステムにおいて、部品コストの大幅な削減に貢献する。2次側電圧は、変圧器の巻数比によって調整するため、調整用のフォトカプラは不要。主に、非対称の絶縁型電源レールが必要なSiC MOSFETおよびIGBTのゲート・ドライバの駆動や、RS-232、I2C、SPIなどの絶縁型インタフェースへの電力供給などに適している。

 

A6986Iコンバータは、AEC-Q100のグレード1に準拠しているため、車載用オンボード・チャージャ(OBC)や電気自動車 / ハイブリッド自動車(EV / HEV)のトラクション・ドライブなどに適している。100%のデューティ・サイクルと4V~38Vの幅広い入力電圧範囲を備えており、車載システムのコールド・トランクおよびロード・ダンプに対応する。一方、産業グレードのL6986Iは、モータ・ドライバ、太陽光発電用パワー・コンディショナ、無停電電源装置(UPS)、溶接機などに適している。

 

両製品ともに、ピーク電流モード制御による強制PWMモードで1次側出力電圧を調整する。1次側の負電流制限値が拡張されているため、柔軟性が非常に高く、標準的な変圧器の巻数比を使用して2次側電流を最適化することができる。また、プログラマブル・ソフトスタート機能が搭載されているため、高い信頼性を実現すると共に、パルス・バイ・パルスの電流検知機能によって1次側の定電流保護が可能。電流検知機能は、待機時間があらかじめ300nsに設定されているため、変圧器の漏れインダクタンスによる振動をフィルタリングでき、安定性に優れたハイサイド・スイッチングが実現する。さらに、過電圧保護およびサーマル・シャットダウン機能も搭載。外部同期用のピンにより、スイッチング周波数の設定が可能となる。

 

また、シングル出力 / デュアル出力の車載用コンバータ開発を加速させる2つの評価ボード「STEVAL-A6986IV1」(絶縁型、出力18V~-4.5V)および「STEVAL-A6986IV2」(絶縁型、単一5V出力)も提供されている。両ボードの電圧は、外付け部品を使用して調整することも可能だ。

 

L6986I(産業グレード)の単価は、1000個購入時に約1.00ドル。A6986I(車載グレード)の単価は、1000個購入時に約1.87ドルとなる。両製品ともに現在量産中で、熱効率に優れたHTSSOP-16パッケージで提供される。また、評価ボードも入手可能となっている。

CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域の取材活動を経て同社出版局へ。コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に環境&リサイクル紙、車両ケア&整備ビジネス専門誌等の創刊誌編集長を歴任。独立後は一般誌、Web媒体上でジャーナリスト活動を重ね30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。