三菱自動車工業は５月２０日、新型の軽バッテリー式電気自動車（BEV）「eKクロス EV」を発表した。発売は、全国の系列販売会社および楽天市場店で、今年夏からを予定。メーカー希望小売価格（消費税10%込）は、239万8,000円～293万2,600円。
なお、令和3年度補正予算「クリーンエネルギー自動車・インフラ導入促進補助金」および令和4年度「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」の対象であることから、55万円の補助金を受けた場合の実質的な購入額（*1）は184万8,000円（消費税10%込）からとなる。また、地域によっては自治体からの補助金も活用できる。
また、予約注文特典（発売日までの注文）として、4種類の「選べるオプションプレゼント」が用意されている。
新型「eKクロス EV」は、軽ハイトワゴンの“eKクロス”同等の広い室内＆使い勝手の良さに、日常使いに十分な航続距離（*2）を実現しつつ、EVならではの走りや静粛性とBEVとしては手の届きやすい価格設定、そして先進の運転支援機能とコネクティッド技術などが融合された、“eKクロスシリーズ（*3）”に新たに設定される、バッテリー式電気自動車。
＜主な特長＞
1．身近で使いやすい軽EV
・日常使いに十分な一充電走行距離180km（WLTCモード）（*2）。
・EVならではの滑らかで力強い走りと静粛性、そして良好な乗り心地。
・EVシステムのレイアウト最適化による広い室内空間。
2．充実の先進機能
・三菱自動車らしい安定性の高い走りを実現するグリップコントロール。
・駐車支援機能「マイパイロット パーキング」の初採用等、先進機能を充実。
・SOSコールや空調・充電等をアプリでリモート操作できるコネクティッド技術。
・電力源としても活用できる大容量の駆動用バッテリー。
3．EVならではのデザインと機能装備
・クリーンで洗練されたEVらしさとSUVらしさが融合したスタイリング。
・視認性と操作性に優れる7インチカラー液晶メーターとセレクターレバー。
・EV関連情報を表示する9インチスマートフォン連携ナビゲーション。
三菱自動車は、カーボンニュートラル社会の実現に向け、電動車へのシフトが求められている現在、新型「eKクロス EV」を、同社らしい“環境✕安全･安心･快適”を具現化した「いい軽（=eK）」として、提案していきたいとしている。
*1：車両本体価格から補助金額を差し引いた購入額。リサイクル料金、保険料、消費税以外の税金、届出等に伴う諸費用は含まれない。
*2：軽自動車及びコンパクトカーのユーザーの約8割は、1日当たりの走行距離が50km以下（自社調べ）であることから、大半のユーザーは2日間充電せずに走行できると想定。
*3：軽ハイトワゴン「eKクロス」、軽スーパーハイトワゴン「eKクロス スペース」。
［メーカー希望小売価格］（消費税10%込）
＜グレード、価格（※1）、補助金（※2）、実質購入金額（最大、目安）＞
– G、2,398,000、550,000、1,848,000
– P、2,932,600、550,000、2,382,600
※1：価格は、車両本体価格。リサイクル料金、保険料、消費税を除く税金、登録・届出等に伴う費用は含まれない。
※2：令和3年度補正予算「クリーンエネルギー自動車・インフラ導入促進補助金」
、令和4年度「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」。
［商品概要］
1．身近で使いやすい軽EV
① 日常使いに十分な一充電180kmの走行距離
・電池の温度上昇を制御することで、高速走行と急速充電を繰り返しても高い充電量の維持が可能な冷却システム（エアコン冷媒を使用）を採用した、新開発の駆動用バッテリー（総電力量20kWh）を搭載。
・軽自動車やコンパクトカーのユーザーの約8割は、1日当たりの走行距離が50km以下（自社調べ）であることから、日常使いの大半のユーザーが一充電で2日間使用できる走行距離180km（WLTCモード）とした。
・普通（AC200V/14.5A）／急速の2つの充電ポートを装備。普通充電は約8時間で満充電、急速充電では約40分で80%が完了する。
② EVならではの優れた走行性能
・ガソリンターボモデル約2倍の最大トルク195N･mを発揮する制振性能も向上させたモータの搭載で、EVの魅力である滑らかで力強い走りを実現。
・ドライブモードに、市街地走行に最適な「NORMAL（ノーマル）」、モーター出力を抑えて電費を向上させる「ECO（エコ）」、アクセルレスポンスがよくキビキビ走れる「SPORT（スポーツ）」の3つのモードを設定。
・アクセルペダルの操作で加減速をコントロールできる「イノベーティブペダル オペレーションモード」を採用（より強い減速が必要な時や完全に停止させるときはブレーキペダルでの操作が必要）。
・床下に薄型化した駆動用バッテリーをレイアウトし、ルーフパネルの板厚を薄く、低重心化を図ることで、コーナリング時のロールを抑制。また、前後重量配分を56：44とすることで四輪接地荷重のバランスを最適化して、サスペンションを専用チューニングとすることで、軽快感と安定感を両立した操縦性と、落ち着きのある質感の高い乗り心地を実現。
③ 広く快適な室内空間
・駆動用バッテリーを薄型化して床下にレイアウトすることで、クラス（*4）トップレベルの後席ニールームを実現。また前席ショルダールームもクラス（*4）トップレベルの広さとし、快適な室内空間を実現。
