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2020年12月14日【アフター市場】

ソニー損保「2020年・全国カーライフ実態調査」

NEXT MOBILITY編集部

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ソニー損保・ロゴ

 

ソニー損害保険は12月14日、「全国カーライフ実態調査」を発表した。

 

この調査は、2020年10月23日〜10月26日の4日間、自家用車を所有し、月に1回以上車を運転する18歳〜59歳の男女に対し、インターネットリサーチで実施し、1,000名の有効回答を得たもの。

 

 

アンケート総括

 

■運転実態と車の維持費
– 1ヵ月あたりの車の維持費は平均10,900円、調査開始以来最も低い水準に
– ドライバーが負担に感じるもの TOP2「自動車税」「車検・点検費」
– 「ガソリン代・燃料代」を負担に感じるドライバーは2年連続で減少

 

自家用車を所有し、月に1回以上車を運転する18歳〜59歳の男女1,000名(全回答者)に、年間走行距離を聞いたところ、「3,000km超5,000km以下」(33.1%)や「5,000km超7,000km以下」(19.1%)との回答が多く、年間走行距離の平均は6,017kmであった。

 

男女別にみると、年間走行距離の平均は、男性は6,293km、女性は5,741kmで、男性の平均走行距離のほうが552km長くなっている。

 

 

昨年の調査結果と比較すると、年間走行距離の平均は2019年6,316km→2020年6,017kmと、299km短くなった。

 

 

次に、車の維持費や負担感について質問では、1ヵ月あたりの車の維持費(※1)を聞いたところ、「5,000円〜10,000円未満」(37.7%)や「5,000円未満」(23.3%)、「10,000円〜15,000円未満」(18.8%)との回答が多く、維持費の平均は10,900円(※2)となった。
(※1):保険料、ガソリン代・燃料代、駐車場代、修理代等のことで、税金、ローン返済、有料道路通行料は除く。
(※2):100円未満は四捨五入

 

主に運転している車のボディタイプ別にみると、維持費の平均が最も低くなったのは軽自動車の8,100円、最も高くなったのはSUV・クロカンの15,400円であった(※3)。
(※3):オープン・クーペは参考値のため分析対象から除外

 

 

過去の調査結果と比較すると、維持費の平均は2019年12,400円→2020年10,900円と、1,500円低くなり、調査開始以来最も低い結果となっている。コロナ禍で外出を控えていたため、今年は外出に伴うガソリン代・燃料代や外出先の駐車場代などがかからなかったという人が多いことが考えられる。

 

 

また、車の諸経費で負担に感じるものを聞いたところ、「自動車税」(67.9%)が最も高く、次いで、「車検・点検費」(64.6%)、「自動車保険料」(51.6%)、「ガソリン代・燃料代」(50.9%)、「駐車場代」(22.4%)、「修理代」(19.0%)となった。

 

居住地別(※4)にみると、「駐車場代」は都市部では45.1%と、地方(18.6%)に比べて26.5ポイント高くなっている。
(※4):市・区における人口ランキングの上位都市である、北海道札幌市、東京都23区、神奈川県横浜市、愛知県名古屋市、京都府京都市、大阪府大阪市、兵庫県神戸市、福岡県福岡市を「都市部」とし、それ以外を「地方」とした。

 

 

過去の調査結果と比較すると、「ガソリン代・燃料代」は2018年58.7%→2019年53.5%→2020年50.9%と、2年連続で下降。ガソリン価格が下がっているためか、ガソリン代・燃料代に対する負担感は徐々に和らいでいるようだ。(図6)

 

 

 

– ガソリンを入れるタイミングとしては、最多は「残量が1/4以下になったら」50.9%
– 「ガソリンを入れるときは満タンまで入れる」75.1%
– 「ガソリンを入れるときは一定の金額分を入れる」20.0%、金額は「2,000円〜3,000円未満」が最多

 

続いて、給油について質問を行なった。全回答者1,000名に、どのタイミングでガソリンを入れることが多いか聞いたところ、「少しでも減ったら」は3.6%、「残量が3/4以下になったら」は7.4%、「残量が半分以下になったら」は24.7%、「残量が1/4以下になったら」は50.9%、「警告灯がついたら」は13.4%となった。ガソリンの残量が1/4以下になったことを目安に給油をしている人が多いようだ。

 

 

また、ガソリンを入れる際、どのように入れることが多いか聞いたところ、「満タンまで入れる」は75.1%、「一定の金額分を入れる」は20.0%、「一定の量を入れる(残量にかかわらず)」は4.0%、「残量が一定の量になるように入れる」は0.9%となった。

 

 

では、一定額を入れる場合や一定量を入れる場合、金額や量をどのくらいで考えている方が多いのだろうか。ガソリンを入れる際に一定の金額分を入れることが多い方200名に、いくら分を入れているか聞いたところ、「2,000円〜3,000円未満」(40.5%)に最も多くの回答が集まった。

 

回答した金額にしている理由をみると、「そんなに乗らないから」(1,000円)や「ちょうどよい量になるから」(2,000円)、「満タン近くになるから」(3,000円)といった回答が挙げられた。

 

 

他方、ガソリンを入れる際に一定の量を入れることが多い人40名に、毎回どのくらいの量を入れているか聞いたところ、「20リットル〜30リットル未満」(52.5%)に最も多くの回答が集まった。

 

回答した量にしている理由をみると、「1ヵ月分の量だから」(10リットル)や「満タンだと車が重く感じるから」(20リットル)、「15リットルごとにクーポンがもらえるから」(30リットル)、「ポイントを多くもらいたいから」(40リットル)といったコメントが挙げられている。

 

 

– 「1人で運転するときはマスクを外す」74.5%
– 「家族を乗せるときはマスクをする」32.1%、「家族以外の人を乗せるときはマスクをする」58.6%

 

全回答者1,000名に、自分で運転をするときや、自分以外の人の運転する車に乗せてもらうときのマスク着用状況について質問した。自分で運転をするときのマスク着用状況についてみると、【1人で運転するとき】では「着用する」は23.8%、「外す」は74.5%となりました。車に自分1人だけが乗っている場合には、マスクは着けないという人が多い。

 

自分以外の人を乗せて運転をするシーンについてみると、【家族を乗せて運転するとき】では「着用する」は32.1%となったのに対し、【家族以外の人を乗せて運転するとき】では「着用する」は58.6%と半数を上回りました。家族を乗せる場合とは異なり、家族以外の人を乗せる場合にはマスクを着用して感染症対策を強化しようとしている人が多いことが判明した。そのほか、【子どもや年配者を乗せて運転するとき】では「着用する」は40.9%、「外す」は23.7%となった。

 

 

また、自分以外の人の運転する車に乗せてもらうときのマスク着用状況についてみると、【家族の車に乗せてもらうとき】では「着用する」は33.9%となったのに対し、【家族以外の車に乗せてもらうとき】では「着用する」は64.4%となった。

 

 

さらに、【短時間(合計30分以内)の運転をするとき】では「着用する」は30.0%、「外す」は66.1%となった。

 

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。