NEXT MOBILITY

MENU

2021年7月6日【テクノロジー】

ST、車載用低ドロップアウト・レギュレータを発表

NEXT MOBILITY編集部

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

 

STマイクロエレクトロニクス(以下「ST」)は7月6日、AEC-Q100認証取得済みの低ドロップアウト・リニア・ボルテージ・レギュレータ「L99VR01」を発表した。

 

L99VR01は、ボディ・モジュール、ジャンクション・ボックス、計器盤、サンルーフ・コントローラ、キーレス・エントリ・コントローラ、およびセンサなどの電源用に最大200mAを供給する。出力電圧は、0.8V / 1.2V / 1.5V / 1.8V / 2.5V / 2.8V / 3.3V / 5V より3本の外部ピンで設定可能で、外部分圧器と比べ、より正確に設定することができる。出力精度は、公称値の±2%以内。

 

L99VR01には2つのバージョンが用意されており、標準のSO-8パッケージで提供される「L99VR01S」は、イネーブル・ピンとリセット・ピンを備え、高速出力放電、低電圧ロックアウト(UVLO)、サーマル・シャットダウン、短絡保護などの安全機能を搭載。ディスエーブル時の暗電流は1μAで、動作温度範囲は-40°C~+150°C。

 

一方、PowerSSO-12パッケージで提供される「L99VR01J」は、短絡電流制限の設定が可能で、高温警告や出力過電圧状態の表示、ホスト・マイクロコントローラが正常に動作しているか診断するプログラマブルなウォッチドッグなどの機能を搭載。また、-40°C~+175°Cの広い接合部動作温度範囲を備えている。

 

なお、両製品ともに出力過電圧検出機能を内蔵しているため、安定した負荷保護を実現する。また、診断機能により、機能安全が要求されるアプリケーションの設計を簡略化し、必要とされる自動車用機能安全規格(ISO 26262)の安全性レベル(ASIL)への準拠をサポート。サポート文書についても提供している。

 

さらに、2.15V~28Vの幅広い入力電圧範囲を備えているため、バッテリ電圧(VBAT)に直接接続するアプリケーションや、調整済みの電圧を変換するポスト・レギュレーションにも使用可能。入力は、40Vのロード・ダンプ耐性を備えている。

 

L99VR01SおよびL99VR01Jは、現在量産中だ。1000個購入時の単価は、L99VR01Sが約0.28ドル、L99VR01Jが約0.35ドルとなる。

CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。