・クラス（*4）トップレベルの荷室容量を確保したラゲッジルームは、荷室後方からのワンアクションでシートスライドやリヤシートバックを倒すことが可能。アンダーボックスには普通充電ケーブルの収納ができる。
*4：全高1700mm以下の軽ハイトワゴンクラス。
2．充実の先進機能
① 安定感の高い走り
・どんな天候や路面でも安全にドライブを楽しめるよう、滑りやすい路面での発進をサポートする「グリップコントロール」を標準装備。雪道やぬかるんだ路面で片輪が空転した場合、スリップした車輪をブレーキ制御し、グリップしている車輪に、より大きな駆動力を加えることで走破性を高める。
② 先進の運転支援機能
・駐車可能位置を自動で検知し、後退しての駐車、前進しての駐車、縦列駐車の何れにも対応し、スムーズな車庫入れをサポートする「マイパイロット パーキング」を、三菱自動車として初めて採用（“P”にメーカーオプション設定）。
・レーダークルーズコントロールシステム[ACC]と、車線維持支援機能[LKA]により、車間距離と車線中央付近をキープしながら走行することで、ドライバーの負担を軽減する、高速道路同一車線運転支援機能「マイパイロット」を搭載（“P”と“G”にメーカーオプション設定）。
・7インチカラー液晶メーターに自車のブレーキランプ点灯の有無や「マイパイロット」の作動状況などを分かりやすく表示することで、安全性を向上。
③ コネクティッドシステム「MITSUBISHI CONNECT」
万が一の際の「SOSコール」の他、駆動用バッテリー残量やドアの開閉状況が確認できる「マイカーステータスチェック」、離れたところからもエアコンが開始できる「今すぐエアコン」、充電完了等を通知する「充電管理」、車両の駐車した位置を確認できる「カーファインダー（駐車位置確認）」など、便利な機能でカーライフをサポートする「MITSUBISHI CONNECT（*5）」を採用（“P”に標準装備、“G”にメーカーオプション設定）。
*5：「MITSUBISHI CONNECT」は三菱自動車が提供するコネクティッドサービスの総称。利用にはスマートフォンアプリ「My MITSUBISHI CONNECT」のインストールとユーザー登録が必要。
④ 電力源にもなる駆動用バッテリー
・駆動用バッテリーには、一般家庭の約一日分（*6）に相当する電力を蓄えることができるため、停電などの際、V2H（Vehicle to Home／*7）機器を介して非常用電源として活用できる。また、V2L（Vehicle to Load／*8）機器を介することで、キャンプなどのアウトドアレジャーで、電化製品などの使用も可能。
・V2H機器との接続で、電力使用量の多い日中に駆動用バッテリーに蓄えた電力を家庭で使用し、夜間に駆動用バッテリーを充電するなど、電力のピークシフトに貢献することができる。
*6：一般家庭での1日当たりの使用電力量を約10kWh/日として算出。
*7）V2H（Vehicle to Home）：機器を介してクルマに蓄えた電気を住宅へ給電することができる仕組み。
*8）V2L（Vehicle to Load）：機器を介してクルマに蓄えた電気を取り出すことができる仕組み。
3．EVならではのデザインと機能装備
・人とクルマを守る安心感を表現したフロントデザイン「ダイナミックシールド」など、三菱自動車ならではのSUVテイストのデザインに、ダーククロムメッキのフロントグリルやLEDのフロントフォグランプを採用するなど、EVらしいアレンジを加え、クリーンで洗練された印象に。
・ボディカラーは、クリーンな印象をもたらすミストブルーパールに、電気銅線をイメージしたカッパーメタリックのルーフを組み合わせた2トーンを新規に採用するなど、2トーン5色、モノトーン5色の全10色展開とした。
・インテリアは、直感的で操作しやすい電子制御セレクターレバーや7インチカラー液晶メーターを採用するなど、EVらしい先進的なイメージに。また、インストルメントパネルに、USBポート（“P”に標準装備、“G”にメーカーオプション設定）や、随所に収納スペースを設けるなど、機能性にもこだわった。
・メーカーオプションとして、ライトグレーを基調に、合成皮革と立体感のあるダイヤ柄エンボス加工を施したファブリックを組合せ、上質感を演出した「プレミアムインテリアパッケージ」を設定（“P”にメーカーオプション設定）。同パッケージではまた、インストルメントパネル周りにソフトパッドを配し、各所にカッパー色のステッチをアクセントカラーとして入れる等、ワンランク上のプレミアムな空間を演出している。
・7インチカラー液晶メーターには、バッテリーステータスや電費情報、ナビゲーション情報など、EVとして必要な各種情報を分かりやすく表示。充電スポットや目的地までの推定電池残量なども表示される9インチスマートフォン連携ナビゲーションは、スマートフォンとの連携で、“Android Auto（アンドロイド・オート）”や“Apple Car Play（アップル・カープレイ）”の利用も可。なお、Apple Car PlayはiPhoneとのワイヤレス接続が可能（「P」に標準装備、「G」にメーカーオプション設定）。
■（三菱自動車）「eKクロス EV」スペシャルサイト：https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/ek_x_ev/special/
■（三菱自動車）eKクロス EV：https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/ek_x_ev/index.html