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2021年6月2日【自動車・販売】

プジョー、508にPHEVモデルを追加

NEXT MOBILITY編集部

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Groupe PSA Japanは6月2日、プジョー508にプラグインハイブリッド(PHEV)モデル「508 GT HYBRID / 508 SW GT HYBRID」を追加すると発表した。

 

プジョー508は2019年3月(508 SWは同年6月)に日本でデビューしたフラッグシップモデル。今回、この508 / 508 SWにあらたに電動化モデルとしてプラグインハイブリッドシステムを搭載した「508 GT HYBRID / 508 SW GT HYBRID」を追加導入する。

 

さらにハイブリッドモデルの投入に合わせて508 / 508 SWのグレード体系をGTに一本化。ガソリンエンジンとディーゼルエンジン、そしてプラグインハイブリッドは装備や室内空間をほぼ同一とし、カスタマーがグレードの上下でなく、ライフスタイルや利用状況、環境意識など多様な価値観に合わせて純粋にパワートレーンを選べる“パワー・オブ・チョイス”コンセプトを明確化する。

 

PHEV仕様PureTechターボガソリンエンジン/BlueHDiクリーンターボディーゼル/PureTechターボガソリンエンジン

 

 

■508 GT HYBRID/508 SW GT HYBRID, 走りの歓びとパフォーマンスをサステナブルに
508 GT HYBRID / 508 SW GT HYBRIDは、180psの1.6ℓガソリンエンジンに110psの電動モーターを搭載し、システムトータル出力225ps/360Nm(フランス本社公称値)を発揮。さらにトルクコンバーターの代わりに湿式多板クラッチを用いたPHEV専用8速オートマチックe-EAT8を組み合わせている。駆動力として電動モーター、ガソリンエンジン、その両方をシームレスに切り替え、燃費効率とドライビングプレジャーを両立する。

 

リチウムイオンタイプのトラクションバッテリーは容量11.8kWh。後席下に配置しており、後席のスペース、ラゲッジルームフロア上スペースは純内燃機関モデルと同一となる。

 

また、バッテリーのみで走行できるエレクトリックモードでは、4つのドライブモードを搭載している。

 

– エレクトリックモード
システム始動時のデフォルトモード(トラクションバッテリーの電力がある場合)。電力のみで走行するゼロエミッションの実質的にEVとなる。アクセルを深く踏み込んだ際は自動的にエンジンも稼働する。最高速度135km/h、EV走行換算距離はWLTCモードで56km。

– ハイブリッドモード
総合的にもっともエネルギー効率の良い走行モード。バッテリー残量がある限りは、発進時はフロントモーター駆動のみとなる。エンジンとモーターが運転状況により自動的にフレキシブルかつシームレスに切り替わる。

– コンフォートモード
508 GT HYBRID / 508 SW GT HYBRID独自のモード。駆動系の制御はハイブリッドモードのまま、アクティブサスペンションの減衰力セッティングを快適にする。

– スポーツモード
ダイナミックな走行のためにエンジン主体で駆動するスポーツモード。シフトアップタイミングを遅らせエンジンの出力を引き出し、アクセルレスポンス、ギアシフトタイミング、ステアリングの総打力などをスポーツ走行向けに統合制御する。アクティブサスペンションも減衰力を高め、姿勢変化をさらに抑える。ハイブリッドモードよりも電気エネルギーの依存度は低くなる。

 

さらに、アクセルオフ時には積極的に回生し、燃費効率を向上させる。同社によると、シフトレバーをBモードにすればさらに回生が強くなり、実際の走行時のシフトダウンによるエンジンブレーキ的な使い方も可能。総合的にストップ&ゴーの多い市街地燃費はガソリン車を上回るという。

 

 

回生時のエネルギーフローイメージ図

e-EAT8イメージ図

 

 

バッテリーへの充電は、普通充電のみに対応しており、200V/3kWで約5時間、200V/6kWで約2時間半で満充電となる。

 

また、508 GT HYBRID / 508 SW GT HYBRIDは、スマートフォンのアプリを利用したeリモートコントロールというPHEVならではの機能を実装。MyPeugeotアプリ(iOSおよびAndroid OSに対応)により、スマートフォンから充電操作ができる「リモートチャージング」と、遠隔で室内のエアコンディショニングを作動させることができる「プリコンディショニング」の操作が可能だ。

 

 

 

 

 

 

■Package Option, 全モデルにパッケージオプションを設定
グレードをGTに一本化したことにより、従来オプションだったナッパレザーシートを全車標準とした。また、新パッケージオプションとしてナイトビジョン、フルパークアシスト、360°カメラ、パノラミックサンルーフのセットを設定した。

 

 

パノラミックサンルーフ

ナイトビジョン/フルパークアシスト(ともにイメージ図)

 

 

■Cutting edge technology, ADAS(先進運転支援システム)の数々
引き続き、508 / 508 SWはフラッグシップに相応しい先進運転支援システム(ADAS)を採用している。

 

– プジョー最新世代アクティブセーフティブレーキ
二輪車および夜間での検知精度をアップ。加えて接近警報も備えている。

– アクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付き)
従来の高速道路における同一車線内走行を想定した運転支援機能に加え、前車が完全停止したのち3秒以内に再発進すればアクセル操作無しで追従する。3秒以上経過した場合はワンアクションで設定速度まで回復。渋滞時の加減速にも対応している。

– レーンポジショニングアシスト
左右の車線の任意のどちらかをドライバーが選び、その白線から一定の距離を保ったまま走行可能。白線との距離に応じて進路修正をするため、滑らかな補正が可能となる。

– レーンキープアシスト
約65km/h以上の速度で走行中、車載カメラが車線を検知し、ウィンカー操作がない状態で車線からはみ出しそうになると、自動的にステアリングに反力を生じさせ、元の車線へと戻す。

- ブラインドスポットモニターシステム
走行中、斜め後方のブラインドスポット(死角)に存在する後続車輌を超音波センサーが感知。ドアミラー内にオレンジ色の警告灯を点灯させる。

– インテリジェントハイビーム
ルームミラー部に取付けられたカメラが常に前方の状況を分析。先行車や対向車の有無、照明の状況などにより、ハイビームとロービームを自動的に切り替え、対向車を幻惑することなく、常に最適な前方視界を確保する。

– トラフィックサインインフォメーション
制限速度および進入禁止に関する道路標識をマルチファンクションカメラが読み取り、インストルメントパネルに表示。制限速度はドライバーが任意でクルーズコントロールまたはスピードリミッターに連動させることが可能。

– フロント、バックソナー/ワイドバックアイカメラ
バックする際に車輌後方の状況をタッチスクリーンに投影する。またステアリング操作による距離や車輌の進行方向の表示、および俯瞰映像による表示を提供する。

 

 

カメラ、レーダー、ソナーによる検知イメージ図

アクティブセーフティブレーキイメージ図

アクティブクルーズコントロールイメージ図

 

 

 

■508 GT HYBRID / 508 GT SW HYBRIDボディカラー
ボディカラーは508が全6色(専用色含む)、508 SW 全6色(専用色含む)の展開。パール・ホワイト、ダーク・ブルー、ペルラネラ・ブラック、セレベス・ブルー、エリクサー・レッドが共通色となり、508 にアルタンス・グレー、508 SWにプラチナ・グレーが設定される。全車ペイントオプション代込み。

 

 

■508 / 508 SW 税込価格
– 508 GT:¥5,131,000
– 508 GT BlueHDi:¥5,471,000
– 508 GT HYBRID:¥6,078,000
– 508 SW GT:¥5,389,000
– 508 SW GT BlueHDi:¥5,729,000
– 508 SW GT HYBRID:¥6,336,000

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。